更新日令和3(2021)年11月29日

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令和3年度第2回社会教育委員会議会議録

1 開催日時

令和3年11月2日(木曜日)午前10時から午前11時30分

2 開催場所

柏市沼南庁舎 501会議室

3 出席者

(委員)

寺本議長、荒井副議長、長島委員、今井委員、石垣委員、岩﨑委員、髙橋委員、常野委員、富田谷委員、前川委員、下地委員、古橋委員

(事務局)

宮島生涯学習部長、沖本生涯学習課長、柳沼同統括リーダー、山本同副主幹、中澤同主事、萠抜生涯学習専門アドバイザー、岩渕生涯学習専門アドバイザー

(その他)

中央公民館:山岡館長

学校教育課:木村統括リーダー

4 内容

  1. 開会
  2. 生涯学習部長あいさつ
  3. 議長・副議長あいさつ
  4. 説明事項
    ア「前回会議の振り返り」
     イ「放課後子ども教室の取組について」
  5. 事例発表
     「「花サポ会」の沿革(地域住民の学校支援体制作り)」
    講師:柏市立花野井小学校 校長 中澤清人氏
    柏市立花野井小学校 学校支援地域本部コーディネーター 山崎一雄氏
  6. 協議事項(グループワーク)
    「地域連携ルーム等の設置と活用にはどんな可能性があるか。地域の大人が学校とつながり、大人の活動をつなげていくにはどのようにしたらいいか」
  7. 事務連絡
  8. 閉会

5 説明事項について

前回の書面会議で提出された、前期提言書及び今期のテーマへの主な意見の確認を行い、具体的な取組みとなる放課後子ども教室についての説明を行った。

(富田谷委員)放課後子ども教室の取組みについて、小学校を中心とした取組みになるのか。

(事務局)本事業については、小学生を対象に、事業の拡大を予定している。現在のステップアップ学習会では基本的には小学2、3年生が中心となっており、新しい取組みについても小学生を対象に進めたいと考えている。

(前川委員)前期は地域とのつながりという大きいテーマで協議したが、今期は、放課後子ども教室に狭めた形で協議を進めていくのか。

(事務局)今期については、あくまで前期の提言の実践というかたちのテーマになるので、放課後子ども教室に限定せず、広く地域とのつながりに関するご意見や具体的な地域との活動案等を頂ければと考えている。主要事業として、放課後子ども教室で地域とつながりながら体験活動や居場所づくりといったものを進めたいと思っている。

(寺本議長)最初から限定しすぎると、せっかく持っている良いものが出てこなくなる。少しでも良いアイデアがあれば、「こんなのもあるよ」と共有し合うのが大事。その中で、全くつながってないものが実はつながっていたりする。そうすれば漏れがなく、手が行き届かないようなところにも働きかけができるのではないか。

(常野委員)学校と様々な協議をしながら地域の活動を展開するわけだが、コロナ禍で大変な状況になっており、今後の動きは、もう少し学校からの要求やニーズをもっと強く出してもらうと地域として対応が出来るのではないか。要求やニーズの必要性とその成果というものはどのようなものを望むのかということを決めていくと動きが違うと思う。

(寺本議長)前期でも同様の協議を行ったが、地域と学校がすれ違うのが本当にもったいない。活動者は善意で動いている。忌憚なく、「こういうことが必要なんだ」というニーズを共有できるともっと良い動きになるのではないか。

(長島委員)各学校や地域ごとで雰囲気が全然違う。子どもの居場所ということでさらに活動を広げるという考えは賛成だが、各学校のニーズがある。既存の学校支援体制と新しい体制とをどう上手く組み合わせていくのかというのも考える必要があるのではないか。

(事務局)地域の特性はしっかりと踏まえなければならない。これまでの学校と地域の連携関係の経過を考慮し、今回の提案に関しても大事にしていきたい。

画一的な方法ではなく、多様なやり方を選択できるような仕組みでいいと考えている。放課後子ども教室に関しても、様々な試行をし、好事例が出てくればそれを共有し、より良い選択肢が増えるような形にしていければと考えている。

(今井委員)今、学校は、学校だけではなく、地域や保護者の方、様々な関係団体と共に歩んで力を貸して頂きながら経営する状況になってきている。ただ、この2年間くらいコロナ禍で、地域の方とお話をしたり、外に出向いたり、といったことが本当に数少なくなってきている。学校で地域のボランティア活動等をしていたが現在はほぼない。感染状況は落ち着いてきているが、学校としてはクラスター等に対して配慮が必要であり、学校行事もままならないような状況にある。コミュニティスクールを今年度開設する運びだったが、委員を決定して第1回目も開けてないというような状況。計画しても長続きしないという取組みになってしまっては、何の意味もなくなってしまう。とにかく、できるところから進めていって、少しずつ元の活動が取り戻せるためにも、色々な方々と話をして、できるところからスタートしていければと考えている。

(岩﨑委員)前期は子ども達の体験学習のために大人がどのように関わっていけるかということで、協議を進めたが、実際自分のこれまでの人生の中で振り返ってみて、「どれだけ子ども達の体験活動に自分が関わってこれたのかな」と考えてみると、仕事など理由に地域に関わらず、自分の子どもの体験活動もできていなかった。最近は、「小さい子どもの体験活動という部分に関われたらいいかな」ということで過ごしているが、コロナでなかなか活動も制限されており、現状で体験活動を進めることの難しさを実感している。

また、今期のテーマについて、学校というのは外の方を受け入れるのが難しい。校長先生、教頭先生、管理職の方、あるいは主任クラスの先生方は、地域との関わりの重要性は十分認識していると思うが、実際に子ども達を教えてる先生方がどこまで地域を必要としているのか、その重要性を認識しているのかというのが課題になると考える。地域と学校がウィン・ウィン(Win・Win)の関係を築くためにはどのようなことができるのかを協議していきたい。

(寺本議長)外からの視点と内側からの視点でとても良い示唆を与えて頂いた。学校の先生方も、生徒のために日々苦労されていることは重々承知している。地域側はそれにリスペクトを持ち、課題解決に向けて、ウィン・ウィン(Win・Win)でオープン・マインドな関係性をお互いに育てていければと思う。

6 事例発表ついて

「「花サポ会」の沿革(地域住民の学校支援体制作り)」協議事項である地域連携ルーム等の設置と活用の参考とするため、柏市立花野井小学校長中澤清人氏、及び柏市立花野井小学校学校支援地域本部コーディネーター山崎一雄氏から花サポ会の沿革から活動内容等の事例発表を聞いた。

7 協議事項(グループワーク)

「地域連携ルーム等の設置と活用にはどんな可能性があるか、地域の大人が学校とつながり、大人の活動をつなげていくにはどのようにしたらいいか」について、2班に分かれ協議した。

【A班発表・今井委員】

地域と学校がつながる活動は、有効な部分が多いと考えている。だが、学校のニーズや地域のニーズをいかに把握し、どうつなげていくべきか。学校のニーズと地域のニーズに相互にマッチしない場合も多いのではないか。

加えて、不登校等の生徒が学校を卒業すると地域とのつながりがなくなってしまう。関わる大人がいなくなってしまう恐れがあるので、その方面でもこういった活動に地域連携ルームを活用できないかという意見が出た。

一方、設置には、学校の懸念事項も多少出てくるのではないか。施設面やセキュリティー、個人情報の問題等、そのようなことをあらゆるところで考え、課題を整理していかなければいけないのではないか。

最後に、人材育成についてだが、人材育成=継続性ということであり、長く継続させるには、個人的なつながりよりも組織と組織がいかにつながれるかによって継続性も増すのではないかと個人的には思っている。

【B班発表・髙橋委員】

様々な大人の活動は、人だけではなく、公共施設等のハード面やソフト面も合わせてフル活用していこうという意見があった。地域の組織の確立と情報伝達の方式が確立されていることが子どもたちに広く行き渡る活動になっていくのではないか。

学校のニーズが地域に伝達できる仕組みとして、学校が何を求めているか、きちんと地域が把握できるような形が望ましい。

地域連携ルームに限らず、地域と学校が幅広い世代に渡って交流ができる場が必要であり、地域を広げてみるとその可能性のある場は多々ある。実施できる場所からやってみてはどうか。

学校で活躍するボランティア組織の理想形は、持続可能な活動であること、独立性を持った組織であること、地域の特性を踏まえて学校のニーズ、家庭のニーズに対応した組織であることが望ましい。

地域連携ルームには、地域の拠点となり、学校と地域をつなぐハブになっていただきたい。子どもや学校のために活動できる場になって、子どもに関わる活動をしているあらゆる団体が集う場になってもいいのではないか。

それから、PTAの活動が地域の活動につながり、さらにはその子ども達がそれを見ていくことによって、将来のPTAや地域活動につながっていく、このつながりを作っていくっていうことが非常に大事なのではないか。加えて、家庭支援の重要性や正確な情報を集めて発信し、まずは動くことが大事ではないか。

8 配付資料

  1. 会議資料(PDF:556KB)
  2. 放課後の子ども(小学生)の居場所づくり~柏市放課後子ども教室~(PDF:351KB)
  3. 「花サポ会」の沿革(地域住民の学校支援体制作り)(PDF:295KB)
  4. グループワーク名簿(PDF:90KB)

お問い合わせ先

所属課室:生涯学習部生涯学習課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

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