更新日令和3(2021)年2月26日

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令和2年度柏市立柏高等学校第3次教育計画策定委員会会議録

令和2年度第1回柏市立柏高等学校第三次教育計画策定委員会会議録

日時

令和2年7月29日(水曜日)午後3時から午後4時50分

場所

柏市大島田48番地1 柏市役所沼南庁舎5階501会議室

出席者

委員

北垣委員、岡崎委員、塚本委員、増田委員、河嶌委員、高橋委員、宮島委員、増子委員、後藤委員、石田委員、加藤委員、須田委員、中村委員

事務局

松澤学校教育課長、杉浦教職員課長、新井教職員課統括リーダー、岡崎教職員課管理主事、西村市立柏高校事務長、金子市立柏高校教頭、高井市立柏高校教頭、滝沢市立柏高校教務主任

議題

  1. 市立柏高等学校生徒及び教職員対象意識調査結果について(報告)
  2. 教育計画の目的について(協議)

議事

市立柏高等学校生徒及び教職員対象意識調査結果について(報告)

(1)在校生対象学校生活に係る意識調査結果の報告
  • 入学の志望動機は、大半が「部活動」である。
  • 志願にあたり一番影響を受けたものは、「学校説明会や体験授業(体験部活)」である。
  • 高校生活の中で頑張って取り組んでいるものは、スポーツ科学科では「部活動」がトップであるが、普通科では「授業や日々の勉強」がトップである。
  • 卒業後の進路希望は、「四年制大学」が半数を超えてトップである。
  • 将来望んでいる職業は、「専門職」がトップだが、「公務員希望」も多数いる。
  • 学校生活における満足度はどの項目もおおむね高いものであったが、一番満足度が高い項目は、「進路指導」である。
  • 学校生活で期待してること(1年生への質問)は、「大学進学のための学力をつけること」がトップである。
  • 学校生活で不満に思っていること(困っていること)は、「部活動と勉強の両立ができないこと」が一番多い答えである。
  • 市立柏高校の魅力は、「施設・設備が充実していること」がトップである。
  • 高校で身に着けることを期待している力は、「協働する力」、「自分で考え行動する力」、「コミュニケーション力」と答えた生徒が多い。
(2)教職員対象教育計画策定に係る意識調査集計結果の報告
  • 「デジタル教材を積極的に活用すること」について、意識しているという回答が少ない。
  • 教職員が生徒に身につけさせたい力は、「コミュニケーション力」、「主体性」、「協働する力」であり、生徒の回答と同様であった。一方で、「課題を解決する力」は教職員の意識は高いが、生徒の意識は低い。また、「自らのキャリアを形成する力」については、生徒の期待は高いが、教職員の意識は高くなく、ずれがある。
  • 教職員は、生徒について、「部活動に熱心に取り組み、まじめで素直」だが、「学習意欲や自ら考えて行動する力が弱い」と認識している。
  • 教職員は、生徒の進路選択について、「自分の進路を自分で決めることができない」、「なんとなく大学へ進学する」ことを懸念している。
  • 「利便性の悪さ」が志願倍率の低迷に影響していることは、多くの教職員が認めていて、何らかの改善策が必要だと感じている。
  • 部活動の今後の在り方について、教職員の意見が分かれている。
  • 多くの教職員が、「部活動以外の魅力を積極的に発信すること」や、「新しい魅力を創生すること」が必要であると感じている。
(3)調査結果の考察
  • 生徒は学校生活におおむね満足しており、素直でまじめに日々の学校生活に一生懸命取り組んでいるが、主体性に乏しい。
  • 生徒は学力の向上を期待しているが、学習意欲が低い。部活動と学習を両立させる体制を構築しなければならない。
  • 国際交流などの部活動以外の魅力を十分外に向けて発信できていない。「魅力をいかにアピールしていくか」という点が課題となっている。
  • ICTを積極的に活用するなど、授業の魅力を上げることが望まれている。
  • 「課題を発見し、解決する力の育成」や「キャリア教育の推進」は今後ますます期待される。

教育計画の目的について(協議)

上記の調査結果を受けて、市立柏高校より、以下のことが提案された。

(1)育てたい生徒像
  • 高みを目指し、常に学び続けることができ、困難にぶつかっても乗り越える力を持った生徒
  • 主体的に自己の生き方について探求し、豊かな人間関係を築く力を持った生徒
  • 高いコミュニケーション能力を持ち、多様性を理解し、互いの個性を認め合いながら、仲間と協働し、ともに高めあえることができる生徒
  • 自ら課題を見出い、その解決に粘り強く努力することができ、将来、社会を支える生徒
  • 市立柏高校に誇りを持ち、柏市を愛し、将来、地域のリーダーとして人の役に立てる生徒
  • 素直で、礼儀正しく、思いやりがあり、誰からも愛される人間性を備えた生徒
  • 豊かな国際感覚を身につけ、あらゆる分野において将来、世界で活躍することができる生徒
(2)将来望まれる市立高校
  • 地域に愛着を持ち、地域を支える人材を育てる学校
  • 中学校の先生や保護者から入学を勧めてもらえる学校
  • 「文武両道」を実現できる学校
  • 就職にも進学にも対応できる学校
  • 生徒の主体性を重んじる学校
(3)上記の提案について、策定委員から以下の意見が出された。
  • (高橋委員)「市立」である意義を考えることが必要。どのように県立高校と差別化するか。入学後、自分の資質や能力がどのように変わっていくかイメージできるような教育内容や取り組みを示すことができるとよい。
  • (加藤委員)グローバルな視点での人材育成を考えれば、市内にとどまらず幅広い場でのインターンシップに取り組むなど、中学校ではできないキャリア教育を推進する。
  • (岡崎委員)提案は非常に総花的である。具体的なことが見えてこない。県立高校と差別化するため、柏市としてどういうことができるのかを提示してほしい。人生100年時代において、「学ぶ力」をどうようにとらえ、育成していくのか。
  • (宮島委員)生徒に選んでもらえる学校となるため、何から始めることがベターなのか、切り捨てなければいけないものもあるだろう。その選択を学校だけに任せるのではなく、行政の立場から意見を伝えていきたい。スピード感をもって大胆に取り組んでいくことが大切である。
  • (石田委員)地域とのつながりの重要性が伝われば、市民から愛される学校になっていくだろう。
  • (須田委員)中学生も同様であるが、全体的に今の生徒たちは考える力や、自ら行動する力が乏しいと認識している。その力を教育課程の中でいかに育成していくか検討していかなかればならない。市立柏高校へ行けば、何ができるようになるかが明確になると、中学校としては、進学を勧めやすい。
  • (後藤委員)入学後ドロップアウトしてしまう生徒はどのくらいいるのか。何とか最後まで手厚く見てあげることも市立高校の役目ではないか。
  • (増子委員)教員が謙虚に変わっていかなければ学校は変わらない。他にも多々ある公立高校の中で、市立柏高校をどう位置づけるのか。生き残っていくために何を求めていくべきかを教職員が中心になって考えなければならない。
  • (河嶌委員)人生100年時代において大切なのは、主体性である。今の教育活動において、主体性を潰してしまっていないかしっかり考えることから始めなければならない。
  • (北垣委員)何かを作るためには現状を見つめることからスタートする。作成した資料を有効に使うこと。教育において特色を出すには3年間では難しい。中高一貫校にして、6年間で特色を出すことを考えてみても面白いのではないか。

「育てたい生徒像」及び「将来望まれる市立柏高校」について、学校の提案をベースとし、それぞれの委員の意見を反映して修正する。次回の策定委員会において、修正案を提示する。

今後について

  • (1)次回の柏市立柏高等学校第三次教育計画策定委員会の日程
    令和3年1月20日(水曜日)午後3時 (沼南庁舎501会議室)
  • (2)予定議題
    • 教育計画の方向性について
    • 具体的な施策や取り組みについて

お問い合わせ先

所属課室:学校教育部教職員課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎2階)

電話番号:

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