旧吉田家住宅

最終更新日 2015年7月2日

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概略

旧吉田家住宅の写真
  • 場所
    柏市花野井字原974-1 案内図
  • 指定種別
    国指定重要文化財(建造物)
  • 概要
    主屋や書院、門、蔵などの8棟の建造物が重要文化財に指定されました。
    指定建物配置図

庭園が国の登録記念物に登録されました。

平成24年9月19日に「旧吉田氏庭園」が国の登録記念物に登録されました。庭園の構成要素には芝生地、主屋南庭園、書院庭園、新座敷庭園、旧テニスコート跡、屋敷北面の斜面林が含まれます。幕末から近代の造園の様子を今に伝えるものとして評価されたものです。

旧吉田家住宅歴史公園

平成21年11月3日、旧吉田家住宅は歴史公園として主屋、書院、長屋門 の一般公開を開始しました。
平成22年4月1日、主屋、書院、長屋門 に加え、修復中であった新蔵も一般公開を開始しました。

利用案内詳細はこちらから。
詳細

吉田家

書院の写真柏市内には様々な名家がありますが、花野井の吉田家は、家伝によれば一族の祖は平安時代の当地域の領主であった相馬氏一門に連なるもので、現在43代目と言われています。
江戸時代の古文書には、吉田家は主に農業を営みながら名主として栄えたと記載されており、幕府や領主の命に従い村内の諸事全般を取り仕切っていたことが分かります。
江戸時代中期頃からは金融や穀物売買等の事業を開始し、地域の特産となる醤油醸造業も手がけるようになりました。また、文政9年(1826)には、関東4か所にある幕府直轄の 牧の一つ「小金牧」の目付け牧士(補足)に任命され、以降4代にわたり牧の管理に関わりました。
明治から昭和にかけてはその財力を活かし事業家として活動しますが、これだけにとどまらず、登山やスキーなどスポーツの振興に尽くしました。現在でも、自然環境の保全や スポーツの振興に尽力されています。
(補足)
牧士(もくし)・・・士分格の役職。世襲で代々勤め、名字帯刀、乗馬、鉄砲所持が認められた。

主屋

主屋

 敷地中央奥に建てられている大規模な茅葺き農家の主屋です。主屋は木造平屋建で、屋根は寄棟造で茅葺きです。土間には、広大で重厚な梁組を見ることができます。
座敷には3間四方の居間や5畳の仏間など広い部屋が配されていて、仏間の正面には式台が構えられています。主屋の東面には書院が、背面には座敷棟が接続しています。

書院

書院

 主屋の東に渡廊下を介して接続しており、南には庭園が配されています。木造平屋建で、屋根は寄棟造の桟瓦葺きです。
座敷2室を東西に並べ、四周に縁を廻らす間取りで、東室には1間半の床の間、左右に違い棚、書院を備えています。欄間格子や床周りなどには良質な材料が用いられており 、施工も入念で見ごたえがあります。

新座敷

新座敷

 新座敷は、主屋の北方に建ち、渡り廊下を介し接続しています。屋根は全て桟瓦葺きで座敷部分は一間を6尺(約1820mm)とした柱割りの設計とされています。 間取りは、8畳間と6畳間の2室を一組とする座敷二組が納戸を挟んで配置されているのが特徴です。古文書の資料より慶応元年(1865年) に築造されたことが明らかになっています。

門(長屋門、西門)

書院

 長屋門は、敷地正面に位置する桁行15間、梁間3間、全長25mに及ぶ長大な平屋建ての東西棟です。総けやき造で、 用人部屋を備えています。古文書資料により天保2年(1831年)2月に築造されたことが判かり、敷地内で最も古い建造物となります。

主屋

 西門は、旧吉田家住宅の西端に位置し、西隣りにあった醤油醸造場の正門です。門の形式は、一間の薬医門で、木造建で屋根は切妻造、桟瓦葺です。 古文書資料に西門の記載は見当たりませんが、資料中にある安政3年(1856)築造の中門の可能性が考えられます。

蔵(向蔵、新蔵、道具蔵、味噌蔵)

向蔵

 向蔵は、宅地内の南西隅部に位置し、主屋と向かい合って建っており、桁行5間、梁間2間半の土蔵造り二階建で屋根は寄棟造、桟瓦葺です。外壁は白漆喰仕上げの壁面に、 黒塗りの下見板を吊り廻しています。宝物類を納める蔵として使用された建物で、各階内部に棚を造り付けており、本敷地内の蔵の中でも最も上質な造りです。

新蔵

 新蔵は、主屋の前庭に面し、桁行6間、梁間3間の木造二階建の蔵で、屋根は寄棟造、桟瓦葺で、西側正面に桟瓦葺の土庇を設けています。道具類を納める蔵として利用され、 古文書資料に天保4年(1833)の創建の記述がみられます。

道具蔵

 道具蔵は、長屋門の東に一間ほど離れて建つ木造二階建の蔵です。平面は桁行3間半、梁間3間で、一階は建具や醤油製造にともなう道具類など、 二階はいすや照明器具など比較的軽量な道具類の収納の場とされています。比較的簡素な造りですが、長屋門、向蔵や塀と共に前面の広い芝生の空地に対し、 一連の壁面を構成しており、前面道路から見た吉田家の風景の一端を担っています。

味噌蔵

 味噌蔵は主屋の北西に位置する桁行3間、梁間2間の小規模な建物で、木造平屋建、屋根は寄棟造、桟瓦葺です。 外観は黒塗りの下見板で周囲が覆われ、正面左端に瓦葺の庇を持つ出入口を設けています。建築年代は、古文書資料には慶応元年(1865)の築造とありますが、 明治27年作成の銅版画には描かれていないことから、現在の建物はそれ以後の建築ということになります。このため、築造年代が不明確であるという理由から、指定からは除外されましたが、附(つけたり)として位置づけされました。

(東京芸術大学大学院美術研究課 『旧吉田家住宅調査報告書』 2008年)

情報発信元

生涯学習部文化課

所在地 柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)
電話番号 04-7191-7414
ファクス 04-7190-0892
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