市議会平成28年第1回定例会における教育行政方針について

最終更新日 2019年3月18日

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平成28年2月26日(金曜日)に開会した「市議会平成28年第1回定例会(2月議会)」において、次のとおり平成28年度に予定している教育委員会の主要な取り組みの概要について報告いたしました。

市議会平成28年第1回定例会 教育行政方針

 市議会平成28年第1回定例会の開会に当たり、教育行政の主要な取り組みの概要について御説明申し上げ、議員各位の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
 

 先ほど、市長の施政方針にもありましたが、平成28年度は「柏市第五次総合計画」の開始年度となります。計画の重点目標の一つとして「教育」が掲げられていることや今年度開催された総合教育会議において「柏市第五次総合計画」を基にした教育大綱が承認、策定されたことなどから、教育委員会としましても、市長とよく連携し、学校教育、生涯学習、スポーツ、文化の各観点から、柏市が目指す将来の姿及びその実現のための施策に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

 また、平成28年度は、「柏市第五次総合計画」の部門計画である柏市教育振興計画の後期基本計画、第3次柏市生涯学習推進計画、第2期柏市スポーツ推進計画及び第四次柏市芸術文化振興計画の開始年度でもあります。

 「柏市第五次総合計画」と併せて各部門計画の施策及び取り組みを実行することで、柏市の教育行政の充実を進めてまいります。
 

 まず、各部門計画について、その概要を御説明いたします。

 柏市教育振興計画は、学校教育を中心に家庭や地域における教育活動を含めた子どもの教育に係る分野を対象とする計画です。

 後期基本計画の基本方針は、「みんなでつくる魅力ある学校~子どもたちの学ぶ意欲と学ぶ習慣を育み、学び続ける力につなげる教育~」とし、柏市の学校に通う全ての子どもたちが「学校が好き」「学校に行くことが楽しい」と感じられるような学校を家庭や地域と連携してつくり、子どもたちの学ぶ意欲と学ぶ習慣を育む教育を推進してまいります。
 

 柏市生涯学習推進計画は、「家庭教育」、「学校教育」及び「社会教育」に加え、あらゆる機会や場所において行う学習活動を対象とする計画です。

 現行の第2次計画で重点化方針として位置付けた「現代的課題に対応した学習支援」を今回の第3次計画においても引き継ぎつつ、社会情勢の変化を踏まえた上で、学習の成果が活動につながるよう、より実践的な計画とします。

 柏市スポーツ推進計画は、「だれもが、いつでも、どこでも、いつまでもスポーツに親しめる『生涯スポーツ社会の実現』」を目的とした計画です。

 第2期柏市スポーツ推進計画は、現行の計画の基本的な考え方や基本目標を継承しつつ、重点的な取り組みとして「子どもの運動・スポーツの充実」「スポーツによる健康づくり」「スポーツ情報の充実」の3つの柱を中心に、国や県のスポーツ計画の政策目標及び本市のスポーツを取り巻く環境や現状、課題を踏まえ、実効性のある計画とします。

 柏市芸術文化振興計画は、市民の芸術文化活動や市内で開催される文化関連事業等を対象とする計画です。

 第四次柏市芸術文化振興計画では、「市民の芸術文化活動の支援」「次世代を担う人材の育成」「柏らしさの創出・演出」の3点を重点項目とします。重点施策としては、全国レベルを誇る吹奏楽活動を活用した「音楽の街かしわの創出(吹奏楽を活かすまちづくり)」を掲げ、柏らしい文化活動の発展を目指し取り組んでまいります。
 

 続いて、平成28年度の教育委員会の主要な施策について御説明いたします。

 まず、「学びづくりフロンティアプロジェクト」についてです。

 今年度は、平成25年度から2つの中学校区で開始した第一次プロジェクト校の取り組みの最終年度であるとともに、第一次プロジェクト校の成果や課題を踏まえ、別の2つの中学校区を対象とした第二次プロジェクト校の活動開始年度でもありました。そして、平成28年度からは第三次プロジェクト校の取り組みがスタートします。

 第三次プロジェクト校では、次の3つの学校支援策について重点的に取り組んでまいります。

 1つ目に、小学校のサポート教員をより重点的に配置し、つまずきの生じやすい教科や学年等において、きめ細かな少人数教育を充実させ、児童生徒の学習意欲の向上を図ります。

 2つ目に、各学校担当の指導主事チームをつくり、学校の要望に合わせた支援を充実させるとともに、各学校の課題に応じた大学教授等の学識経験者を定期的に派遣したり、他校の優れた授業を見に行く機会を増やしたりすることにより、教員の授業力を向上させ、授業の改善を推進してまいります。

 3つ目に、プロジェクト校の校長同士が集まり話し合う場を増やすなど学校経営力向上のための支援を強化することで、学校の課題解決に向けた支援を推進します。

 「学びづくりフロンティアプロジェクト」事業では、柏市独自の人的支援等の教育環境整備を引き続き進めながら、今後は、プロジェクト校の成果を生かして、学ぶ意欲と学ぶ習慣に結びつく教育活動の質の向上に、より積極的に取り組んでまいります。

 特に次の点は、プロジェクト校にかかわらず推進に努めてまいります。
 

 1つ目に、学校図書館を活用した学習の推進についてです。

 児童生徒の「調べる」「考える」「伝える」「話し合う」といった力を育成するために、あらゆる教育活動で学校図書館を活用した活動が実施されるよう、学校図書館コーディネーターと学校図書館アドバイザーによる全校巡回指導を実施します。これにより、教職員及び学校図書館指導員の指導力の向上を図り、学校図書館を活用した柏市ならではの質の高い授業づくりを支援します。
 

 2つ目に、ICTを活用した学習の推進についてです。

 教育の情報化が進む中、柏市では他市に先駆けて、全小中学校の普通教室に常設型プロジェクタ等の設置を完了し、また、持ち運びが可能なタブレット型パソコンの導入を順次進めています。これらのICT機器を効果的に活用するため、IT教育支援アドバイザーによる授業支援や教材の作成及び提供等を引き続き実施してまいります。また、ICTの利活用に関する教職員研修の充実や優れた実践事例を各学校に提供することにより、児童生徒の興味・関心を高め、分かりやすい授業の推進を図ります。
 

 3つ目に、理科教育の推進についてです。

 実験や観察を多く取り入れ、児童生徒が意欲的に学習する理科授業を推進するため、柏市独自の取り組みとして、引き続き、理科教育支援員を小中学校全校に配置します。

 理科教育支援員は、理科授業における実験・観察の準備や授業支援を行うことで、実験・観察の内容をより深め、児童生徒にとって魅力ある授業を目指してまいります。
 

 4つ目に、家庭学習の定着に向けた支援についてです。

 放課後に補充学習を行う放課後子ども教室ステップアップ学習会については、平成28年度は開催校を5校増やし、小学校35校での実施を予定しております。平成30年度には市内全42小学校での実施を目指しており、今後は、学校の特長を踏まえた、より効果的な事業展開を進めるとともに、子どもたちを指導する学習アドバイザーの研修の機会を充実させ、指導力の向上を図ります。 
 

 最後に、教職員の指導力の向上についてです。

社会の急激な変化や教職員の大量退職に伴う大量採用により、教職員の指導力の向上が喫緊の課題となっております。

そこで、柏市では、意図的・計画的な人材育成を図るため、「柏市教職員人材育成指針」を策定するとともに、「柏市教職員人材育成指標」を設定することにより、教育委員会と学校及び教職員が人材育成の方針や目指す教職員像を共通理解し、それぞれの教職員の職務内容や経験年数に応じた資質能力の向上を図ります。

 また、人材育成担当の教育専門アドバイザーを新たに配置して、学校や教職員の力量向上に資する指導・支援を行うとともに、授業改善支援事業を新たに展開し、魅力ある学校づくり、授業づくりに資する資料や情報の収集、学校、教職員への提供などを行ってまいります。
 

 続いて、教育委員会事務局の組織の改編について御説明します。

 まず、学校教育部の企画部門を再編・強化し、学校教育課内に企画担当を設け、学校教育行政の基本的計画の企画、策定、推進及び調整を担い、教育環境の向上に総合的に対応してまいります。また、指導課に「生徒指導室」を設置し、児童生徒の生活面、安全面の事務を集約し、長期欠席、いじめ防止、学校安全等の対策の強化に取り組んでまいります。さらに、学校教育課の管理担当を独立して「教職員課」とし、教職員の一層の適正管理に努めてまいります。

 なお、以上の組織改編に加え、教育研究所の総合教育センターとしての機能を強化することにより、教職員の人材育成や調査研究、教育支援の充実を図ります。
 

 次に、生徒指導の充実についてです。

 先ほど御説明しました指導課内に新たに設置する「生徒指導室」に、生徒指導アドバイザー、スクールサポーター、教育相談訪問指導員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどの専門的人材を配置して、子どもたち一人一人の課題に対応しつつ、学校の組織的対応を支援していけるような体制づくりを推進してまいります。
 

 いじめ防止対策については、「柏市いじめ防止基本方針」に基づき、引き続き、いじめの早期発見、早期解決、未然防止に向けた取り組みを推進してまいります。

 具体的な取り組みとしましては、全ての小中学校の全学年・全学級で「豊かな人間関係づくりプログラム」を実施するとともに、市内の全小中学生に対して、いじめ防止に向けたキャンペーン等への参加を促し、児童生徒自身がいじめについて考える機会を設けます。

 また、市内各中学校の代表生徒が参加する「柏市中学生によるネットトラブル防止会議」を2年間実施してまいりましたが、引き続き、生徒自身がいじめ問題を協議する機会を提供し、各学校におけるいじめ防止活動の主体的な取り組みにつなげていけるようにします。

 なお、「柏市いじめ防止基本方針」及び「いじめ問題対応の手引き」の改訂を予定しております。

 さらに、学びづくりフロンティアプロジェクト校を中心に児童生徒の人間関係などを把握するアンケート調査を引き続き実施します。この調査により、全小中学校で実施している柏市学力・学習状況調査の結果と併せて、学級集団や児童生徒の状況を詳細に把握することで、児童生徒の状況に応じた適切な支援につなげてまいります。

 近年、児童生徒の携帯電話やスマートフォン、インターネットに接続できるゲーム機器等の所持率が増加しており、いじめやトラブルの原因にもなっています。これらを防止するための情報モラル教育については、学校での指導だけでなく、保護者の理解と協力を得ることが大変重要です。そこで、生徒のスマートフォンの利用実態を親子で共有する民間サービスの実証実験に参加して、今後のネットトラブル防止対策の参考としてまいります。
 

 不登校児童生徒への支援については、これまでも適応指導教室や訪問支援を行う学習相談室を設置し、学校と連携しながらきめ細かな支援を行ってきました。平成28年度からは、新設するスクールソーシャルワーカーが関係機関と連携して児童生徒の置かれた様々な環境に対応することなどにより、問題の解決に向けた支援を推進してまいります。

 次に、学校の安全対策についてです。

 児童生徒を狙った学校への侵入事故や学校設備の破壊等への抑止効果を高めるため、各学校に防犯カメラの設置を進めており、平成28年度は、新たに10校に設置します。なお、中学校については、平成28年度で全校に設置が完了する予定です。今後は、早期に小学校全校への設置を目指してまいります。
 

 学校施設の老朽化対策については、昭和40年代から50年代にかけて建築された多くの学校施設が老朽化しているため、平成28年度は、まず、屋内運動場2棟の長寿命化改良工事を実施します。この工事をパイロットモデルとして、これからの学校施設の老朽化対策に役立ててまいります。

 次に、学校支援体制の充実についてです。

 学校の教育活動に対する地域や保護者からの支援が充実していることは柏市の教育における特長の一つであると考えております。現在、市立小中学校全体で総勢5、000人余りの学校支援ボランティアの方々に御活躍いただいております。

 今後は、学校の教育活動とボランティアの方々のやりがいをつなぐ学校支援体制の確立を目指し、中学校区又は各学校を単位とした学校支援ボランティア会議を開催し、学校とボランティアとのよりよい関係づくりを推進してまいります。また、学校支援コーディネーター連絡協議会を開催し、市内の優れた事例を共有することで、効果的なボランティア活動が展開されるよう努めてまいります。
 

 次に、家庭教育の支援についてです。

 市内小学校を会場に、保護者が保護者同士や地域の人々と、子育てに関する情報交換や仲間づくりをする「みんなの子育て広場」は、実施校を9校増やし、28校での実施を予定しており、平成30年度には市内全42小学校での実施を目指しております。支援コーディネーターを適宜増員し、近隣の実施校との連携等も図りながら、順次拡大していくとともに、各校が自主的に運営できるよう支援してまいります。

 続きまして、地域の学習活動の推進についてです。

 図書館においては、「市民の「知りたい」に応える図書館づくりの推進」として、市民の調査活動や学校の授業などでの活用が図られるよう、図書館所蔵の柏市に関する資料の一部をデジタル化します。劣化損傷の進行が予想される書物の長期保存にも有効的と考えております。
 

 中央公民館がある教育福祉会館については、竣工後35年を経過し、施設・設備の老朽化が進んでいるため、施設利用者の利便性の向上や安全確保、耐震補強及び大規模改修工事に向けて、「教育福祉会館耐震改修実施設計委託事業」を平成28年度からの2か年で実施します。

 また、4月に沼南公民館が近隣センターに移行することに伴い、中央公民館では、これまで沼南公民館が担ってきた体系的な生涯学習事業を継承していくとともに、市内唯一の公民館として広域的に公民館事業を展開していくため、近隣センター等を会場に出前講座を実施し、地域での学習機会を充実させていきます。
 

 次に、スポーツ施設の老朽化対策については、中央体育館の老朽化診断調査の結果及び柏市公共施設等総合管理計画の策定状況を踏まえながら、引き続き計画的な修繕や災害時に備えた施設整備を行うとともに、指定管理者と連携して、安全安心で利用しやすい施設の管理・運営に努めてまいります。
 

 最後に、柏市民ギャラリーについてです。

 柏髙島屋ステーションモール8階に位置する柏市民ギャラリーは、今年3月31日をもって閉館し、柏市文化・交流複合施設「パレット柏」に移転いたします。

 新施設は5月14日開館予定であり、移転後には指定管理者による管理運営に移行します。今後も引き続き市民の芸術文化発表の場に供するとともに、平成28年度中に、新施設開館を記念した柏市民所蔵の美術作品や、柏市ゆかりの芸術家の作品を紹介する企画展示を教育委員会の主催又は共催で開催することで、市民に広く新施設への移転をPRしてまいります。
 

 以上、平成28年度の重点的な取り組みを中心に概要を申し上げてまいりました。
 

 なお、本日、新聞各紙に報道のありました、運動会・体育祭における組体操を「実施しない」決定につきましては、その危険性や事故発生状況等が全国的に議論され始めた11月頃から、実態調査や資料の収集を行い、検討を進めてきました。

 併せて校長会にも意見を求めたところ、平成28年度以後は実施しない旨の報告を受けたことから、現場の判断を尊重し、全校で「実施しない」との結論に至ったものでございます。

 学校の教育活動の実施に当たっては、安全配慮は最優先事項でございます。この機会に、運動会・体育祭の他の種目及び教育活動全般についても、安全配慮の観点からの点検を周知したいと考えています。
 

 市民の皆様が自主的な活動を通して、生涯にわたり健康で生きがいに満ちた生活を送ることができるよう、また、新しい時代を担う子どもたちが生きる力を身につけ、将来にわたり夢を持ち、健やかに成長できるよう、職員とともに全力で教育行政の推進に取り組む所存でございます。

 議員各位の今後の一層の御指導、御鞭撻をお願い申し上げまして、教育行政方針とさせていただきます。

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