更新日令和3(2021)年6月16日

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柏市のこれからの公共施設を考える

問題解決に向けた方針を策定

柏市内の公共施設の老朽化が進んでいます!

柏市では多くの公共施設を人口の増加にあわせて昭和40~50年代にかけて整備しました。
築30年以上の建物が全体の6割以上を占めており、老朽化した施設は大規模改修や建替え等の準備が必要となっています。
広報かしわ:平成29年4月15日号(1527号)(外部サイトへリンク)では、市内公共施設について特集をしています。併せてご覧ください。

【柏市の人口と公共施設の築年別整備状況】

公共施設の整備と人口

公共施設の課題

市内の公共施設の半分は学校!

市内の公共施設の保有状況を以下のグラフで表してみました。
建物の総面積は約78.8万平方メートル(日立柏サッカー場のピッチにおきかえるとおよそ113面分!)あります。
そのうち、学校施設が53パーセント、公営住宅・供給処理施設がそれぞれ6パーセントを占めています。
施設保有量

公共施設を使用し、支える市内の人口はどうなっていくんだろう?

市内の人口予測

柏市では、2015年から40年間で市内人口の約2万3000人の減少が見込まれています。
市内人口は2025年をピークに減少に転じ、少子高齢化の傾向も一層強まることが想定されています。
高齢者人口の増加、生産年齢人口の減少により、将来の市の財政はさらに厳しい状況になると予想されます。

人口

人口が変化すると公共施設のあり方も変わっていく?

地域ごとで、人口構成や施設の配置に違いが生じています。
今後は人口の増減見込みを想定した行政サービスや公共施設等の整備のあり方の検討が必要となっていきます。
また、地域ごとに現状が異なるため、それぞれの地域のニーズにあった施設の配置も考慮しなくてはなりません。
将来の公共施設のあり方について、地域・市民協働で考えていく必要があります。

公共施設の大規模改修や建替えに伴うコスト

公共施設の整備にかけられる財源は不足しています。
多くの公共施設が建築後30年以上経過していて、大規模改修や建替えに伴うコストが大幅に増加します。
今ある全ての施設をこれまでと同様に維持していくことは困難です。

公共施設維持管理費用

公共施設等総合管理計画を策定しました

課題の整理

  • 課題1 少子高齢化に伴う人口減少社会の到来
  • 課題2 財政状況から予測される更新費用の不足
  • 課題3 利用者の少ない施設・運営コストの高い施設が存在
  • 課題4 地域ごとの異なるニーズへの対応

少子高齢化・長期的な人口減少等の課題を踏まえて、一部の公共施設は役割の見直しや統合廃止などを含めた対応をする必要があります。
同時に、財政規模に見合った形での総合的・計画的な公共施設の維持管理を行って、利用者のニーズに沿ったサービスを提供していくことも重要です

市民説明会を開催しました

市では、計画の策定にあたり公共施設の現状と課題や今後の公共施設のあり方について、平成28年10月に4回に亘り、市民のみなさまとの情報共有および意見交換会を行いました。
皆さんが参加された様子

柏市公共施設等総合管理計画(基本方針編)

基本方針編表紙(PNG:407KB)市では、公共施設等の課題を解決するために、「柏市公共施設等総合管理計画 基本方針編」を策定し将来の公共施設のあり方について検討し、基本的な考え方をまとめました。

ここでは計画の概要についてお知らせします。

計画の対象施設

公共施設(建築物系施設)における市内の対象施設
分類 施設数 延床面積(平方メートル)
市民文化系施設 40 35,055
社会教育系施設 24 14,186
スポーツ・レクリエーション施設 18 17,689
産業系施設 2 4,836
学校教育系施設 65 417,013
子育て支援施設 86 33,839
保健・福祉施設 27 26,242
医療施設 2 13,015
行政系施設 107 56,778
公営住宅 10 47,764
公園 15 11,517
供給処理施設 4 46,535
その他 33 57,717
未利用施設 6 3,259
廃止予定施設 3 2,624
合計 442 788,067

(補足)平成27年3月31日現在。

目標と基本方針

計画の目標は、施設総量を40年間で13パーセント縮減することです。

少子高齢化・長期的な人口減少等の課題を考えれば、一部の公共施設は役割の見直しや統合廃止などを含めた対応を検討する必要が生じます。
将来推計人口を踏まえて、今後40年間で約13パーセントの公共施設(延床面積)を縮減し、その他の方策とあわせて総合的に取り組みます。

取組の方針は以下のとおりです。

  • 基本方針1 施設機能の再編と総量の縮減
    施設の統廃合・再編により、市の保有する施設の総量を延床面積・施設数ベースで縮減し、財政負担の縮減を図ります。
  • 基本方針2 計画的な保全による施設の長寿命化
    計画的に施設の保全を行い、公共施設を安全・安心に利用できる状態を維持するとともに、施設の長寿命化やライフサイクルコストの縮減を図ります。
  • 基本方針3 財産の活用と管理運営費の縮減
    柏市第二次行政経営方針等を踏まえて市有財産の有効活用や公共施設の管理運営に係る費用の縮減に取り組みます。

また、基本方針1から3を踏まえて、主な公共施設についてその類型ごとに、将来に向けたより具体的な方針を策定しました。

主な公共施設の類型別方針(概要)(PDF:292KB)

今年度のモデル施設は2つ。取り組んでいきます!

南部近隣センターのリノベーションに取り組みます

近隣センターのリノベーション(改修・機能の見直し)について、南部近隣センターをモデル施設として、機能の再検討を実施します。
施設の長期にわたる有効活用を図るとともに、地域の方々と社会情勢や市民ニーズに対応した機能の整理・見直しなどを検討していきます。

 

土小学校で学校施設の長寿命化改良と有効活用に向けて検討します

今年度は土小学校をモデル校に、今ある学校施設を長寿命化改良する検討をしていきます。
また同時に、柏市の学校施設の将来像を考えながら有効活用に向けた取り組みについても検討し、充実した教育活動が展開できる環境を目指します。

公共施設だけでなく、道路などのインフラはどうするの?

道路や水道、下水道など、私たちの生活に欠かせないインフラ系施設については、計画的な保全による長寿命化を実現し、施設の安全性の確保と財政負担の抑制・平準化を図ります。

インフラにおける計画の対象施設
大分類 中分類 保有量 単位
上水道 配水管 1,350.2 管路延長(キロメートル)
導水管 15.9 管路延長(キロメートル)
送水管 9.7 管路延長(キロメートル)
水源地 6 箇所
雨水排水施設 管路 409 総延長(キロメートル)
調整池 126 箇所
学校貯留施設 7 箇所
雨水ポンプ 27 箇所
樋管 3 箇所
下水道 下水道管 1,236.2 管路延長(キロメートル)
篠籠田貯留場 9,237 敷地面積(平方メートル)
柏ビレジ排水ポンプ場 1,516.9 敷地面積(平方メートル)
道路 道路 7,991 路線数
1,381.8 実延長(キロメートル)
808.4 面積(ヘクタール)
橋梁 176 箇所
公園 都市公園 591 箇所
167.2 面積(ヘクタール)
その他 69 箇所
18.5

面積(ヘクタール)

(補足)平成27年3月31日現在。ただし、中分類「道路」については、平成26年4月1日現在の保有量。

目標と基本方針

目標は計画的な保全による長寿命化の実現です。

  • 基本方針1 安全性の確保と中長期的なコスト管理
    • 予防保全型の維持管理手法導入による長寿命化を実現します。
    • 施設の状況に応じたメンテナンスサイクル構築による費用負担の平準化を目指します。
  • 基本方針2 優先順位を定めた効率的な整備
    • 施設ごとに劣化状況を把握しながら、劣化の進みやすさ、社会的な被害(リスク)の大きさを勘案し、重要度に応じて管理水準を設定します。
  • 基本方針3 民間ノウハウ及び新技術の活用
    • 包括的な管理委託の導入を検討します。
    • ガス等の埋設されているインフラは、民間事業者との共同管理等を推進します。
    • 新技術の活用など、素材や構造等のハード面から長寿命化対策を推進します。

また、以下に各インフラの分野ごとに老朽化対策のページをご紹介します。

地域・市民のみなさんと一緒に考えていく柏市の公共施設

将来に向けた取り組み柏市以外の各地でも様々な公共施設の取り組みがおこなわれています。

  • 学校施設の開放
  • 公共施設の運営を民間事業者が実施して、カフェ等を併設
  • 職員の点検による公共施設の小まめな修繕によって、点検費用を抑制 など

柏市では市民のみなさんと、「公共施設等の将来のあり方」について考えていきます。
未来に向けて、柏市と各地域の特性に見合った公共施設のあり方を検討していく必要があります。

市では、広く市民の皆様に情報をお伝えし、ご意見を伺う機会を設けていく予定です。

皆様のご協力をお願いいたします。

市民の皆様 お願い

お問い合わせ先

所属課室:総務部資産管理課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎4階)

電話番号:

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