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伊藤家住宅(建造物)
概略
- 場所
柏市増尾四丁目1383 - 指定種別
国登録有形文化財(建造物) - 概要
主屋や離れ、牛小屋、土蔵などの6棟の建造物が登録有形文化財として登録されました。
(補足)所有者がお住まいのため、見学の際はご配慮ください。
伊藤家住宅の登録について
伊藤家住宅は、主屋と5棟の附属屋および建物を取り巻く屋敷林から構成されています。主屋だけでなく、農家を構成する様々な建物と屋敷林が良好な状態で残されており、千葉県北西部の伝統的な農家の屋敷構えをよく伝えるものとして、平成30年に国登録有形文化財に登録されました。
主屋前方の南側には隠居屋と土蔵、北側には牛小屋と井戸上屋が建ち並んでいます。屋敷林は中世の城館跡で、現在は公有地となっており、市民団体によって維持・管理されています。
主屋
(JPG:25KB)
主屋は、敷地の北西に建っており、木造平屋建で、屋根は寄棟造で茅葺きです。土台や梁の特徴から、建築年代は18世紀半ばから後半と考えられます。
離れ
離れは主屋の南に渡廊下を介して接続しており、正面には池を持つ庭、背面には屋敷神が配されています。建物は木造2階建で、屋根は入母屋造りの桟瓦葺です。建築年代は記録が残されていませんが、昭和初期と伝わっています。
牛小屋
牛小屋は、敷地北東に建つ木造平屋建で、屋根は寄棟造の茅葺です。建築年代は不明ですが、19世紀後半頃に作成された迅速図から、明治初期頃と考えられます。
隠居屋
隠居屋は、土蔵の東側で敷地の南東に建ち、元は納屋、蚕室、作業小屋と伝わっています。建物は、木造平屋建で寄棟造の茅葺です。昭和初期に南室の背面側と正面の増築を行い隠居屋として改造したとみられます。建築年代は不明ですが、牛小屋と構造等が似ているため明治初期頃と考えられます。
土蔵
土蔵は、隠居屋の西側、敷地の南に位置しており、現在は農具などを納める蔵として使用されています。建物は、木造2階建、切妻造の桟瓦葺です。建築年代は、史料や建物の構造から、昭和初期と考えられます。また、木造2階建で桟瓦葺の土蔵は増尾地区の一般的な民家に多くみられ、地域の特徴を良く伝える建物です。
井戸上屋
井戸上屋は、牛小屋の南側で敷地の北西にあります。上屋の屋根は茅葺で、中央に井戸を設けてあります。
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