平成30年度第2回柏市いじめ問題対策連絡協議会 会議録

最終更新日 2018年12月14日

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1 開催日時

平成30年10月2日(火曜日)午後2時30分から4時30分

2 開催場所

柏市沼南庁舎 5階大会議室(柏市大島田48番地1)

3 出席者

委員

河嶌議長(柏市教育長)、原田委員(柏市教育委員)、二瓶委員(柏児童相談所)、関根委員(千葉地方法務局柏支局)、諸富委員(千葉県警察少年課)、津金委員(人権擁護委員)、長瀬委員(医師)、表委員(弁護士)、田久保委員(柏警察生活安全課)、髙井委員(臨床心理士)、飯田委員(小学校校長)宮武委員(中学校校長)

事務局及び関係部署

内田学校教育部長、山口学校教育部理事、小貫生涯学習部長、髙木こども部長、三富子ども福祉課長、依田学校教育課長、増子教職員課長、髙橋教職員課副参事、三浦教職員課副参事、杉本指導課長、岩田指導課副参事、加藤児童生徒課長、藤崎児童生徒課副参事、菅原児童生徒課指導主事、杉本児童生徒課指導主事、小倉児童生徒課指導主事、池田教育研究所長、宮内教育研究所副参事、下妻教育研究所指導主事、北村教育研究所指導主事、長谷川少年補導センター所長、山田少年補導センター指導主事、安齋いじめeメール相談員

(欠席)羽間委員(大学教授)

4 議題(報告・協議事項)

(1)平成30年度1学期のいじめの実態及び未然防止・早期発見・早期対応の取組について

(2)産官学連携によって開発したいじめ防止対策授業「どうする!? SOS 〜 ホウレンソウ(報告・連絡・相談)教育プログラム」について

1.報告 柏市のいじめの実態及び未然防止の取組について 

上記項目に関し、事務局が作成した資料を説明した。

それぞれの報告に際して表明された主な意見は、次のとおり。

(河嶌議長)ご質問ご意見がございましたらお願いいたします。

(長瀬委員)
1学期のいじめ状況調査について、昨年度と今年度でいじめの態様の部分を比較すると数値が上がっている箇所がある。理由があれば教えてほしい。また、学年別の認知件数について、今年度は1年生から4年生までがほぼ同数になっている。昨年のデータでは2、3年生が多かった。これらを比べるといじめが解消せず、学年が上がってもそのまま継続しているという事で、数値が上昇しているのではないか。

(事務局)いじめの対応については、一つ一つの事案を確認している。学校と連携して対応した方がよいものについては、電話連絡や学校訪問をし、丁寧に聞き取りを行っている。また、いじめの態様の部分で、「嫌なことや恥ずかしいことをされる」が増えている。その理由は、先生方が細かいことも一つ一つ報告している結果だと捉えているが、引き続き解決に向けての経過をしっかり見ていきたいと考えている。

資料2の学年別の内訳については、小学校1から4年生まで増えている。2、3年生のいじめが年度をまたぎ、そのままスライドしているとしたら怖いと考えている。昨年の3学期のいじめ調査と今学期のいじめ調査を比較し、同じ子がいじめ続けられている場合は、学校と連携して解決にあたりたい。

(表委員)子どもルームを対象にいじめ防止の研修を実施したということだが、リーダーとは一般の方なのか。

(事務局)各小学校に子どもルームが設置されている。リーダーはルームに1名ずつ配置されている。支援員、指導員という立場で小学校教諭や保育士の免許を持っている方になってもらっている。実務経験のある方が支援員となっている。 

(表委員)放課後、子どもが集まる場でのいじめも想像できるので、このように市で子どもルームを対象に研修をしているのは非常に良い取り組みだと思う。中堅教員に対する研修については、内容がケース研究ということで非常に効果的だと考えている。

また、昨年度のいじめ防止サミットの中で、友達から相談を受けた際、「秘密だよ」と言われ時にどのようにすればよいのかを考えさせた、という内容が出ていたが、どのように柏市としては導いたのか教えてほしい。実際に自分がかかわったケースでもお子さんが「お母さんや友達に言わないでほしい」と言って、悩んだケースがあった。柏市としてどのような結論を出したのか教えてほしい。

(事務局)いじめ防止サミットでは、話の聞き方について、ロールプレイをしながら考えさせた。3つの聞き方ということで、1.うなずいて傾聴する、2.強い口調でアドバイスする、3.そっけない返答をする、という形でロールプレイをした。その後、それぞれの感じ方を話し合わせたうえで、「まずは話をしっかり傾聴してほしい、秘密だよと言われても、命に係わるようなケースは大人につないでほしい」という話をした。

(田久保委員)中堅経験者研修について、どのような研修なのか具体例があれば教えてもらいたい。また認知したいじめの中でひどかった事案があれば教えてもらいたい。

(事務局)近年、学校現場では若い先生が非常に増えている現状がある。中堅経験者研修では、「10年経験者がミドルリーダーとして、若い先生に積極的に声をかけて一緒にいじめの対応をしていってほしい。また、研修の内容を自分だけに留めるのではなく、学校全体に広めていってほしい」といった内容を伝えている。

認知したいじめの中で、命に係るような事案の報告は受けていない。軽微な暴力等の報告はあるので、深刻化しないよう引き続き慎重に対応するように学校に伝えていきたい。

最近の特徴として、いじめがきっかけで保護者と学校間でトラブルになるケースが増えている。いじめが起きた際に、子どもが納得しないで家に帰るということはないように、しっかり子どもから話を聞いて、保護者に素早く報告し、対応することが大切であると考えている。

(河嶌議長)小学校のスマートフォンの所持率が高くて驚いている。これに関してご意見はございますでしょうか。

(髙井委員)小学校6年生でこれから中学校に入学するお子さんの保護者から、「子どもがスマホを持ちたいと言っているが与えてよいのか」という相談があった。保護者には、スマートフォンを渡すということは、お茶を買ってそれを渡すということと同じではなく、通信料の支払いや契約など、保護者の管理が必要になってくるということを伝えている。渡した後、「子どもが何をやっているのかわからない」といったケースや「ルールが守れなければ使わせない」等、保護者の方でルールが作れないケースも増えているように感じている。子どもとの関係を損ないたくないという気持ちがあり、恐れている保護者もいる。スマートフォンを渡す際には、あくまでも「保護者が契約しているもの」ということを、子どもたちにもしっかり伝えていく必要があると思う。

(飯田委員)小学校のスマートフォンの所持率については、防犯上の問題から低学年の保護者から防犯機器の一環として持たせたいという要望がある。本校でもスマートフォンの所持率が高いということを聞いている。そのような状況の中、今回いじめ防止授業及びストップイットアプリの小学校の導入にあたり、モデル校に選ばれて大変ありがたいと思っている。

(二瓶委員)虐待を受けた子どもを施設に入れることが多い。その中でいじめが起こる場合があるが、早期に察知しなければいけないと思っている。いじめのアンケート等を実施する際、質問に対して、「はい・いいえ」で回答しているのか。虐待を受けている子どもは、「はい・いいえ」だと答えないケースがあるので配慮してほしい。

(事務局)委員がおっしゃるように、「はい・いいえ」だけでなくしっかりと子どもたちの声を傾聴していくことが大切だと考えている。貴重な意見として参考にさせていただきたい。

2.報告 産官学連携によって開発したいじめ防止対策授業「どうする!? SOS 〜 ホウレンソウ(報告・連絡・相談)教育プログラム」について

上記項目に関し、事務局が作成した資料を説明した。

それぞれの報告に際して表明された主な意見は、次のとおり。

(河嶌議長)ご質問やご意見はありますでしょうか。

(津金委員)「ホウレンソウ」という言葉があったが、企業では「報告・連絡・相談」という意味があって、概念も規定されているが、子どもたちにどのように指導しているのか。

(事務局)映像教材の中で、企業でも「報告・連絡・相談」が重要なのだということに触れ、子どもたちに説明している。

(表委員)「ホウレンソウ」のことだが、報告・連絡・相談の相手について、教材の中で具体的に踏み込んで伝えているのか。

(事務局)相談先として「ストップイットアプリ」が紹介されているが、保護者や学校の先生等、信頼できる大人にSOSを発信することが大切であるということを伝えている。もし近くに相談できる人がいなければストップイットアプリや電話相談を活用してほしいという話をしている。

(表委員)映像教材を視聴し議論する中で、各クラスで「相談するorしない」の結果が異なったということだが、中学生という発達段階を踏まえると「本心」を言わないということもあると思う。「相談しない」という結果が出たクラスというのは、「担任の先生を信頼していないクラス」と受け止めてしまう。そうでなければよいと感じている。

また、「いじめ」に絞って「報告・連絡・相談」を周知しているということだが、虐待や性的犯罪等、大人に対して恐怖感を持っている子の相談やいじめ以外で重大な悩みを持っている場合も生かせると思う。範囲を広げてしまうと焦点がぼやけてしまう心配もあるが、困った時はどのようなことでも相談してほしい、というメッセージが伝わればいいと思った。

(事務局)2つの選択肢というのが映像教材にはあるが、結果として相談する利点について伝える内容になっている。ストップイットアプリの相談内容としては、実際に「いじめ」以外の相談も多数きている。

(長瀬委員)自死に至ってしまうケースを考えると、「相談しない、する人がいない」という子のリスクが一番高い。この取り組みをした後に、子どもたちの「相談する・しない」のデータがどのように変わるのかを知りたいと思った。

自殺予防対策にも出ているが、柏市の特徴としては、30代で行政支援を受けていない人が多い。自分の将来を不安に思っていても、医療や行政サービスを受けている人は、自殺に至っていない。誰にも関わっていない人が自殺に至ってしまうケースが多いと感じている。

「ホウレンソウ」といえば、「チクリ」と思ってしまう可能性もあるかもしれないが、「相談できない、しない」というのは、何らかの理由がある。また、自殺率が低い地域もある。自殺率の高い・低いという地域の差は何かと考えた時に、低い地域ではイベント交流等がある。このように、地域を巻き込んだイベントを日常化し、危険な状況を作らないようにしていけばよいと思う。

(関根委員)科学警察研究所の調査結果で、「自尊心がある・孤独感がある」という項目を比較しているが、自尊心が低いというのはどのように確認したのか教えてもらいたい。

(事務局)科警研でアンケートの形式を作成し、子どもたちに「生活が充実していると思いますか」等のいくつかの項目をもとに、それに○がつくか、つかないかで自尊心の判定をしていた。「自分がしたことを家の人に認められていると思うか」、「クラスの中で自分がやっていることを評価してもらえていると思うか」等という項目で総合的に判定していると考えている。

(諸富委員)知らない人と交流し、親が注意してもやめないような子どもは、親との関係がうまくいっておらず、不登校傾向になっていることが多い。「一番大事な人は誰?」と聞くと、「顔も見たことのない一週間前にネットで知り合った人」を挙げてくるケースもあった。どんな人かもわからないのに、言葉だけで信じてしまうことが怖いと感じている。

警察では、サイバー補導をしているが、「パパ活」をしている子どもも、ネット上の言葉だけを見て、相手が危険かどうか判断しているという。とても危険である。

ネットにはまる子どもは、現実の中で悩みを解決できていないので、そのような状況を保護者に十分に話し理解してもらい、対応していく必要がある。

(河嶌議長)インターネット空間についての話題が出ているが、中学校の現場で宮武委員はどのように感じているか。

(宮武委員)現場で感じることとして、インターネットの使用については、個人格差があると感じている。例えば、部活動等が充実しているとインターネットに浸かっていることは少ないと感じている。自分の生活の中で、学習や運動面で充実していると、インターネット空間にいかない傾向があると捉えている。

(河嶌議長)「仮想現実」、「拡張現実」というのがあるが、ゲームの中で取り入れられているものがあり、現実との境がつかなくなっている。

(田久保委員)ネットで人探しをしている目的については、「性」に関することが多い。サイバーパトロールなので発見できればよいのだが、数か月に1度は、リベンジポルノ等の案件がおきている。このような問題は、子どもだけでなく保護者にも問題がある。保護者側に、フィルタリングのかけ方等を知らないという現状もある。

(河嶌議長)全体を通して、ご質問やご意見はありますでしょうか。

(宮武委員)久しぶりに学校現場に戻って感じることとして、生徒たちに対して大切なことは何度も伝えていかなくてはいけないと思っている。今回の映像教材等の取り組みは、メディアなどに取り上げていただいている。それが保護者や教職員などにも周知されることにより、子どもたちにも伝わっていけばよいと思う。ぜひこのような取り組みを今後も続けてもらいたい。

(原田委員)スマートフォンや携帯を防犯のために子どもに持たせたいという意見は、保護者からよく聞くが、実際に子どもに持たせたらそれが防犯になるのかということを前から疑問だと感じていた。実際に若い保護者は、防犯になると思っている。それよりも、もっと親子で会話をしてほしいと思う。最終的には、親子関係に行きつくのだと感じている。大人が便利に楽しそうに使っているスマートフォンを子どもに渡さないということは難しいかもしれないが、もっと前の段階の関係づくりを市民活動の中でやっていきたいと思っている。

(関根委員)2点お願いがある。前回の協議会で、「SOSミニレター」を実施すると伝えたが、今年度は例年と時期が異なり6月に実施した。

本日の報告でも、1年生から4年生までのいじめが多くなっているという結果だったが、「SOSミニレター」も低学年から多くきている。例年と実施時期が変わっているので、新しい学年になじむ前という違いもあるのかと思ったが、本報告の結果とも重なっていることを実感した。

対応として、「学校に相談してほしい」と返すことが多いが、担任の先生に話ができる場合とそうでない場合があり、状況によっては、担任以外の先生の方が話しやすい場合もある。悩んだ時は、誰でもいいからお話してほしいと伝えているので、学校の先生も大変だとは思うが、相談しやすい雰囲気をぜひ作ってほしい。

もう1点として、人権擁護委員会主催で、10月から11月に人権教室を開催することになっている。既に実施した学校がある。学校の実情があるとは思うが、学校の先生とは違う人の話を聞くことも、生徒にとっては刺激になると思う。今後も続けていこうと考えているので、学校や教育委員会にはぜひ協力してほしい。

(河嶌議長)委員の皆様、貴重なご意見ありがとうございました。これを持ちまして、協議会を閉会いたします。事務局へお返しします。

(事務局)皆様、ご意見ありがとうございました。それでは、以上を持ちまして平成30年度第2回柏市いじめ問題対策連絡協議会を閉会します。 

4 予定

次回開催日時

第3回 平成31年3月15日(金曜日)午後2時30分から

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情報発信元

学校教育部 児童生徒課

所在地 柏市大島田48番地1(沼南庁舎2階)
電話番号 04-7191-7210
ファクス 04-7191-1212
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