JICAボランティア事業 モルディブ共和国での活動を振り返って

最終更新日 2010年9月1日

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隊員名/職種:

長谷川清文(ハセガワ キヨフミ) 音楽指導

派遣先:

モルディブ共和国 アブーバクルスクール

派遣期間:

 平成20年12月~平成22年12月

(補足)
派遣先の事情により、長谷川氏は平成21年8月に任務を終え、帰国されています。

主な業務内容:

生徒への音楽指導(リコーダー・鍵盤ハーモニカ・打楽器等)、マーチングバンドの指導、音楽教師の育成 ほか

志望動機:

私は大学を卒業してから、東京の中高一貫校で教員として勤めていました。夢であった教員として奉職していた8年間は、本当に充実したものでした。しかし、私は海外青年協力隊に参加したいという、もう1つの夢を学生時代からずっと諦め切れずに、悩んでいました。そんな折、協力隊に参加された先輩の話を聞く機会があり、「今しか出来ない!」と意を決して応募しました。

~モルディブ共和国での活動を振り返って~ 

モルディブ共和国の写真 私が派遣されたのは、インド洋に位置する大小約1100の島々から成る、モルディブ共和国です。モルディブは毎年多くの外国人が観光として訪れる南国リゾートのメッカであり、また、地球温暖化により今後100年のうちに国土のほとんどが海に沈むのではないかと言われている国です。

私の勤務地は首都マーレから南に約409Km、赤道に程近い場所に位置する、ガーフダール環礁ティナドゥ島のアブーバクルスクールという小学校でした。モルディブの義務教育では現在、音楽が教科として確立されておらず、指導者もほとんどいない状況です。そこで、生徒と教員の両面を指導出来る人材を派遣して欲しいというモルディブ政府の要請により私は派遣されました。

大きな理想と希望を抱き、現地入りした私でしたが、しかし、それが打ち砕かれるまでには、そう時間はかかりませんでした。事前に得た情報から、現場の厳しい現状は、ある程度理解していたつもりでいました。しかし、予想をはるかに超える厳しい状況に、「一体自分に何が出来るのだろう?何も出来ないのではないか?」という自問自答の日々が続きました。根本的な文化の違いや文化レベルの違いという大きな壁、日本での経験や知識がほとんど通用しない環境、そして、島には自分以外の日本人がいない中、これらの困難を一人で乗り越えていかなければいけない現実。私は、何度も心が折れそうになりました。しかし、それを救ってくれたのは現地の子供たちです。島を歩いていると必ず「ハッチサー、キヒネ?コンターカ?(ハッチ先生、元気?何処行くの?)」と声をかけてくれ、授業中は、満面の笑みで本当に楽しそうに歌を歌い、リコーダーを吹きます。そんな子供たちに癒され、この子供たちのためにがんばろうと思えたことが、私の活動の原動力でした。そして日本もモルディブも子供は本当に変わらない、環境によってその能力が伸びるかどうかが変わってくるんだということを知り、ますますどうにかしてあげたいという思いが強くなりました。また、日本から寄付された使い古されたリコーダーにもかかわらず、それをみんなでシェアーしながら本当に楽しそうに、そして大事そうに抱えて演奏している姿を見て、“物があれば良いということではない”という大切なことを子供たちから教わりました。

楽器を弾いている写真 日本とは異なる文化や価値観の中で生活することは、非常に大変なことでありました。しかし、既存の常識を打ち破り、物事を柔軟に、そして多角的に見ることの重要性に気づくことが出来たことも、この活動を通して得た大きな収穫です。そして、日本を離れて、日本を客観的に見ることで、日本の良い点、問題点がより明確に見えてきたように思います。

近々、私は中学校で現場復帰をする予定です。、今後は、青年海外協力隊の活動で得た物を多くの子供たちに還元していきたいと思います。

情報発信元

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