平成24年度 第2回柏市健康福祉審議会病院事業検討専門分科会会議録

最終更新日 2016年6月16日

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1 開催日時

平成24年9月27日(木曜日) 午後3時~5時

2 開催場所

ウェルネス柏 4階大会議室

3 出席者

 【市立病院事業検討専門分科会委員】(10名)

江角浩安委員、大久保摩利子委員、岡田敏英委員、金江清委員、小林正之委員、妹尾桂子委員、野坂俊壽委員、水野治太郎委員、吉田博委員、中谷茂章委員

(欠席 吉田勝彦委員)

【柏市】

関口副市長

【庁内会議構成委員】 (9名)

下保健福祉部長、藤江保健福祉部理事、山崎保健所長、羽石消防局長、秋山保健福祉部次長兼保健福祉総務課長、松本福祉政策室長、関保健所次長兼総務企画課長、田村保健所次長兼地域健康づくり課長、濱田救急課長

【事務局】

保健福祉総務課:原田副参事他4名

柏市医療公社:捧病院事務部次長

パシフィックコンサルタンツ株式会社:飯島、立川、川畑、佐藤

【傍聴者】

2名

4 議題

市立病院中期構想について

  • テーマ1:地域医療の現状と課題(まとめ)
  • テーマ2:地域医療の課題を踏まえたこれからの市立病院の基本スタンスの検討

5 資料

添付ファイルをご覧ください。

6 議事 (要旨)

(1) 開会

[関口副市長挨拶]

市立病院は、来年で開院20年になる。市立病院は開院以来、診療科目の増設、指定管理者の導入、最近では小児科を開設している。小児科については、現在は短期入院の受入れも行っている。また、国立病院から引き継いだ病院施設も築40年となり、今後の医療水準を考えるとなんらかの対策が必要となっている。市立病院が地域医療に対応していくための今後の方向性について、ご審議のほどよろしくお願いしたい。

(2) 議事

「テーマ1;地域医療の現状と課題(まとめ)」

事務局より地域医療の現状と課題(前回の検討課題・市民アンケート結果)について説明後、質疑及び意見交換

 【事務局説明】

(省略)

【質疑及び意見交換】

(前回審議会で提起された検討課題について)

 <意見>

小児科については人員的・数字的にも明らかに少ない。産婦人科はこのデータを見ると足りている気がした。小児科と産婦人科はセットと思っていたが、必ずしもそうではないことを示していた。
データの解析は他の方法がいいのではというような意見もある。

<質疑>

産科はそれほど不足していないとあったが、産科の救急搬送の市外依存率が66パーセントという理由は何か。

<応答>

推測だが、一般的な救急であれば市内で補えるが、重篤の場合は市内で対応できる医療機関がないためだと思われる。

<質疑>

産婦人科の救急医療の統計は、産科と婦人科の合計か。そのうち産科の占める割合はわかるか。

<応答>

統計は産科と婦人科の合計値。明確に区別しなかったため、産科だけの数字はわからない。消防救急局から一軒ずつデータを頂き、実際の搬送状況や症状を見て、私どもで診療分野を分類したので、一つの目安として見て頂きたい。

<意見>

市内に新生児科を標榜する医療機関がないため、出産後の重症患者は市外に行く。そこが産科救急の問題点だと感じている。

<意見>

未熟児室が不足している。未熟児室は入院日数が長いため、入院するとなかなか空きが発生しないという点もある。

<質疑>

年間の出生件数が約3,500件とあるが、周産期で救急搬送された方の125件のうち6割が市外へ搬送されたという理解でよろしいか。それから救急搬送された方の、市内で周期検診を受けていた割合についてデータはあるか。

<応答>

ご指摘の点は、その通りである。また、妊婦健診14回分公費助成について、柏市は県医師会と契約を結んでおり、県医師会に加盟している医療機関で妊産婦検診を受けた場合、どこで検診を受けているかは把握できない。

ただし、県外受診は、柏市と県外各医療機関との契約になっており、その数は、342件である。

<質疑>

10ページの高齢者の疾病構造について、アンケートで在宅医療について記載があったが、在宅医療の必要性についてデータで示すことはできるか。次回までに検討して頂きたい。

<応答>

次回の宿題とさせて頂く。

(市民アンケート結果について)

【事務局説明】       

(省略)

【質疑及び意見交換】

<意見>

救急医療と小児医療に力を注いでほしいということが一番のベースだと思う。特に問題なのは、45歳ぐらいまでの働きざかりの方々に、地域医療があまり良くないという意見が多いという点である。これは、共働き家庭が増えており、日中の診療時間に子どもを通院させられないという環境が理由の一つに挙げられると思う。慈恵柏病院でも、小児の救急は7時から11時までの夜間に多い。仕事で日中になかなか通院できないため、やむを得ず救急を使うという現状があると思う。

<意見>

地域の人口構成の問題もあると思う。小児については、夕方以降でないと連れて来られないという状況がある。また別の面では医療以外の保育所の問題もある。それは今回の市立柏病院の問題とは別の話だが、社会的な問題としてあると思う。産婦人科救急の市外依存率が断トツに高いにも関らず、アンケートでは産婦人科についての今後の展望・意見が少なかったという点は、小児の場合は救急利用の絶対数が多いので、アンケートに反映されているのだと思う。実際は、産婦人科は割合的には少ないが、困っていることが多いかもしれない。困るからこそ外に行っているのだと思う。アンケートから出てくる数字でダイレクトに順位付けはできないのではと感じた。

<意見>

人口構成の変化によって高齢者の考え方も変わってきている。高齢者医療に対する意見を見ると、医療の充実それ自体よりも、相談員がいる病院が望ましいという、相談に力を入れてほしいという意見が多いように感じる。それは支援センターの充実にもつながる。
 また、高齢者よりも小児に力を入れるべき等の意見が見られる。20年前は高齢者医療の問題には無関心であったが、最近では高齢者の問題に大きく意識が向いている。若い世代が多かった時代は小児の救急医療のニーズは高かったと思う。それは行政のまちづくりにも関係してくる。これまでは子育て世代や若い世代が住みやすいまちだったが、最近は高齢者向けにシフトされていると感じている。行政のまちづくりと医療政策は表裏の関係にあり、行政のまちづくりと絡めて検討していく必要もあるのではないかと感じた。高齢者の対策ももちろん必要だが、若い世代に向けた対応も継続して考えるべきだ。

<質疑>

アンケートの対象地域は広範囲で行っているのか。

<応答>

対象者は、無作為抽出とした。地域別で見ると、市立病院のある北部地域よりも、南部地域の方が、回収率が高い。

<応答>

南部地域の方からは、南部地域に病院がなく、北部に病院が集中しているので何とかしてほしいという意見もあった。

「テーマ2;地域医療の課題を踏まえたこれからの市立病院の基本スタンスの検討」

事務局より地域医療の現状と課題(まとめ)について説明後、各委員より意見を頂いた

【事務局説明】

(省略)

【質疑及び意見交換】

 <意見>

産科救急はNICU(新生児集中治療)が市内に足りないと聞いた。しかし、利用者数はそれほど多くないので、市として整備すると混乱が起こると思う。例えば、小児のがんの治療施設は、全国10箇所くらいにセンターを作って集約する方向性がある。小児のNICUも、そんなに遠くまで搬送できないから、二次医療圏もしくはもう少し広い範囲で整備する必要があると感じた。その中で市立柏病院の役割をどう確立するか。慈恵柏病院が三次としてきちんと機能するように、特に小児救急について、二次をきちんと行うことが、良い方向性だと思う。

地域連携については、がんセンターでも地域の診療所の先生方との連携ができていない。紹介は頂いても、地域に帰すことができていない。慈恵柏病院も同じだと思うが、本来高度医療機関での必要な治療が終わった方が継続して通院している現状があり、その結果待ち時間が長くなり、患者全体の不満につながっている。今後は地域連携が非常に大きなテーマになってくると思う。在宅医療や東大柏のプロジェクトも含めて、市立柏病院にどのようなことをして頂くと全体が上手くいくのか。公立病院として、少し不採算でも後方ベッドを確保するなどして頂ければ、全体の連携の潤滑油となると以前から感じていた。地域連携については、既存の医療機関や医師会を含めて一生懸命に取り組まなければならないと普段から感じている。

 <意見>

小児医療については、昭和の終わりから平成にかけて小児科に対する不満はかなり減っていると思う。当時は、一次病院が対応することでも二次病院で対応するなどしてきた。少子化により小児病棟などは減っている現状もあるが、まだまだコンビニ受診などは多い。

市立柏病院で色々やってほしいという意見が出ているが、小児救急や重症対応など、非常にお金がかかる分野である。その点を柏市がどこまで補填するのか。

一方で、不採算部門に補助を出してばかりいると、銚子市の二の舞になってしまうのではという懸念もある。

<意見>

周産期医療に関しては、1市が充実したNICUを持つことは人的にも不可能。東葛圏域や県を4分割してセンター設置するなど、広域で取り組む必要があるので、市立柏病院としての課題とは違うと認識している。そのため、小児の急病・救急医療の充実に絞られてくると思う。

急病対策と救急対策は違うということをまず念頭に置く必要がある。今の段階では、急病対策いわゆるコンビニ受診は避ける方向で考えていかないと立ち行かなくなると思う。最終的に市民や保護者が求めているものは、24時間365日、日中と同じ水準の医療が提供されることだが、それを支えるだけの小児科医が足りない。そのため、患者教育や医療機関の適切な受診啓発するなどし、市民の理解を得ながら、まず最初の第一歩として二次救急の24時間365日対応を進めるべきだと思う。輪番制でもいいので、24時間365日対応できる二次救急医療体制整備を、一次救急医療機関としてお願いしたい。

<意見>

地域医療について、これから在宅医療や介護も含めて増えていくため、診療所の医師の不足は在宅医療を進めていく上で課題であると感じている。医師の高齢化の問題もある。拠点病院中心よりも地域の診療所を増やす、医師の若返りということが大事だと思う。市立病院の問題とは違うが、医療の底辺を充実させることも大切だと思っている。

<意見>

地域で活動している際、ハイリスクの妊産婦さんから柏市で産みたかったけど市外にかかっているという話を聞いていたため、前回に市内での充実をお願いしたが、高度な医療はなかなか難しいということが理解できた。      

将来的に広域でセンターなどを設置されることを望む。軽症の救急利用が多いのは理解している。市民から見ると、一次病院で夜間診療しているところが増えたら少しは違ってくるかと思う。また、市立柏病院については、南部地域からは遠いので、循環バスがあればという話もある。市立柏病院が小児医療や産科を専門的に担って頂ければ安心だが、なかなか難しいのかなと思う。

<意見>

今の病院の場所で何かをするという考えもあると思うが、今の市立柏病院の建物は非常に古く、災害時には対応できないと思う。そういう点では、アンケート結果などを見ながら、分散型の病院を検討してみてはどうかと思った。例えば、分院を南部に作ったり、総合相談ができる窓口的なクリニックがあってもいいのではとないかと思った。

<意見>

国の施策は、病院機能の分担と地域医療圏の病床利用の効率化が求められている。その中で、我々慈恵柏病院は4月から三次医療機関となったが、先ほど出された意見の通り、地域連携がなければ三次医療の提供という本質的な機能が損なわれる恐れがある。今は地域の医療機関の協力があり、何とかできている。

だが、しっかりとした地域連携体制がなければ、慈恵柏病院の三次医療を利用したい方が安心して利用できなくなると思う。医療連携をしっかりと進めていきたいと思う。

救急や小児科については、しっかりとしたテコ入れを行い、市立柏病院で対応できるようお願いしたい。

また、先ほど指摘があった分院は必要と感じていた。規模を大きくすると人員確保や経営が難しくなるので、小さなクリニックでいいので分散させて、本院である市立柏病院にシフトするような体制ができれば、小児などの救急はかなり円滑に運用されると思う。

災害時医療体制については地域からも求められている。3.11以降、真剣に考えていく必要がある。現時点でいいアイデアはないが、慈恵柏病院ではDMATも含めて進めていきたいと思っているので、今後ともご協力をお願いしたい。

<意見>

医師会の立場として申し上げると、柏市の診療所は増えているが、会員(医師)の高齢化が課題となっている。後期高齢者の会員が多くなってきている。連携については、福祉関係者も含め約140名が集まって、顔が見える連携会議を行っている。

小児医療については、医療センターの所長をしているが、やはり土日休日の患者が多い。一日数十名は来ており、新型インフルエンザの時は1日に70~80名の患者が来た。その時に一番困るのは、小児の二次医療機関である。輪番制で二次病院は一応あるが、小児ということで断られる場合がままある。

現在は慈恵柏病院に受け入れてもらっているが、市内で無理な場合は市外に搬送している。人数的には少ないが、週に数名程度は必ずおり、慈恵か他の病院に転送されているのが現状だ。紹介先を探すことにも困っており、また冬になると感染症が増えてくるのでかなり苦慮している。慈恵柏病院が三次救急機関になったが、今は小児の二次・三次の受入れをして頂いている。しかし、もし三次の患者が増えると二次の受入れができなくなることが予想される。

災害医療については、老朽化している病院が市内に多い。災害の医療拠点として機能できる病院は個人病院が多いので財政的にも難しい。そのため、ある程度公的な機関にお願いしたい。

周産期医療については、松戸市立病院の建替え計画の中に入っていると聞いた。実現するかはわからないが。周産期医療センターは全国的にも少ない。千葉県では八千代にあるが、満杯状態で運営に四苦八苦していると聞いた。NICUも入るとかなり長期間になってしまうので、一つの市立病院レベルではまず施設・人的に無理なので、医療圏全体でまず話し合っていく必要がある。

以上の観点で言えば、まずできることは小児救急だと思う。成人の救急は他の二次医療機関で大体対応できているので、二次の小児救急の対応を早急にするべきだと思う。

<意見>

小児医療については、今の保護者は専門性を求めているため、小児科医の診療を受けたがる傾向がある。現在の市立病院は小児科があっても外来と短期入院しかできないため、まずは入院の体制の整備が必要だと思う。

また、公立病院としては災害時と感染症対策も必要。SARSの時も大騒ぎになった。お金はかかるが、公立病院として隔離病室を作るなどの感染症対策は必ず必要だと思う。

<応答>

救急・小児・災害対策の必要性は、私たちも日頃から感じていた。それをはっきり言葉にして頂いたので、こちらに力を入れていきたいと思う。 

それらに合わせて、病院の充実を行っていきたいと考えている。病院の充実は、患者を診療して直すという、病院として普通の機能である。これらがあってこそ、救急・小児・災害対策あるいは在宅医療などに力を注ぐことができると考えている。

そういうベースがないと、市民に対してメリットになる面も打ち出せないと思う。市立病院には救急や小児だけ診て下さいと言っても、採算性やスタッフのモチベーションを保てないし、スタッフ自体も集まらない。やはり病院自体のベースもしっかりして、職員も確保でき、モチベーションも高めることができれば、経営的にも安定し、医療の質を向上させることができる。またその上で、市民が求める機能を打ち出すことができればと思っている。

(3)事務連絡

第3回病院事業検討専門分科会 

11月22日(木曜日)午後3時~5時 柏市役所 5階大3委員会室

(4)閉会

理事より挨拶

関連ファイル

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