平成26年度4次隊 田畑隊員~ウズベキスタン・タシケントでの活動2~

最終更新日 2017年3月14日

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任期を終えての感想

配属先大学の経済学科で2年間に学部生4クラス78名、院生3クラス15名に5科目の経営関係授業を担当しました。民間企業経営が未成熟な当地ではJICAボランティアがこのような支援を行う意義がまだあるように思います。

就業経験のない学生を相手にするのは初めての経験でした。教室における彼らは大勢に混じって芝居を見る観客の意識で授業に接します。何十年相手にしてきた社会人となぜこうも違うのか。しかしそういう学生も校庭で話すとまともだし、少人数クラスの院生の場合は教室の中でも違和感はありません。自分も振り返れば学生時代全く同じだったと気づきましたが、当地学生には科目選択の自由がなくすべてがお仕着せのため、観客的マインドが強くなると思いました。このような教室の学生の反応に一喜一憂した2年間でした。

イスラム大学点描

イスラム大学点描。六学科、学生五百人強、教師約百人、敷地五千坪程度の小規模大学。

三つの歴史的建造物を擁し伝統的意匠を凝らした外観をもつ校舎が映える美しいキャンパスをもつ。

(学科 宗教、歴史、心理、イ法、IT、経済学科)

イスラムは不寛容という印象をもって来ましたが、これは完全に覆りました。戒律に対する対応はひとりひとり違って良いという考えを持つ人にしか会いませんでした。勤務先大学の関係者は性格上断食月はそれに従うひとが大部分ですが、実行しない人に対する批判を聞くことはありませんでした。豚肉や酒のタブーについても同様です。百年超にわたるロシア・ソ連支配の影響だという見方があります。しかしもともとイスラムは寛容な性格を持つものだというのが私が得た結論です。異質な例外の一般化は誤りだと思います。

政治体制や選挙に対する欧米メディアからの批判も、肌感覚からずれています。歴史を読み当地の色々な人に尋ねる過程で、根深い西欧中心史観にたって歴史政治社会を見ることから徐々に解放されたように思います。

イスラム文化の中心であった時代をもつ都市(ブハラ、サマルカンド)を擁し、二十数年前までソ連に属していたウズベキスタンに身を置いて世界を見たことは、自分が従来何を通してものを見ていたかに気づく契機になりました。

ウルグ・ベグ天文台内部

サマルカンド郊外にあるウルグ・ベグ天文台内部。1420年代建設。

当時世界で最も進んだ天体観測が行われ、その後欧州ルネッサンス天文学の発展に引き継がれた。

 

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