市議会平成29年第1回定例会における教育行政方針について

最終更新日 2019年3月18日

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平成29年2月24日(金曜日)に開会した「市議会平成29年第1回定例会(2月議会)」において、次のとおり平成29年度に予定している教育委員会の主要な取り組みの概要について報告いたしました。

市議会平成29年第1回定例会 教育行政方針

市議会平成29年第1回定例会の開会に当たり、教育行政の主要な取り組みの概要についてご説明申し上げ、議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
平成28年4月に新しい教育委員会制度の教育長として就任して以来、約1年が経過し、教育委員会の代表者及び第一義的な責任者として、市長とも連携しながら、教育委員と共に職務に当たってまいりました。
また、平成28年度は、柏市第五次総合計画の部門計画である柏市教育振興計画の後期基本計画、第3次柏市生涯学習推進計画、第2期柏市スポーツ推進計画及び第四次柏市芸術文化振興計画に基づく施策及び取り組みを開始した年度でもありました。新しい制度のもと、新しい計画に基づいた施策に取り組む中で、新たな課題や、引き続き強化すべき施策が見えてきたところです。
一方で、国の動向においては、今月14日に文部科学省が公表した次期学習指導要領案の中では、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという理念を学校と社会とが共有し、連携する「社会に開かれた教育課程」の実現が目指すべき方向性として示されています。
教育委員会では、これまでも、生涯学習社会の実現を目指し、子どもたちの「学ぶ意欲と学ぶ習慣」を育み、「生涯学び続けることができる力」につなげる教育を推進してまいりました。引き続き、これまでの教育施策の取り組みの成果や課題を整理・検証するとともに、次期学習指導要領を見据えた新しい学びへの準備を確実に進めてまいりたいと思います。
続きまして、平成29年度の教育委員会の主要な施策についてご説明いたします。
まず、学びづくりフロンティアプロジェクトについてです。
子どもたちの学ぶ意欲と学ぶ習慣を育むために、各学校が抱えている課題に沿った支援を行うこのプロジェクトも新年度で5年目を迎えます。
これまで、第一次から第三次までの各プロジェクト校での取り組みとして、市内に20ある中学校区のうち5つの中学校区において、各学校が抱える課題の解決に向けて、子どもたちの学習活動を支える人材の集中的配置をはじめ、必要とする人的支援、学習環境の整備等に取り組んでまいりました。
そして、平成29年度からは、新たに2つの中学校区で第四次プロジェクト校の取り組みを開始いたします。第四次プロジェクト校では、これまでに引き続き、各学校が抱える課題の解決及び児童生徒の「学ぶ意欲と学ぶ習慣」を育むことを目的に、「人的支援の充実」「ICT活用の推進」「学校図書館活用の推進」「独自性ある教職員研修」を4つの柱として、教育委員会関係部署による横断的な取り組みを進めてまいります。
また、平成29年度からの新たな取り組みとしまして、特定の学年、科目、単元等に重点を置いた支援を教育委員会として積極的に行ってまいります。具体的には、平成27年度に終了した第一次プロジェクト校における成果、現在進めている第二次・第三次プロジェクト校における課題、毎年度実施している柏市学力・学習状況調査の結果データ等を分析・活用しながら、子どもがつまずきやすい学習内容を把握し、そこに重点を置いた適切な指導が行えるよう、授業改善のための支援やその効果の検証に取り組む予定です。
これからも引き続き、プロジェクト校における成果を市内の小中学校全体に広げていけるよう、各校でのさまざまな取り組みを支援してまいります。
次に、ICTの利活用についてです。
柏市では、教育の情報化に積極的に取り組んでまいりました。これまでのICT環境整備は、教員が「わかりやすい授業」を行うためのツールとして行い、おおむね所期の目的が達成できたものと判断しております。これからのICT環境整備は、次期学習指導要領等を踏まえ、子どもたちが「主体的・対話的で深い学び」をするためのツールとして行うことが求められています。
このようなことから、平成29年度のICT機器の更新対象校のうち大規模校など6校に、設置場所を限定しない可動式の教育用パソコンを増設してまいります。併せて、老朽化が著しい校内LANにつきましても、順次再整備してまいります。
また、ICT機器を効果的に活用するため、引き続き、IT教育支援アドバイザーによる授業支援やデジタル教材の作成及び提供を実施してまいります。
さらに、ICTの利活用に関する教職員研修の充実や実践実例を各学校に提供することにより、わかりやすい授業の推進を図るとともに、児童生徒の学ぶ意欲を喚起し、自ら主体的に学び、対話による協働的な学習の実現に努めてまいります。
プログラミング教育については、平成29年5月から順次、市立小学校全校で授業を開始いたします。
内容としましては、小学4年生を対象に、総合的な学習の時間を2時間使い、「Scratch(スクラッチ)」というプログラミング言語を利用した授業を、学級担任とIT教育支援アドバイザーの複数体制で実施いたします。
また、単にプログラミングの技術を身に付けるということではなく、論理的に考え、表現する力の育成を狙いとしていることから、平成28年度に3校で行った実証授業での課題である「考える時間の確保」や「個別支援の充実」についても改善を図り、効果的なプログラミング学習を実施してまいります。
さらに、次期学習指導要領の改訂に向けて、算数や理科、音楽といった教科の中で、どのように論理的思考力や表現力を育むのか、中学校の学習との継続性も踏まえて、プログラミング教育のあり方を引き続き検討していくとともに、教員の指導力向上を図る取り組みも検討してまいります。
今の子どもたちが新しい時代を生きるために、情報技術を効果的に活用する力に加え、物事を論理的に考える力、つまりプログラミング的思考力を育むことができるよう、当該教育の推進に努めてまいります。
次に、いじめ防止対策の推進についてです。
現在、平成26年度の策定から3年が経過する「柏市いじめ防止基本方針」及び「いじめ問題対応の手引き」について、平成29年度からの運用に向けた改訂作業を進めています。今回の改訂では、特に性同一性障害に係る児童生徒への理解促進と対応について記載することとし、併せて教職員を対象とした研修を実施してまいります。新しい基本方針や手引きに基づき、今後とも、いじめの未然防止を含む各種取り組みを強く推進してまいります。
また、児童生徒がいじめに向かわない態度・能力を育むために、市内の小中学生に向けて、いじめ防止啓発月間の取り組みへの参加を促進してまいります。
さらに、ネットいじめの早期発見と抑制力を生み出すため、いじめの直接の当事者ではない児童生徒、いわゆる「いじめにおける傍観者」に対する教育について、大学等と連携した取り組みを推進してまいります。
次に、不登校児童生徒への支援についてです。
平成28年度からスクールソーシャルワーカーを導入し、現在3つの学習相談室に1人ずつ配置しており、児童生徒をとりまく課題解決に向けて、学校での助言や支援、関係機関との連携・調整を行っております。長期欠席の児童生徒数が増加傾向であることを踏まえ、今後もスクールソーシャルワーカーを増員し、児童生徒の置かれた様々な環境に対応することなどにより、問題の解決に向けた支援を推進してまいります。
次に、インクルーシブ教育システム構築の推進についてです。
パラリンピックの開催等を契機に各地で様々な体験会等が開催されるなど、障害者スポーツに対する関心が高まってきているところです。そこで、教育委員会では、平成29年度から3年間の計画で、市内の全小中学校において障害者スポーツ選手等とのスポーツ体験交流を実施し、子どもたちの障害に対する理解を深めます。
次に、学校施設の整備についてです。
柏北部中央地区新設中学校の整備については、平成30年4月の開校に向けて、建物の竣工は平成30年2月中旬を、外構工事は同年3月の完了を予定しております。
また、開校に向けて、そのほかの施設・設備の整備及び教材・教具や什器等の備品の準備を進めます。新設中学校の給食については、隣接する柏の葉小学校と併せて効率的に調理・提供するため、必要な給食設備の増設等を進めてまいります。
児童生徒の健康維持と学習環境の向上を目的とした普通教室等の空調設備の導入については、現在、発注に向けた準備を進めており、平成29年度の夏休みを中心に工事を進め、平成30年度中の使用開始を考えております。
また、その使用に当たっては、稼動時期や時間、換気方法等をまとめた運用指針を作成し、各学校で効果的な運用を図っていきます。
学校施設の老朽化対策については、平成28年度に続き、新たに2校の屋内運動場の長寿命化改良工事を実施します。屋根と鉄骨部を補強した上で、床や壁、給排水設備等を新しくして教育環境及び機能向上を図るもので、新築する場合と比べて、工事金額や工事期間を抑えられる利点があります。
また、公共施設等総合管理計画に基づき今後実施予定の校舎の長寿命化改良工事に向けて、長寿命化対策計画の策定を行います。計画の策定に当たっては、モデル校で教育委員会、市長部局、学校、地域などを交えたワークショップを開催し、コミュニティの中心となるような学校施設のあり方などについて話し合い、計画に意見を反映させてまいります。
次に、部活動ガイドラインの策定についてです。
行き過ぎた部活動による児童生徒や教職員への負担が全国的に指摘されている現状を踏まえ、現在、部活動のあり方を見直すためのガイドラインの策定に向けた作業を進めています。保護者や教員等を対象としたアンケート調査の実施、3回のワーキンググループの開催等を経て、3月に策定する予定です。
ガイドラインの策定により、各学校において、活動の目的や意義、指導力向上への取り組み、児童生徒の心身の発達を踏まえた活動や休養のあり方、保護者や地域との連携のあり方、事故防止対策等についての議論が深まり、適切な活動が実施され、部活動運営の「量から質への転換」につながることを目指します。
次に、家庭学習の定着に向けた支援についてです。
放課後に補充学習を行う放課後子ども教室ステップアップ学習会については、子どもたちの学習習慣の定着及び学習意欲の向上を図る事業として、事業内容の充実に向けた取り組みを進めます。
平成29年度は、さらに開催校を増やし、小学校38校で実施してまいります。今後も各学校の特徴を踏まえた、より効果的な事業展開を進めます。
続いて、スポーツの推進についてです。
柏市第五次総合計画のスポーツ施策の柱である「生涯スポーツのきっかけづくり」を推進するため、平成28年度は「手賀沼エコマラソン」と「柏市民新春マラソン」を開催するとともに、参加・体験型のスポーツイベントである「スポーツドリームかしわ」を初めて開催するなどスポーツイベントの充実を図ってまいりました。
平成29年度も、このようなイベントを通じて、多くの市民にスポーツの楽しさや喜びを体験、実践してもらえるよう、スポーツに親しむ機会を提供してまいります。
続いて、柏らしさあふれる文化の創出・演出についてです。
平成29年度は、柏市第五次総合計画で重点事業として位置付けられている「音楽の街かしわの創出」に一層力を入れてまいります。具体的には、次世代を担う人材育成を目指して、市立柏高校の吹奏楽部の協力のもと、市内の小中学生を対象として開催する「かしわ塾」を継続して実施します。また、旧吉田家住宅の土間を会場とした「土間コンサート」を開催するほか、新たに大人向けの音楽ワークショップなどの開催を予定しております。これらの行事の実施に併せて、音楽に関連した情報の発信も積極的に行ってまいります。
最後に、図書館事業についてです。
子どもが読書を楽しむ習慣を身に付け、豊かな読書体験ができるように、家庭、地域、学校、図書館等が連携・協力して子どもの読書活動を推進していくため、現在、平成29年度から平成33年度までを計画期間とする第三次の柏市子ども読書活動推進計画の策定を進めています。計画初年度である平成29年度は、特に、公共図書館として学校図書館を支援していくことに重点を置き、子どもたちの読書活動の推進を図ってまいります。
以上、平成29年度の重点的な取り組みを中心に概要を申し上げてまいりました。
市民の皆様が自主的な活動を通して、生涯にわたり健康で生きがいに満ちた生活を送ることができるよう、また、新しい時代を担う子どもたちが生きる力を身につけ、将来にわたり夢を持ち、健やかに成長できるよう、職員とともに全力で教育行政の推進に取り組む所存でございます。
議員各位の今後の一層のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げまして、教育行政方針とさせていただきます。

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