更新日令和5(2023)年9月8日

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令和5年度第1回柏市自立支援協議会全体会会議録

開催日時

令和5年7月20日(木曜日)午後2時から午後4時

開催形態

柏市教育福祉会館1階 障害者活動センター(ウェブ形式併用)

出席者

対面

協議会委員

松井宏昭(会長)、木村正己(副会長)、坂口峰子、中野しのぶ、山口満信(5名)

事務局等

福祉部長(谷口恵子)、福祉部次長兼障害福祉課長(渡辺清一)、同副参事(野村聡)、同主幹(立花正志)、同課職員(小野剛一、石月克哉、飯塚直也、天玉晶、吉成紗英)

ウェブ形式

協議会委員

山崎るり子、渡部利一、杉山浩志、廣藤学、後藤慎也、新福麻由美、八木原直彦、野田幸子、平山隆(9名)

事務局等

地域生活相談センターシャル、たんぽぽセンター、サポートセンター沼南、ぶるーむの風相談室、権利擁護あさひ

議題

  1. ノーマライゼーションかしわプラン2021 令和4年度実績報告について
  2. 次期ノーマライゼーションかしわプラン総論及び重点施策案について

報告事項

  1. 各部会からの報告について
  2. 令和4年度柏市委託相談支援事業実績報告について

配付資料

会議録

ノーマライゼーションかしわプラン2021令和4年度実績報告について(議事)
次期ノーマライゼーションかしわプラン総論及び重点施策案について(議事)

事務局より、資料1をもとにノーマライゼーションかしわプラン2021の令和4年度実績について説明した。その後、R5.5.16第1回運営会議資料をもとにノーマライゼーションかしわプラン2024の体系(案)について、資料2をもとにノーマライゼーションかしわプラン2024総論の構成変更について、資料3及び資料3参考をもとにノーマライゼーションかしわプラン2024総論の構成(案)及び内容について説明を行った。

(松井会長)
資料3参考の総論案の2、3ページは計画策定の方針と施策動向である。4、5ページは計画の位置づけで、ここでは議論する必要がないと思うがよろしいか。私たちで議論したいのは6ページ以降で、重点目標、基本目標などについてだが、先に個々の柱について議論し、最後に重点目標や基本目標に戻って意見を聞きたいと思う。
12~14ページの柱1「みんなで守り寄り添う共生のまちづくり」について、ご意見やご質問を含め、いかがか。

(精神障害者家族会 よつば会:山口委員)
13ページの目指す姿に「成年後見制度の利用促進」とあるが、精神障害者家族会員としては、利用促進できない状況にある。主な理由は月々2万円かかるという費用面と、東葛地区では精神障害者への理解のある成年後見人がほとんどいない状況であるためである。成年後見人に障害者に対する理解がなく(理解促進のための)講演を頼んでも断られる現状もある。よつば会には会員が100名以上いるが、成年後見制度の利用者は限られており、利用者はこちらの頼むことをやってくれないと言っており、周りはその話を聞いて、余計に尻込みしてしまう。この制度の利用促進について具体的にお願いしたいことは、成年後見人に対して精神障害者への理解を行政から促進してもらいたい。もう1つは、利用料金についてである。最新の情報では流山市では2万8千円の補助金が出ると聞いている。柏市は補助金についてどのように考えているのか方針を聞きたい。成年後見人が精神障害者への理解を促進するような施策、制度利用料の補助金について、この2点を市に教えてほしい。

(松井会長)
計画にどう記載するかも含めて聞きたい。

(事務局:障害福祉課)
成年後見人の精神障害者への理解についてだが、市では成年後見人の利用促進を図るために、社会福祉協議会に中核機関としての機能を委託しており、成年後見人への普及啓発や研修を実施していただいている。今のご意見を、毎月実施している社協との連携会議で伝えさせていただきたい。
2つ目の補助金について、各市町村で実施している報酬費助成制度を柏市でも実施している。対象要件はあるが、在宅の方には2万8千円、施設の方には1万8千円を助成している。成年後見の報酬は家庭裁判所で審判によって決定されるので、それに基づき市で計算し報酬費を助成している。

(松井会長)
1つ目の質問については、なんとかしてほしいと思う。2つ目の質問については、生活困窮者全員が助成対象になるのか。

(事務局:障害福祉課)
助成対象は、まずは生活保護を受給されている世帯の方。もう1つは、市長申し立てにより制度利用した非課税世帯を対象としている。

(松井会長)
(助成対象者について)柏市は遅れている。松戸市や我孫子市などの他市では生活困窮世帯を対象としている。市はそこをクリアしていかなければならないと思う。計画の中で取り組んでほしい。

(柏市手をつなぐ育成会:中野委員)
13ページの目指す姿のところで、「成年後見制度の利用促進による地域社会への参加」とあるが、具体的にどういうことなのか。私の視点では(制度の目的は)安定した生活の創出だと思うが、あえて地域社会への参加としているのはなぜか。目指すところを知りたい。

(事務局:障害福祉課)
制度自体の目的は委員のおっしゃったとおりで、安全や安心を保障することだと思う。市としてはもう一歩踏み込んで、(安全・安心が保障された状態で)ご本人がしたいことができるよう、次のステップへ進むための意味合いでこの文言を追加した。

(柏市自閉症協会:坂口委員)
中野委員と同じで(柱1施策2に関して)、成年後見制度の話を仲間内でよくする。ADL自体は自立していても、公的な手続きができない。現況届等を出すよう市から言われた時に頼れる人が、親亡き後は兄弟か、成年後見人になる。逆に言うと、行政は障害者にもっと寄り添って、制度を簡潔化したり、中間に入る方との軋轢がないような仕組みづくりをしてほしいと思う。それも権利擁護ではないか。

(事務局:障害福祉課)
いただいたご意見の内容については、計画の体系上、権利擁護よりも柱1施策3(情報アクセシビリティ)に含まれる、情報を提供するだけでなく、利用しやすくする施策につながると感じた。適切な情報提供と受け取った情報を利用しやすくするという視点で検討できればと思う。

(松井会長)
12ページの本計画で目指す姿にある「身近な場所で気軽に」と「専門的な相談ができる」は、アンドではなくオアの場合が多いので気を付けてもらいたいと思う。
続いて、柱2についていかがか。

(くらし部会:野田委員)
15ページの暮らしを支える基盤整備について。「基盤整備」とは具体的にどういうものを指しているのか聞きたい。本計画で目指す姿の2番目のところ、「高齢障害者、重度障害者等に対応した基盤」の「基盤」についても聞きたい。
また、15ページの最後の行について、「支援の質の向上」という表現が気になる。今後は重度化・高齢化に対応した支援内容に変わってくると思う。これまで提供してきた支援とは違った支援の仕方にスキルアップしていかなければならないということであれば、「支援内容の充実」などの文言の方が適していると感じた。

(事務局:障害福祉課)
最後にいただいたご意見については、細かい文言までをまだ検討できていないので、参考にしながら表現を考えていきたい。
「基盤」については、施策2のサービスと対比して使っているイメージである。施策2ではサービスを提供することを想定して「サービスの充実」と書いている。そのサービスを提供するためのハード面の充実に限らず、ネットワークなどの提供体制を整えることや、提供者がスキルアップしやすい環境づくりも含め、広義的な意味で使用している。

(松井会長)
他にないようであれば、拠点の方に聞いてみてもよいか。本計画で目指す姿で、「拠点の機能強化」と「拠点の役割整理」とあるが、具体的に何が求められているかイメージできているか。先ほどの基盤整備も同じで、具体的に書かれていないので、具体的にどのような機能強化を求められているとイメージされているか。

(相談支援部会:後藤委員)
地域生活支援拠点として果たすべき役割、拠点の機能として求められることは緊急対応だと思う。地域で暮らしている障害当事者が高齢化していると、一緒に生活している家族も高齢者であったり、緊急のリスクが高まっている状況である。家族と一緒に在宅で生活を続ける希望がある方にとって、地域に拠点があることは非常に重要なことだと思う。
また、サービス提供事業所へのバックアップも拠点の機能の1つだと思う。状態が変わってきた利用者への対応、支援の工夫や連携などに対して、事業所からの相談に対応したり、支援のネットワークをつくったりすることも拠点の役割と考えている。

(松井会長)
それは機能の「充実」であって、行政が求める機能の「強化」とはどういうことか。

(事務局:障害福祉課)
文言の見直しも含めて検討したい。拠点の認知度が上がってきていて、地域から求められる役割は以前と比べ複数挙がっている状況だと思う。国が示す拠点の役割として、緊急の受け入れや体験の場の提供などは提供しつつ、地域から求められることにどこまで拠点として対応していけるかは、今回のプランの中でも考えながら進めていければと思う。体験利用については、各拠点の利用率は高くない現状があり、拠点以外のグループホーム(以下「GH」という)でも体験利用はされているため、拠点の体験とそれ以外でのGHの体験との役割分担をどのようにしていくか、今後検討していくべき課題だと考えている。「機能強化」は地域からのニーズが高まっていることも踏まえての表現だが、文言としてあいまいであれば修正したい。

(松井会長)
ぜひしっかり議論して、よい計画をつくってほしい。実際には財政を含め、行政のバックアップがなければできないので、拠点を活用してうまくやってもらいたい。

(くらし部会:野田委員)
機能の充実を望まれているのか、機能の強化プラスアルファなのか、今後文言の修正を含めて考えてほしい。

(かしわ障害者をむすぶ会:平山委員)
基盤の充実の中で、市からサービスの提供体制の強化という説明があったが、現実は重度・高齢障害者の受け皿がない。受け皿がなければサービス提供も難しい。民間を含めた団体に対し、役所としてどういう支援ができるか踏み込んでほしい。GH数は増えていても、重度障害者にとって住みやすい場が増加していると思えない。受け皿づくりについて市としてどう取り組むか具体的に打ち出してもらいたい。

(松井会長)
受け皿づくりは必ずしも柏市だけで完結することではなく、県の制度があればそれを活用するなどして、住みよいまちづくりを計画してほしい。
続いて、柱3についていかがか。

(柏市肢体不自由児(者)を育てる会:山崎委員)
重度障害者や肢体不自由、医ケアの方は利用できるGHがないので、なるべく在宅で最期まで過ごしたいと思う方が多い。それを支えるには、GHではなく居宅支援、日中通える生活介護などの充実が必要ではないか。基盤とはGHを指しているものかわからなかった。

(事務局:障害福祉課)
いわゆる箱モノだけを指しておらず、提供体制といったネットワークなども含めている。総論ではこういう書き方になっているが、各論の記載の中では、今いただいたご意見も検討していきたい。

(松井会長)
柱4まで含めていかがか。

(相談支援部会:後藤委員)
柱4について、各論めいた話になるかもしれないが、医療的ケアや、にも包括が各柱に課題を分散するという話があった。どこにどのように分散したかわかるような動線を引いてほしい。医療的ケアはこの部分、にも包括はこの部分など、見てわかるように記載の工夫をお願いしたい。

(事務局:障害福祉課)
検討したい。

(かしわ障害者をむすぶ会:平山委員)
柱3の施策2で「自主的な活動支援や居場所づくり」とある。障害者手帳や受給者証を持っていない人の居場所として、地域活動支援センター(以下、地活センター)の役割は大きいと、地活センターや生活介護の事業者は感じている。地活センターは居場所づくりの視点から重要な役割を担っているため、地活センターの充実、支援を計画のどこかに記載してもらいたい。

(こども部会:新福委員)
こども家庭庁が発足した。子どもの意見表明の場や、子どもの一般施策における障害のあるお子さんについての考え方が、本計画には出てきていない。一般の子ども施策で書かれていて、障害分野の計画では書いていないのか。柏市の子ども・若者総合支援センターも令和8年に設置されるので、障害のあるお子さんの意見表明の場や一般施策との兼ね合いをお聞きしたい。

(事務局:障害福祉課)
現在のところ提示できるものが具体的にない。こども施策を所管するこども部と調整しながら、柱4を記載する中で考えていきたい。

(松井会長)
柱4の施策1が納得できない。前回の運営会議で申し上げたが、まだ反映されていない。こども家庭庁が発足し、児童福祉法が改正されて動いている中で、こども施策で外せないのは家族支援である。計画にはこれについて触れられていない。
また、本計画で目指す姿に「切れ目のない支援体制」とあるが、国が求めているのは横のつながりである。だから巡回(支援)が必要で、障害児の事業所まで巡回(支援を提供する)することが必要。保育所等訪問支援はインクルーシブな発想から(必要)だと言っており、そのキーワードとして、児童発達支援センターを利用するよう言っている。横のつながりの重要性や国の動きが反映されていないので、もう一度考え直した方がよいと思う。今書かせていることも重要だが、全国のアンケート調査の結果を踏まえて国の動きがあるので、よく考えた方がよいのではないか。
それでは、重点目標、基本目標まで戻って、何かご意見はあるか。

(かしわ障害者をむすぶ会:平山委員)
コロナを含めてさまざまな支援をしてもらい、市にはだいぶ財政的な支援をしてもらった。この4、5年、福祉政策の財源、予算は増えているのか、減っているのか、停滞しているのか伺いたい。コロナ禍の影響でだいぶ支出が増え、新しい事業ができないと聞いた。市には財源の確保をお願いしたい。市全体で福祉に使われた財源はどうなっているのか。

(事務局:障害福祉課)
総論の28ページのとおり、2018年度から2022年度の障害福祉関係費は、毎年6~7億伸びている。何が伸びているかというと、障害福祉サービス、特に子ども関連が非常に伸びている。財政部門からは抑えるよう毎年厳しく言われているが、なかなか抑えるのは難しい。障害者の生活を支えるのに必要な支出だと思っているので、この流れというのは今後も変わらないと思う。一方、新しい事業の実施は厳しく、今後障害者が増えていくと見込まれている中で、限られた財源をどのように使っていくかは検討が必要と考えている。

(松井会長)
24ページのところで、事務局から障害者数の推移を検討すると説明があったが、出生率の低減が気に掛かっている。昨年はすごく少なかったと聞いている。ここ5年ほどですごく減っていると思う。人口が増えているのに、市内で子どもが増えていない。一定の人口に対して障害者数の割合をかけてざっくりと出すのではなく、年齢別に見ないと障害者率は正確に出てこないので、参考にしてほしい。

各部会からの報告について(報告)

資料4をもとに令和5年度の部会報告の運用変更について説明した。その後、各部会担当者より部会報告を行った。

(松井会長)
1回目の部会でこのような議論があった。引き続き各部会で検討を進めていただき、次回の全体会で話し合いたい。

令和4年度柏市委託相談支援事業実績報告について(報告)

事務局より、配付資料1をもとに柏市委託相談支援事業実績報告について説明を行った。

(松井会長)
令和5年度になって(相談件数が)増えているかもしれない。
最後に1点確認、本日は次期プラン総論と重点施策について協議したが、基本的に提案のとおり進めて、意見が出たところは検討してもらうことでよろしいか。

(委員一同異議なし)

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所属課室:福祉部障害福祉課

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