出産、育児、介護等検討会について

最終更新日 2019年7月19日

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出産、育児、介護等検討会は、平成30年11月に議長の諮問機関として、女性議員9名を構成員として設置されました。この間、議員活動と出産、育児、介護等の両立のための環境整備を目指し調査・研究及び協議を進めてきました。

議長への答申写真

議長の諮問機関となる前の検討会を平成30年6月に設置以降、計14回の協議・検討を重ね、中間報告を経て、令和元年5月30日に下記のとおり議長へ答申を行いました。答申の内容は以下のとおりです。

議員活動と出産、育児、介護等の両立のための環境整備について(答申)

「出産、育児、介護等検討会」では、平成30年11月に山中一男議長の諮問機関として女性議員9名で発足し、諮問機関となる前の検討会を含め、計12回の会議と1回の意見交換会を開催しました。

協議の中では、女性の視点で議員活動しやすい環境整備を行うため、現在の柏市議会の現状について意見交換をすることから始まり、取手市や川越市などの先進自治体の取り組みを学ぶとともに、育児や介護の問題点についても協議してまいりました。また、市役所内の設備等のウォッチングや妊娠・出産に伴う女性の身体の変化について、医師との意見交換会や男女共同参画推進審議会委員の意見を伺うなど、調査を重ねてきました。平成31年2月8日の議長への中間報告を経て、下記3点について、答申書として提出いたします。

  1. 関係例規の改正について
  2. 意見書の提出について
  3. 市役所の施設整備等について

1 関係例規の改正について

(1) 柏市議会会議規則の一部改正

柏市議会会議規則について、以下の理由により一部改正することについて、提言する。

<改正の理由>

議員の具体的な欠席事由として、出産についてのみ規定されているが、その他体調不良や家事都合等で本会議・委員会を欠席せざるを得ないときは全て「事故あるとき」として扱っている。そのため、育児や介護で欠席せざるを得ないときにも「事故あるとき」に含めることについては市民に理解されにくい。
<改正の考え方>

議員が明確に育児も欠席理由にできる規定とすることで、男女の性別にかかわりなく議員として能力を発揮でき、誰もが参画しやすい柏市議会となるよう欠席事由に「出産(配偶者の出産のための補助を含む。)及び育児のため」を追加する。

なお、当初、検討会では「介護のため」を追加する予定で議論を重ねたところであるが、「介護の範囲が明確でないこと」、「介護まで広げることへの理解が得られないこと」などの理由により、今回の改正には盛り込まず、今後の課題とし、協議していくこととした。

(柏市議会会議規則 新旧対照表)

改正前

改正後(案)

(欠席の届出)

第2条 議員は、事故のため出席できないときは、その理由を付け、当日の開議時刻までに議長に届け出なければならない。

(欠席の届出)

第2条 議員は、事故のため出席できないときは、その理由を付け、当日の開議時刻までに議長に届け出なければならない。

2 議員は、出産のため出席できないときは、日数を定めて、あらかじめ議長に欠席届を提出することができる。

2 議員は、出産(配偶者の出産のための補助を含む。)又は育児のため出席できないときは、日数を定めて、あらかじめ議長に欠席届を提出することができる。

(欠席の届出)

第84条 委員は、事故のため出席できないときは、その理由を付け、当日の開議時刻までに委員長に届け出なければならない。

(欠席の届出)

第84条 委員は、事故のため出席できないときは、その理由を付け、当日の開議時刻までに委員長に届け出なければならない。

2 委員は、出産のため出席できないときは、日数を定めて、あらかじめ委員長に欠席届を提出することができる。

2 委員は、出産(配偶者の出産のための補助を含む。)又は育児のため出席できないときは、日数を定めて、あらかじめ委員長に欠席届を提出することができる。

(2) 柏市議会傍聴規則の一部改正

柏市議会傍聴規則について、以下の理由により一部改正することについて、提言する。

<改正の理由>

「児童及び乳幼児」は議長の許可がないと傍聴できない規定となっているが、実際の運用では、議長の許可がなくても、常時傍聴席への入場を認めているのが現状である。しかしながら、その運用が周知されておらず、傍聴規則の規定により、子供連れの市民が傍聴をちゅうちょすることが考えられる。
<改正>

「児童及び乳幼児」の傍聴を議長の許可制とする規定を削除し、実際の運用どおり、議長の許可を要することなく、自由に傍聴できることとすることで、子供連れの市民が傍聴しやすい環境を整える。

(柏市議会傍聴規則 新旧対照表)

改正前

改正後(案)

(傍聴席に入ることができない者)

第7条 次に該当する者は、傍聴席に入ることができない。

(1) 銃器その他危険なものを持っている者

(2) 酒気を帯びていると認められる者

(3) 異様な服装をしている者

(4) 張り紙、びら、掲示板、プラカード、旗、のぼりの類を持っている者

(5) 笛、ラッパ、太鼓その他楽器の類を持っている者

(6) 前各号に定めるもののほか、会議を妨害し、又は人に迷惑を及ぼすと認められる者

(傍聴席に入ることができない者)

第7条 次に該当する者は、傍聴席に入ることができない。

(1) 銃器その他危険なものを持っている者

(2) 酒気を帯びていると認められる者

(3) 異様な服装をしている者

(4) 張り紙、びら、掲示板、プラカード、旗、のぼりの類を持っている者

(5) 笛、ラッパ、太鼓その他楽器の類を持っている者

(6) 前各号に定めるもののほか、会議を妨害し、又は人に迷惑を及ぼすと認められる者

2児童及び乳幼児は、傍聴席に入ることができない。ただし、議長の許可を得た場合は、この限りでない。

(削除)

2 意見書の提出について

以下の理由により、「誰もが政治参画しやすい社会を目指し実効性ある法整備を求める意見書」を柏市議会として政府に提出することを求める。

<理由>

平成30年に「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」が全会一致で可決し施行された。

同法第2条第3項に規定する基本原則には、「政治分野における男女共同参画の推進は、男女が、その性別にかかわりなく、相互の協力と社会の支援の下に、公選による公職等としての活動と家庭生活との円滑かつ継続的な両立が可能となることを旨として、行われなければならない」とされている。

また、同法第3条では、地方公共団体の責務として、「前条に定める政治分野における男女共同参画の推進についての基本原則にのっとり、政党その他の政治団体の政治活動の自由及び選挙の公正を確保しつつ、政治分野における男女共同参画の推進に関して必要な施策を策定し、及びこれを実施するよう努めるものとする」と規定している。

しかしながら、地方議会においては、女性議員が活躍できる環境を整備するため、平成27年に多くの地方議会で欠席事由として「出産」が規定されたものの、依然女性議員が活動しやすいとは言いがたい状況である。子育てや介護については、女性議員のみならず、誰もが抱える共通の課題であり、男女がその性別にかかわりなく能力を発揮できる環境を整えていくことが課題となっているが、地方議会がみずから取り組むには限界がある。よって、政府に対し、さらなる法整備等を求める意見書の提出を提言するものである。

<意見書>

誰もが政治参画しやすい社会を目指し実効性ある法整備を求める意見書(意見書の文案はこちら)

3 市役所施設整備に関する要望について

以下の2点について、令和2年度予算の議会費に必要経費を計上し、子育て中の議員及び子供連れの傍聴者のために施設整備されることを要望する。

  • 本庁舎7階ロビーに「キッズスペース」及び「授乳室」を設置すること
  • 幼い子供のいる議員のために、あいている議員控室や面談室を活用すること

検討会メンバー

氏名 会派名
座 長 小泉 文子 公明党
副座長 渡部 和子 日本共産党
会 員 小松 幸子 公明党
会 員 日下みや子 日本共産党
会 員 武藤美津江 日本共産党
会 員 岡田 智佳 柏愛倶楽部
会 員 林 紗絵子 市民サイド・ネット
会 員 宮田 清子 市民サイド・ネット
会 員 本池奈美枝 護憲市民会議

答申を受けて

この答申を受け、令和元年第2回定例会において、以下の2議案が提出され、全会一致で可決されました。

議案番号 議案名 結果 備 考

委員会提出議案

第1号

柏市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について 原案可決 全会一致

議員提出議案

第4号

誰もが政治参画しやすい社会を目指し実効性ある法整備を求める意見書について 原案可決 全会一致

議案が可決されたことにより、答申どおり会議規則の改正が行われ、欠席事由に「配偶者の出産補助」「育児」が追加されました。

また、 内閣総理大臣、総務大臣、 法務大臣、内閣府特命担当大臣 (地方創生・男女共同参画) 、内閣府特命担当大臣 (経済財政政策)あてに意見書が提出されました。(意見書はこちら)

あわせて、傍聴規則についても答申どおり改正が行われ、「児童及び乳幼児の傍聴制限」の規定が削除されました。

〈参考〉検討会設置の経緯と検討の経過

1 設置の経緯

日 時

経 過

平成30年

5月25日(金曜日)

議会運営委員会において、女性議員による検討会の立ち上げについて、小泉議長(当時)より説明

趣旨:議員活動と出産、育児、介護等の両立が問題になっている。一方、議員は育児休業や介護休暇の制度もなく、休むことには市民からの批判があるのが実情。国会では「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」が可決されており、柏市議会も男女が、その性別にかかわりなく能力を発揮できる環境を整えられるよう、今回、まずは有志の女性議員による検討会を立ち上げるもの

目的:誰もが参画しやすい柏市議会を目指し、議員の出産、育児、介護等にかかる欠席等への対応を検討する。

構成:有志の女性議員

任意の検討会として立ち上げることとする。

6月20日(水曜日)

女性議員9名により「(仮称)女性議員による検討会」を立ち上げる。

8月23日(木曜日)

名称を「出産・育児・介護・ハラスメント等検討会議」に変更

8月31日(金曜日)

・出産・育児・介護・ハラスメント等検討会議への男性議員の参加について、小泉座長(当時は議長)より説明し、9月21日の会議への出席を依頼

11月

・議長と小泉座長が協議し、検討している内容は議員全員に関することであり、市民への説明責任もあることから、議長の諮問機関として、正式に認められる

11月22日(木曜日)

・議会運営委員会において議長より、検討会を議長の諮問機関とした旨報告

・議会運営委員会において小泉座長より、今後の活動について報告

目的:議員活動と出産、育児、介護等の両立のための環境整備について、調査、研究及び協議を行い、議長へ提言するため設置するもの

名称:出産、育児、介護等検討会

構成:女性議員(9人)

2 検討経過

日 時

協 議 事 項

【第1回】

平成30年

6月20日(水曜日)

女性議員9名により「(仮称)女性議員による検討会」を立ち上げ、初会合

・検討会設立の趣旨説明

・座長の選出(小泉議員に決定)

・協議内容について協議

【第2回】

7月20日(金曜日)

・議員の出産・育児への支援に関する調査結果の報告(中核市及び千葉県内各市)

・取手市議会の取り組み

・意見交換

・今後の会議の進め方

【第3回】

8月23日(木曜日)

・柏市の会議規則の現状と先進自治体の取り組み

・意見交換

・今後の会議の進め方

(補足)第4回は男性議員も交えて議論

名称を「出産・育児・介護・ハラスメント等検討会議」に改める

【第4回】

9月21日(金曜日)

(補足)男性議員13名参加

・検討会議立ち上げの趣旨及び経過報告

・意見交換

・今後の会議の進め方

【第5回】

10月18日(木曜日)

・先進市(取手市議会)への視察報告

・意見交換

・今後について

【第6回】

11月13日(火曜日)

・労働基準法について

・先進市(川越市、取手市)の欠席事由の運用状況について

・今後の会議形態について⇒議長の諮問機関として活動することを決定

会議名を「出産、育児、介護等検討会」とする。

・検討内容について

【第7回】

平成31年

1月9日(水曜日)

・1月24日第8回検討会及び医師との意見交換会について
・今後のスケジュールについて
・2月5日男女共同参画推進審議会への出席について

【第8回】

1月24日(木曜日)

・市役所ウォッチング(7階議場フロアの現状と市役所内の授乳室等の設置状況の確認)
・意見交換

【意見交換会】
1月24日(木曜日)

医師との意見交換会
テーマ:妊娠・出産に伴う女性の身体の変化について
講師:医師3名

(補足)男性議員9名参加

【第9回】

2月5日(火曜日)

・男女共同参画推進審議会での意見について
・会議規則及び傍聴規則の改正案ついて
・意見書について
・ウォッチング結果の取り扱いについて
・検討会の今後のスケジュールについて
・検討会の役割について
【中間報告】
2月8日(金曜日)
議長に対し、中間報告を行った。
【第10回】
3月19日(火曜日)
・会議規則及び傍聴規則の改正案ついて
・意見書案について
【第11回】
4月12日(金曜日)
議長への答申案の決定について

【第12回】
令和元年

5月27日(月曜日)

議長への答申内容決定について
【答申】
5月30日(木曜日)
議長へ答申

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