柏市教育委員会平成27年第12回定例会会議録

最終更新日 2016年2月15日

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1.日時

平成27年12月24日(木曜日)開会午後3時 閉会午後4時07分

2.場所

沼南庁舎 501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席委員

  • 委員長
    塚本睦子
  • 委員長職務代理者
    原田圭子
  • 委員
    岩佐信道
  • 委員
    吉田佳子
  • 教育長
    河原健

4.委員及び傍聴人以外の出席者

生涯学習部

  • 生涯学習部長
    藤江美紀雄
  • 生涯学習部次長兼生涯学習課長
    篠原忠良
  • 中央公民館長
    海老原謙一
  • 沼南公民館長
    渡耒充章
  • 少年補導センター所長
    宮武孝之
  • 文化課長
    小宮山勉
  • スポーツ課長
    小貫省三
  • 図書館長
    長妻敏浩

学校教育部

  • 学校教育部長
    山本和寿
  • 学校教育部理事
    大内俊郎
  • 学校教育課長
    川本徹
  • 学校企画室長
    藤木亮平
  • 学校財務室長
    荒巻幸男
  • 学校施設課長
    鮫田英俊
  • 学校保健課長
    増田義男
  • 学校給食センター所長
    小池秀一
  • 指導課長
    片岡通有
  • 市立柏高等学校長
    髙橋輝雄
  • 教育研究所長
    内田守

事務局

  • 教育総務課副参事
    籠博郎
  • 教育総務課統括リーダー
    伊藤正則
  • 教育総務課副主幹
    渡辺延宏

5.出席状況の確認

  • 塚本委員長
    会議に先立ちまして、出席状況を確認します。
    まず、教育委員につきましては、全員出席されており、会議は成立しています。
    事務局職員の出席状況について、生涯学習部次長から報告をお願いいたします。
  • 生涯学習部次長
    本日の事務局職員の出席状況ですが、教育総務課長が欠席しております。ほかに欠席の職員はおりません。

6.傍聴に関する説明

  • 塚本委員長
    それでは会議に入りますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第13条第6項の規定により、会議は原則公開となっています。本日は、傍聴希望者が2人いらっしゃいますので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。
    なお傍聴の方は、お配りした傍聴要領を守っていただくようにお願いいたします。

7.開会宣言

  • 塚本委員長
    ただいまから、教育委員会平成27年第12回定例会を開会いたします。

8.前回会議録の承認

平成27年第11回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

9.教育長報告

報告

  • 学校教育部長
    教育長報告は学校教育部関係のものが1件ございますので、御報告いたします。柏市中学生によるネットトラブル防止会議でございますが、柏市児童虐待及びいじめ防止条例に基づくいじめ啓発月間の取り組みとして、12月5日に行ったものでございます。詳細につきましては、指導課長から御報告いたします。
  • 指導課長
    市内各中学校から代表生徒男女1人ずつ、今回は中学2年生でございますが、合計36人が参加いたしました。田中中学校、逆井中学校については学校行事のため不参加となっております。また、豊四季中学校が実践発表を行いましたので、同校からほかに4人、柏市PTA連絡協議会から4人ということで、合計44人が参加し、ネットトラブルに巻き込まれないための、携帯電話やスマートフォン利用についてのルールづくりを行いました。
    初めに、昨年度のネットトラブル防止会議での成果を自校の取り組みに生かし、生徒総会でネットトラブル防止について考えた、豊四季中学校から実践報告がございました。
    続きまして、ちば地域コンソーシアムの飯島淳氏より、ネットトラブルの現況について講話がございました。もはやスマートフォンは電話ではない、あなたの親指で未来が変わる、という内容で有意義なお話をいただきました。
    その後、生徒6班と、PTA連絡協議会1班の計7班に分かれて活発な意見交換や討議が行われ、ネットトラブル防止に向けてさまざまな意見が出されました。
    また、討議には情報共有・協働学習支援ソフト「コラボノート」を活用し、机上での討議の様子をライブでスクリーンに投影いたしました。 今回の会議で上がった成果を、次年度の生徒総会等の行事で学校独自のルールづくりに発展させていきたいと思います。生徒が考えたルール一覧については資料のとおりです。

質疑等

  • 塚本委員長
    それでは、御質問がありましたらお願いいたします。
  • 岩佐委員
    資料に「私たちのルール」について各班から提案されたものが出ておりますが、その中にPTA連絡協議会からの意見がございます。ロックをかけない、親が見られるようにする、親に暗証番号を教えるというように親の立場からいろいろとルールが挙げられておりますが、これについて生徒たちはどういう受けとめ方をしたのか、わかれば教えていただけますでしょうか。
  • 指導課長
    PTA連絡協議会からの意見ですが、会議で子どもたちの発表が終わった後、最後に出されております。そのため、子どもたちがこの意見に対してどういう考えを持ったかは、把握しておりません。保護者の立場からはこういう考えを持っている、ということで、その場に居合わせた中学生に伝えたということでございます。
  • 原田委員
    今の御質問とちょっとかぶってしまうかもしれないのですが、この親御さんたちの意見はこの後どのように生かされていくのでしょうか。
  • 指導課長
    PTA連絡協議会からの意見と子どもたち全6班から出された意見のすべてが学校に伝えられます。また、各グループからの「私たちのルール」も、市内の全中学校に知らされます。子どもたちからの意見とPTA連絡協議会の意見の両方を子どもたちが参考にして、今後、各学校で主体的な取り組みを継続して、ネットトラブル防止及びいじめ防止に役立てていくことになります。
    具体的に申し上げますと、今回つくったルールを学校独自のルールづくりのための生徒総会、委員会活動、学級活動等の話し合いの場で生かしてもらいます。また、話し合った内容を学校内で共通理解する取り組みを進め、さらには家庭、地域に発信するように進めて行こうと考えています。
  • 塚本委員長
    ほかにいかがですか。
  • 原田委員
    ここに出てくるコラボノートとはどのようなものなのかということと、学校などで実際に使われているソフトなのかということも合わせて教えていただけたらと思います。
  • 教育研究所長
    集団討議を行う際に、ブレーンストーミングやKJ法など、通常紙の上に自分の意見を付箋紙に書いて、貼っていきながらグループで意見を共有するという手法があります。コラボノートは、それをパソコンの上で行うというイメージになります。
    利点は、通常グループ内の意見しか見えないのですが、このコラボノートをつくるとほかのグループの情報も一度に画面に映し出されることになるので、自分たちのグループ以外の様子なども見ながら意見をまとめていったり、アイデアを出していったりということができるということです。小中学校全校の生徒用パソコンで使えるソフトになっており、技術家庭科の授業や、修学旅行などの実行委員が集まって話し合ったりするのに使われていると聞いております。使用頻度については統計は取っておりませんが、まだまだこれからかなという感じがしますので、今回のネットトラブルの会議の延長で、学校で取り組むときに使ってもらい広めていきたいと思っています。
  • 吉田委員
    この「私たちのルール」に載っていることを提案した子どもとか、それを素直に聞いてくれる子どもたちは間違いを起こす心配はないのではないかと思います。けれども、この話に入ってこない、そんなこと言ったってという感じで気にも留めないお子さんもたくさんいらっしゃると思うのです。親子関係が難しくて、親は子どもにスマホを預けたままで、子どもはさみしくてスマホに入っているということも多いと聞きます。また、子どもは中学生ぐらいになってくると、親の言うことを聞かなくなってきます。そういうお子さん方が話に乗ってくるような雰囲気づくりや、親御さんも一緒になってトラブルについて考えることで、親子の距離が縮まったりすることができればいいなと思います。
  • 原田委員
    この前の三重の中学生誘拐の事件で犯人が逮捕されたときにも感じたのですが、手の中だけでなくて本当に世界とつながっているけれど、どこにつながっているかわからないというのは、とても怖いことです。あの事件について詳しいことはわかってないようですが、家出したいという子どもに反応した大人が連れ去った、そういうことが実際にあると本当に怖いなと思います。親の立場として子どもをどうしたら守っていけるのかというようなことも、難しいことではありますけれども、常に考えていなければいけないことだなと感じました。
  • 塚本委員長
    昨年は原田委員が参加されたこのネットトラブルの防止会議ですが、今年は私が参観させていただきました。新聞各紙にも報道されていましたが、私の印象や感想などを何点かお話しさせていただきたいと思います。
    この会議は、指導課の先生方を中心にとてもよく練られたプログラム構成で、生徒と引率の先生方、そして今年新たにできた保護者グループという参加者全体が、ネットトラブルについて考えるとても有意義な時間になったと思います。先ほどお話にありましたコラボノート、これを大変上手に使いこなしている子どもたちを見て、柏のICT教育がしっかり広まって身についているんだなということも感じました。自分たちの目の前でやっていることだけではなくて、ほかのグループがやっていることも自分の目で見られるということは、本当に先進的だなという感じがいたしました。
    グループに指導課の先生方が1人ずつついて、上手に生徒たちの話し合いを導いてくださっている。ここがこの会議がうまくいくかどうかのポイントだと感じました。ただ子どもたちだけで話し合わせるのではなくて、1人先生がついていらっしゃるというのがいいところだと思いました。
    自分たちで考えて具体的にルールをつくって実行するということに、この会議の意義があります。豊四季中学校の実践報告が大変よかったので、自分たちの学校もこういうふうにしたいという形でまねをすることで、おそらく次回も、各学校でいい報告が行われると思います。
    それから今年は保護者の方のグループがつくられたのですが、引率の先生方も1つ2つのグループをつくられて、ラウンド1、どんなトラブルがあるか、ラウンド2、具体的なルールをつくろうということで、先生方が話し合われることも生徒たちに大変参考になるのではないかと思いました。先ほど保護者の意見も参考にして学校で話し合いをすると言われましたけれども、先生方はこんなふうに考えているという先生方の意見も取り入れて話し合えるような機会があればいいかなと思いました。
    それでは、ほかによろしいですか。
    これで教育長報告を終わります。

10.議事

議案第1号 柏市立図書館条例施行規則の一部を改正する規則の制定について

  • 塚本委員長
    議事に入ります。議案第1号 柏市立図書館条例施行規則の一部を改正する規則の制定についてを議題といたします。
    生涯学習部長から提案理由をお願いします。
  • 生涯学習部長
    平成28年4月1日から、沼南公民館が近隣センターに移行しますので、併設しております図書館沼南分館の休館日を変更するものです。
    詳細は図書館長から、御説明申し上げます。
  • 図書館長
    柏市近隣センター条例及び柏市近隣センター条例施行規則の一部の改正を受けまして、図書館分館の休館日を変更するものでございます。
    主な改正点は2点ほどございます。
    1点目は、柏市立図書館の沼南分館を他の分館と同様の休館日とするものです。
    2点目は、こども図書館と豊四季台分館を除く分館の休館日を変更するものでございます。まず1点目についてです。沼南分館は沼南公民館の3階にございますが、沼南公民館が沼南近隣センターになることに伴って、休館日の区分を変更するものでございます。具体的には、新旧対照表を用いて御説明いたします。
    表の上の段が、近隣センターとは一緒になっていない、いわゆる単独の図書館、及び近隣センターとは別の建物の中に入っている分館の区分です。下の段が、近隣センターに併設されている分館の区分です。沼南分館につきましては、上の区分から下の区分へかわるということですので、区分の欄の沼南分館という文字がそれぞれ削られるというものでございます。
    2点目でございます。柏市近隣センター条例施行規則の一部改正によりまして、近隣センターの休館日が変更になります。毎月第1月曜日と第3月曜日が休館日だったのですが、平成28年4月1日から第3月曜日のみに変更になります。したがいまして、先ほどの新旧対照表の中の表でございますが、第1月曜日という文字を削ります。施行日につきましては、平成28年4月1日となります。
    これらの改正によりまして、近隣センターに併設する分館は、第1月曜日が休日に当たる場合は休館しないということになり、実質的には平成28年度の休館日の増減はございません。ただし区分が変更になる沼南分館については、平成28年度に3日、その後毎年度2日から3日程度、休館日が増える見込みでございます。
    休館日の変更につきましては、広報等で周知を進めていく予定でございます。図書館は原則として休日は開館しております。近隣センターの休館日は、センターの扉が閉まってしまいますと分館も開館できませんので、近隣センターの休館日に合わせるということになります。
    よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

質疑等

なし

採決結果

全委員賛成可決

請願第1号 教科書並びに教育現場での宗教的中立性の遵守を要望する請願について

  • 塚本委員長
    請願の審査を行います。請願第1号 教科書並びに教育現場での宗教的中立性の遵守を要望する請願についてを議題といたします。学校教育部長から説明をお願いします。
  • 学校教育部長
    この請願は、福岡県遠賀郡遠賀町に在住されております宗教法人の信者代表である中川様より、平成27年11月15日付けで郵送されたものでございます。当委員会へは平成17年度にも同じ宗教法人の信者代表という方から同様の請願が提出されておりまして、教育委員会平成18年第1回定例会で審議した結果不採択とした経緯がございます。
    請願の主旨等詳細につきましては、指導課長から御説明を申し上げます。
  • 指導課長
    まず、主旨の1点目につきましては、教科書4社を具体的に挙げておりまして、そのうち5つの内容に触れております。いずれも英語科の教科書でございます。
    公立学校において、これらの教科書あるいは同様に宗教色が濃いと判断される教科書、教材を使用している授業を即刻中止するようにとの要望となっています。
    また、公立学校等へ通達を出すなど教育現場で、今後このような教科書が使われないように指導することを要望しております。
    主旨の2点目は、今後の教科書採用についてです。請願書では検定となっておりますが、最初の部分は採用のことだと思われます。宗教的信条を有する者の宗教的人格権を踏みにじることがないよう、宗教的中立性について厳格な解釈を採用すること、との要望でございます。
    主旨の3点目は、教育現場で行われている学校行事等に関してでございます。一部参加者に多大な精神的苦痛を味あわせるおそれのある宗教的色彩の濃い行事祭礼を、授業等に取り入れることのないよう、公立学校の教育現場への指導を徹底すること、との要望でございます。
    以上、3点につきましての請願でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。

質疑等

  • 塚本委員長
    ただいま説明がありましたが、この請願審査の進め方について各委員の皆様にお諮りしたいと思います。先ほど学校教育部長から説明いただいたように、本請願は平成17年度に同様の内容で提出がありました。そして柏市教育委員会としては不採択としました。このような経緯があります。本日配付された請願文書表には、請願の主旨3点が明示されていますが、質疑についてはどの部分からでも各委員がお感じになったことから、自由に御意見、御質問をいただき、また、議論をするという方法でいかがでしょうか。
    そして、質疑、議論が尽きたところで主旨ごとに順番に採択、不採択、または継続審査というように決めていきたいと思いますがよろしいでしょうか。
    前回11月の定例教育委員会議の後で、事務局から請願書と関係資料の一式をいただきました。そして本日まで私たち教育委員はそれぞれに請願書をしっかり読み込み、内容の理解に努めてまいりました。それを踏まえて各委員から活発な質疑を行っていただけるようにお願いいたします。
    では、本請願について御意見や御質問があればお願いしたいと思います。まず主旨1についてとか、主旨2についてとか、わかりやすい形で、どの部分についてということを明示していただき、御発言いただければと思います。よろしくお願いいたします。
  • 吉田委員
    主旨の1についてですけども、宗教の色が濃いとか薄いとかという判断は、人それぞれ違うのではないかと私は思うのです。子どもたちがその本を見て影響を受けて、先生や親に何か言ったり、何かの行動に移したとかいうことがあったのでしょうか。また、保護者が教科書を見て何か意見を言ってきたことがあるのでしょうか。
    昔からそんなに教科書もかわることはないと思います。教科書をつくるのには本当に多くの皆さんが関わり、その中にはいろいろな宗教の人もいらっしゃったかもしれません。でも、強烈な色をもって宗教のことを書いているという教科書はないだろうと思います。使用を即中止というのは、ちょっとないんじゃないかなということを感じました。
  • 指導課長
    文部科学省の通知によりますと、文学及び語学の教科書においては、文学的あるいは語学的価値があると認めて選択したものである限り、宗教的教材が含まれてもよい、とあります。ですから、儀式等に使うのはいけませんが、教材として使う分にはよろしいと考えられます。
  • 原田委員
    同じような内容で、平成17年度の請願は不採択となっているので、特に今回問題とする部分はないかと思います。教科書も、私が子どものころに比べて、随分いろいろな宗教ですとか、地域ですとか、人種ですとか、そういったところに対しての配慮もされていると思います。1つの行事について、それが宗教的な行事かどうかという判断はすごく難しいと思うのです。日本古来の伝統行事でも、ずっとさかのぼっていけば何かの宗教に絡んでいることもあると思いますし、宗教色を完全に排除するというのは、実際不可能ではないかなと感じています。この件については、私としてはあまり審議しても意味はないと感じております。要は、指導課長のおっしゃたとおり、儀式ではなく教材として使っていればいいわけですから。
  • 岩佐委員
    2つございまして、1つの観点としては、主旨の全体に関わるかもしれませんけれども、平成17年度に請願があったと。それ以降に柏市内で生徒や保護者の方々から、これは宗教的問題があると、苦痛を感じると、教科書なり学校での教育活動の中で、そういう苦情であるとか改めてほしいというような申し入れなどはあったのでしょうか。そのあたりについて教えていただければと思います。それがまず1つです。
  • 指導課長
    教育委員会への直接の問い合わせはございませんでしたが、各学校であったことについて何点か御報告いたします。
    1つは、武道の剣道についてです。この授業にお子さんを参加させたくないとの要望が、中学校でございました。
    また、修学旅行に関してですけれども、京都や奈良には神社、寺院、教会等の宗教施設が多くございますが、これらを訪問する際にお子さんをその施設の中に入れたくない、そのような申し出もございました。
    以上でございます。
  • 岩佐委員
    最初の武道に関連することなんですけれども、それはやはり親や子どもの宗教的な心情に関わるということで、やめてほしいという要請があったわけですね。危険だからとか、健康上の問題ということではないですよね。
  • 指導課長
    武道の件に関しましては、保護者の方が宗教的な理由をおっしゃっておりました。
  • 岩佐委員
    もう1つの質問ですが、これまでの教科書選定においてこういう教科書の宗教的な面が議論になったことはありますでしょうか。これは、選定に参加された方にお聞きすることになるかと思いますが。
  • 教育長
    東葛東部地区の教科書採択の会議において、特に本請願に係る英語科教科書の採択協議の中において、宗教的な題材の取り上げについて議論になったことはありません。私の記憶にある限り、今年度の中学校用教科書の新規採用についてもなかったと思いますし、前回も私は学校の教員の代表として会議に出ていましたけれども、その時点でもなかったと思います。
  • 塚本委員長
    私も同様に前回、今回と会議に出席しておりますが、そういうことは一切ありませんでした。ほかにいかがでしょうか。
  • 岩佐委員
    意見ということで。英語の教科書における宗教的な問題ということについてですが、外国語の英語を学ぶという前に、英語を話す人々の文化やその文化の背景を理解するということは大変重要なことだと思います。そういう意味でクリスマスであるとかいろいろなことについて知ること、理解すること、情報を得るということは生徒の勉強の中で大変大事なことではないでしょうか。例えば、大きくなってもいろいろな文化の人々と、特に英語を話す、背景に英語のある人々と交流をするということもあろうかと思います。そういうときに、その人々の宗教的な背景ということを全然知らないということは、やはり非常に問題があるということになろうと思います。そういう意味で、宗教に関してある程度の知識を、総合的なものを理解することは特に問題ないのではないかと思います。教科書に挙げられているような宗教に多少触れている面はありますけれども、それは宗教を宣伝しようとか説得して信者にならせようと、そういうことでは全然なくて、今言ったような文化的背景を子どもたちに理解させようとするものと考えることができると思います。そういう意味で、教科書採択の会議においてこの内容というのは特に問題にならなかったのだろうと思います。
    もう1つ、その使い方といいましょうか、ただ書かれてあることとそれをどのように教えて行くかという先生方の指導の方法にもよりますが、宗教の信仰を深めさせようというような目的を持って指導をしている学校や先生はないのではないかと思います。この宗教団体の懸念といいますか、そういうことは柏市の学校ではないと考えます。ですから、採択する必要もないということでございます。
  • 塚本委員長
    ほかにいかがですか。
  • 教育長
    私の考えを2点述べたいと思います。
    まず、教科書の採用、採択の原則ですけども、教科書検定並びに採択に当たっては、中立性あるいは公正性を担保した制度が今の日本ではつくられていると認識しています。
    教育委員会として教科書の採択、あるいは採用に当たって、例えば歴史認識問題、あるいは政治、あるいは今回のような宗教的な問題について、どのような方向からの教科書に対する意見についても、私たち教育委員会としては中立の立場で物事を判断しなければならないと常々思っています。
    ですから今回の請願についても、基本的にはそういう考えの方もいらっしゃるということは請願によってわかりますけど、私たちはそういうことに左右されずに中立の立場で、教科書採択については判断していかなければならないと思っています。
    2点目は、宗教的な中立の問題です。これは先ほどの政治的な中立であるとか、話題になっている歴史認識の問題であるとかと同様、特に私立学校ではなくて、教育委員会が管轄している公立の小中学校では、公正性や中立性の担保というのは大事な視点だと思っています。端的に申し上げて柏市の小中学校において、宗教的な中立性が担保されていないような授業であるとか、教育活動が行われているとは、私は教育長として思っていません。大事な視点ですが、現状は問題があるとは考えておりません。
  • 塚本委員長
    英語科を教える教員である私は、教育総務課を通じて教科書をお借りいたしまして、この指摘のある全教科書と、現在出版されている6社の3学年分の教科書を全部読んで、請願者の方が言っていらっしゃることが妥当かどうかということを検討してみたいと思いました。
    その結果、請願者は教育出版のハロウィンについて言及されていましたが、実は開隆堂にもこのハロウィンが取り上げられているということがわかりました。どちらの教科書も宗教を教えたり布教したり押しつけたりするものではなく、教育出版の場合には、自分がこれからしたいことを説明する want to という言い方を導入するための教材として使われています。そのため先ほど岩佐委員が言われたように、文化の情報を得るというところからスタートして、Where とか Which という言葉を導入するように進められていました。最終的には自分のことを英語で語ることを目標にしています。私は将来は音楽家になりたい。 I want to be a  musician in the future .という形でまとめに導かれています。
    また、開隆堂のほうのハロウィンです。世界にはさまざまな伝統文化があります。それらの紹介の仕方を学んで日本の伝統文化を英語で紹介しましょうと導いています。お月見を例に日本の文化を説明し、次には自分の身の回りにある伝統行事や有名な祭りなどについて調べて原稿を書く。そしてスピーチ原稿を書いてグループでお互いに読み合い、アドバイスをし合って最後にみんなの前で発表すると、そういう段階を踏んでこの教材を使うという形になっております。
    それから、この地区で使っている開隆堂のサンシャインです。フィンランドにはサンタクロース村があって、夏にホストファミリーと一緒に、由紀という女の子がここの村を訪ねてクリスマスカードを送ることができるということを取り上げていました。ここでは、 I'm going to とか I will というこれからの予定をあらわす表現を学習することが目的となっています。同じように全ての教材について内容を見ましたところ、宗教などを押しつけたり、布教しようとしたりするものは全くなく、それぞれの英語表現を教えるために教材を使っているということがわかりました。
    授業の中で先生方は英語を教えるのであって、先ほど教育長がおっしゃったとおり、特定の宗教を教えるということはまず考えられません。そういうことで、請願の1について審議していますが、採択する必要はないと思っております。それからもう1点。そもそも教科書は文部科学省の検定を受けて教科書会社が出版しているものです。この請願の趣旨は、各地の教育委員会に提出するのではなく、出版社へ要望するべきものだと思います。こういう内容を取り上げないでほしいということをですね。このような形で、教育委員会に請願として出されるものではないと思います。私の意見はこの2点です。
    請願の2についてですが、今後の教科書選定に際しては、憲法20条に違反している疑いのある宗教的色彩の濃い記述については、教科書として採用しないための基準をつくること、と請願者はおっしゃっていますが、教育委員会はそのような基準をつくることはできません。そうしたことで、主旨の2も採択することができない請願だと思います。そもそも、憲法第20条に違反しないから検定を通っているということであると思います。
    主旨の3についてですが、一部参加者に多大な精神的苦痛を味あわせるおそれのある宗教的色彩の濃い行事祭礼を、授業等に取り入れることのないように指導徹底してほしいということです。このことについて学校現場の実際はどうなのかということを、事務局にお尋ねしたいと思います。
  • 指導課長
    学校におきましては、国の法令や学習指導要領に示された内容に従いまして、教育課程を編成して実施しております。
    宗教教育もそれらの規定に従っているわけですが、学校においてクリスマスやハロウィンは西洋の行事として紹介したり異文化の理解の機会として捉えたりはしておりますけれども、宗教行事として行っている学校はございません。教育基本法の第15条に特定の宗教のための宗教教育、そのほか宗教的活動をしてはならないという定めがございますが、一方でその第15条のはじめには、宗教に関する寛容の態度、宗教に関する一般的な教養は教育上尊重されなければならないとございますので、柏市で行っている教育活動は、この教育基本法の趣旨に基づいて行われていると認識しております。
  • 塚本委員長
    実際にそういう強制や宗教的な行事は行っていないということで確認してよろしいですね。 ありがとうございました。
    ほかにいかがでしょうか。よろしいですか。
  • 教育長
    私の基本的な考え方は先ほど申し上げたとおりです。それを、主旨1、2、3にそれぞれ照らし合わせますと、主旨1においては特定の教科書を使わないでほしい、逆にこの教科書を使ってほしいというような、いかなる方向からの御意見についても、私は中立の立場で考えなければいけないと思います。また、教科書採択の制度は教科書検定と採択の制度で公正性・中立性が担保されているということで、検定を通過した教科書についてあの教科書は使わないようにするとか、この教科書は使わないようにするとかの御意見がそれぞれいろいろな方にあるというのは結構ですけれども、教育委員会としては意見には耳を傾けながらも、どれかの意見に賛同して進めるということは適切ではないと思っています。
    主旨2については、同様に事前に検定教科書のうち、この教科書は使わないような基準、この教科書は適切ではないというような基準をつくろうとすることを請願者は求めていますので、同じようにそういったことは不適切であると思っています。
    主旨3については先ほどお話ししたように、中立性を保つことは大変重要なことだと思っておりますけれども、柏市の実態としてそれが十分配慮されていないとは考えていませんので、特段取り上げる必要はないと判断しています。
  • 塚本委員長
    では、これまでで各委員の皆様から十分にお考えを伺ったと考えますが、採決に入ってよろしいでしょうか。
    主旨1、宗教色が濃いと判断される教科書、教材を使用しての公立学校での授業を即刻中止するようにということについて、これまでの事務局の説明や、皆様の議論をお聞きした結果、不採択でよろしいでしょうか。

採決結果

全委員賛成。不採択と決した。

  • 塚本委員長
    次に主旨2ですが、こちらは今後の教科書検定に際しては、憲法第20条に違反している疑いのある宗教的色彩の濃い記述については、教科書として採用しないための基準をつくるなどという内容ですが、皆様の意見を踏まえると主旨2についてはやはり不採択でよろしいと思いますが、いかがでしょうか。

採決結果

全委員賛成。不採択と決した。

  • 塚本委員長
    最後に主旨3についてです。
    主旨3は、一部参加者に多大な精神的苦痛を味あわせるおそれのある宗教的色彩の濃い行事、祭礼を授業等に取り入れることがないよう、公立の教育現場への指導を徹底してほしいという内容でしたが、これまでの議論から趣旨3についてはやはり同じく不採択でよろしいでしょうか。

採決結果

全委員賛成。不採択と決した。

11.協議

次回定例会予定

教育委員会平成28年第1回定例会

日時

平成28年1月28日(木曜日)開会午後3時

場所

沼南庁舎501会議室

13.その他

  • 塚本委員長
    では行事予定をお願いいたします。
  • 生涯学習部長
    平成28年1月の生涯学習部行事予定につきましては、1月11日に新成人のつどいを市民文化会館で行います。それから、17日に柏市民新春マラソンが柏の葉公園総合競技場で行われます。31日には図書館で乳幼児読書講演会がございますので、こちらにつきましては図書館長から御説明いたします。
  • 図書館長
    今回の講演会は、こども‐絵本‐わたしというタイトルで、絵本作家の西巻茅子先生をお招きいたします。対象は、読み聞かせボランティアの方や、子育て中の方を中心に絵本に興味のある方ということで募集をしております。アミュゼ柏クリスタルホールで行います。
  • 学校教育部長
    続きまして、学校教育部関係で1つ行事を御紹介申し上げます。
    1月30日から2月3日になりますけれども第46回柏っ子造形展を、さわやかちば県民プラザで行います。日常の授業の中で製作した作品を発表して、市民の方々に学校教育を理解していただくということを目的に開催いたします。合わせて教職員の図工、美術指導の研修をする機会ともなっております。今回立体、平面作品を合わせまして1、600点余りの作品が展示される予定になっております。
    同時に、第36回柏市小中学校新聞展も開催いたします。同じさわやかちば県民プラザで展示をいたしますが、これは市内の各小中学校の児童生徒が日常の学習の中でつくった学校新聞、またはグループの新聞、そして個人の新聞等、さまざまな新聞と、各校のPTAの広報も同時に展示をすることになっております。
  • 塚本委員長
    幼児教育共同研究発表会の御説明をお願いします。
  • 教育研究所長
    27日の発表会ですが、今回は幼稚園協会の総会と合わせて行うということになりました。運動遊びの研究の発表をする予定になっております。
  • 塚本委員長
    この発表会には毎年、私も参加させていただいていました。幼児の体力測定をして、投げる力が足りないからこういう運動に力を入れてやっている、というような実践報告がされたりします。大変おもしろいというか、ためになる、有意義な発表会だなと思いました。
    そのほかに何かございますか。
  • 原田委員
    先日、市立柏高校のコンサートに行かせていただきました。とてもすばらしい演奏をありがとうございました。一言、お礼申し上げます。
  • 塚本委員長
    教育長と私も昨日の演奏会に参加させていただき、大変感動して泣きそうになるような瞬間が何度もありました。さすが全国大会5冠達成ということですね。日本全国のみんなが学びたい、どうしたらこんなすばらしい演奏ができるようになるのかなと、きっと研究されるのではないかと思える演奏でした。ありがとうございました。
  • 岩佐委員
    私も原田委員と一緒に参加させていただきました。当日はベトナムの大使夫人もいらっしゃって、生徒たちはベトナム国歌とかベトナムの歌も3曲くらいそこで披露したということで、本当に国際的な視点でやっているなと思いました。とにかくいろいろ多様な曲を数多く演奏し、感銘と圧倒されたというような感じを覚えるすばらしい発表だったと思います。ありがとうございました。
  • 吉田委員
    私は、27日に主人と参ります。楽しみとわくわく感もちょっと増えました。
  • 塚本委員長
    日によって演奏する曲目が違うというのはすごいですね。きのうは、ベトナムの曲は全然なかったのですが、大使の奥さまがいらしてないからだったのですね。すばらしいレパートリーだと思います。
    よろしいですか。
    それでは以上をもちまして全ての日程を終了いたします。
    閉会といたします。

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