更新日令和4(2022)年7月25日

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令和4年度第1回柏市自立支援協議会全体会会議録

開催日時

令和4年7月7日(木曜日)午後1時30分から午後3時45分

開催形態

柏市教育福祉会館1階 障害者活動センター(ウェブ形式併用)

出席者

対面

協議会委員

松井宏昭(会長)、木村正己(副会長)、中野しのぶ、坂口峰子、白井祐子、廣藤学、平山隆(7名)

事務局等

障害福祉課課長(渡辺清一)、同副参事(石原祐一郎)、同専門監(野村聡)、同課職員(小野剛一、宮内麻衣、山田彩奈、天玉晶、田中聡美)、ぶるーむの風相談室

ウェブ形式

協議会委員

山崎るり子、渡部利一、杉山浩志、川野優、新福麻由美、室山圭史、野田幸子、金子淳一郎(8名)

事務局等

地域生活相談センターシャル、たんぽぽセンター、サポートセンター沼南、権利擁護あさひ

報告事項及び議題

  1. 令和4年度及び5年度の自立支援協議会について
  2. 各部会からの報告について
  3. ノーマライゼーションかしわプラン2021令和3年度実績報告について
  4. 次期プラン策定のための基礎調査実施について

配付資料

会議録

令和4年度及び5年度の自立支援協議会について(報告)

事務局より、資料1をもとに令和4年度及び5年度の自立支援協議会について説明を行った。
会長及び副会長について、柏市自立支援協議会運営要領第4項第2号の規定により立候補を募ったが、立候補はなかったため、事務局提案のとおり、会長として松井委員(昨年度からの継続)、副会長として木村委員を選任した。

各部会からの報告について(報告)

各部会担当者より、資料2をもとに各部会からの報告を行った。 

ノーマライゼーションかしわプラン2021令和3年度実績報告について(議事)及び次期プラン策定のための基礎調査実施について(議事)

事務局より、参考資料に沿って資料確認のポイントを説明したうえで、資料3をもとにノーマライゼーションかしわプラン2021令和3年度実績について、資料4-1をもとに、基礎調査の実施について説明を行った。

 (松井会長)
まず、令和3年度実績報告について、各部会から課題や提言等の説明をお願いしたい。

(くらし部会:野田委員)
柱2-施策2「暮らしを支えるサービスの充実」に関し、訪問系サービスや日中活動系サービスの利用実績が前年度並みというのは意外であった。くらし部会においては、コロナ禍で移動支援や居宅介護の実績は減っていると予想していた。今後、利用実績の内訳をくらし部会で調査したいと考えている。

(くらし部会:平山委員)
利用実績が前年度並みということについては、市が行ったコロナに係る報酬上の臨時的取扱いの件数が利用実績に含まれているのではないか。現場感覚では、コロナで通所できない、自宅にこもってしまったという利用者が多い。訪問系サービスでも、外部の人が入ることによるコロナ感染を恐れて断られたり、外出支援では事業者側も自重したりした面もある。こうした状況で評価が「〇」というのは適切かどうか。このあたりもきちんと見ていければよい。

(松井会長)
同感である。きちんと評価をしたうえで進めていく必要がある。くらし部会で引き続き課題として取組んでいただきたい。

(はたらく部会:室山委員)
柱3-施策1「就労支援の強化」について、就労者の増加に伴い、就労定着支援が重要であり、一般就労支援連絡会の活動が今後も大事と認識している。評価は「〇」となっているが、サービスだけにとどまらず、サービス終了後も長く働き続けられる関わり合いを企業側にも伝えていくような取組みを検討し、活動していくことが必要と考えている。
柱3-施策2「拠点機能の整備による社会参加活動・交流事業の推進」については、教育福祉会館に新たに配置された事業であり、コーディネート事業との関わり合いは大きなものであったと認識。啓発活動や障害者の作品の委託販売を含め、これまでできなかった活動を幅広く実施できており、評価はそのとおりであると考える。
また、施策には含まれていないが、福祉的就労連絡会において、共通の目標である工賃向上についてはコロナ禍の影響が大きく、工賃が下がったところで今後どのように上げていくかという点を課題として認識。今後、販売会や農福連携等を通じて活路を見出していきたい。

(松井会長)
この分野についても、コロナ禍の評価をしっかりしたうえで取組む必要がある。

(こども部会:新福委員)
セルフプランの方が減っていかないという現状がある。また、複数の障害福祉サービスを利用する、幼稚園・保育園と併用してサービスを利用する方がかなり増えている。そういう意味では、地域の中で、他の子どもとともに生活をしているという評価であるが、幼稚園・保育園との連携が今後重要視されるであろう。保育所等訪問支援事業については、こども部会でも検討が必要と認識。幼稚園・保育園だけではなく、学校に通っている子どもについても、個別対応としてより深い支援が必要ではないか。保育所等訪問支援事業については、実際に稼働している事業所の数は把握できていない。事業所は一定数あると思うが、効率的に稼働できていないのではないか。
柱4-施策2「学齢期における支援の充実」については、放課後等デイサービスの利用者が増加しているとのことだが、障害福祉計画の中で必要な事業所の数を評価しづらいのではないか。事業者数だけが増えており、サービスを利用することが目的となってしまい、本当の目的がどこにあるのかという認識が薄れてきているのではないか。

(松井会長)
特に質の部分がこれからは求められていくものと認識している。

(相談支援部会:地域生活相談センター シャル 関口氏)
柱1-施策1-取組1「相談支援・マネジメント体制充実」に関し、相談件数は概ね例年どおりということであるが、コロナ禍ということもあり、実際に相談がどのくらいあったのか気になった。また、相談支援部会もZoomを活用しながら例年どおり開催し実績はあったが、一定の相談員から対面での開催を希望する声が届いている。次回の相談支援連絡会は対面での開催を予定している。あわせて、相談支援専門員のスキルアップについては、相談員に身に着けてほしいスキル等を引き続き検討していく。課題の中に「災害時を含め、拠点の役割を検討」とあるが、今年度この点についても部会で検討を予定。

(松井会長)
ここからは現在のプランについてや、今後さらに力を入れるべきことについて意見をお願いしたい。

(中野委員)
今後さらに力を入れるべきこととして高齢化への対応がある。青和園の整備の中に、共生型サービスが盛り込まれており大変良い。一方、生活介護事業所がなかなか共生型サービスを実施できないということが気がかり。一例として朋生園が挙げられるが、利用者が高齢化・重度化する中で課題を抱えていると思われるので、生活介護事業所の調査をしていただけないか。生活介護事業所は自立支援協議会に参加していないため、実態がつかめない。共生型サービスに移行する希望があるのか等の実態把握が必要ではないか。

(松井会長)
基礎調査にはその点について含まれているのか。

(事務局:障害福祉課)
高齢化は今後の課題と認識。アンケート調査等を含め検討する。

(坂口委員)
資料3は良くまとまっており、障害児の親として嬉しく思っている。一方、例えば、柱1-施策1の課題にある「委託相談支援事業所によるスーパーバイズ支援を検討」等、課題が見えづらいものがあり、どのように理解したらよいのか、どう応援したら良いのか分からない。課題はもう少し明確にした方が良いのでは。そうでないと評価が見えづらい。もう少し部会と市担当者が寄り添って評価する必要性があると感じた。また、「障害者とコロナ禍」ということについても、今後同様の感染症が発生した時のためにまとめていただけると有難い。

(事務局:障害福祉課)
課題で用いている用語がわかりづらい点や課題が見えづらい点について、今後気を付けていく。評価は5段階となっている。評価については資料3参考に詳細を記載しているが、数量的な評価とそれを踏まえた現状の評価の二つを組み合わせて評価している。部会との連携については、各部会の担当者から挙げられた情報を参考にしており、ある程度の連携は図れていると思っているが、部会の方から直接的に意見は得ていない点はご容赦願いたい。

(松井会長)
行政からの提案については、次期ノーマライゼーションかしわプランに向かって、各部会に持ち帰り議論いただきたい。

(医療的ケア支援連絡会:社会福祉法人ぶるーむ 後藤氏)
柱4-施策3「医療・ケア体制の充実」の「喀痰吸引等の特定行為ができるホームヘルパーの育成」について、医ケア連絡会で課題として挙げているインクルーシブ教育・保育、また高校卒業後の地域生活に関連し、特定行為ができる人はホームヘルパーだけでは足りない状況である。通所事業所の職員や学校・保育園の先生等、より幅広い人に特定行為ができるようになってほしい。
柱2-施策2「暮らしを支えるサービスの充実」の日中活動系サービスについて、生活介護は支給決定者が増加しているという評価がなされているが、医療的ケアが必要な方は受け入れ先がなかったり、必要な支援を提供できる事業所の選択肢がないということで、支給申請までたどりつかない方がたくさんいる。そのため、日中どこにも行かず、在宅で過ごさざるを得ない状況になっている。この点については、評価をする際の数としては拾えていない。
また、中野委員が話された重度化・高齢化に関連し、高校卒業後の地域生活にかかるワーキンググループで実施したアンケート調査において、「今後、加齢や状態の変化により利用者に医療的ケアが必要となった場合にどう対応するか」という設問に対し、日中活動系サービス事業所のかなりの割合が「現時点では想定していない」または「他のサービスへの切替を案内する」と回答した。医療的ケアが必要な方の受け皿が非常に限られている中で、このような状況であることを考えると、5年後、10年後、医療的ケアが必要な方が増えた時に、どこにも行けず、サービスを使えない方が増えるということが予想される。この点を踏まえて評価や次期プランを検討いただきたい。

(松井会長)
この中に書くのかはともかく、きちんと定義すべきだと思う。

(中野委員)
基礎調査のヒアリングについて、委託相談支援事業所5事業所を対象に実施とあるが、一般の相談支援事業所への調査も検討いただけるか。相談支援事業所において問題解決することが定着してきており評価できるが、そこで課題が止まっていて、柏市の課題として上がってきていないのではないかと感じている。高齢化に伴って、数年後のことを相談支援の中で課題として捉えていくこと、また相談員個々人が感じている課題を把握することが必要になるのではないか。

(事務局:障害福祉課)
委託相談支援事業所5カ所は、各地域を受け持っている。委託相談支援事業所は、担当地区の相談支援事業所に対しヒアリングや地区別研修を実施する中で、相談支援専門員と連携を図りながら、課題を抽出する役割も担っている。そこから見えてくる課題についても、ヒアリング調査において委託相談支援事業所に確認する予定である。

(渡部委員)
アンケート等の中で、対象者の高齢化が進む中で、看取りまでつながるような、成年後見制度も含めた支援の流れを考えていただきたい。

(金子委員)
歩けなくなり最初に思ったのが、この体になってどうやって生活していけばいいのか、家族を養っていけばいいかということである。同じような経験をしている人に聞こうとしたが、行政(流山市)に情報をもらえず、孤独だった。7年経った今も情報は入ってこず今も孤独である。私はお店を始めるなど自分で動いたが、同じような孤独を抱えている人がたくさんいるのではないか。外に出ると物珍しく見られるため、出づらいという環境があり、外に出られない人がたくさんいるのではないか。このような問題を何とかできないか。

(木村委員)
保育園や幼稚園、学校に通っている障害児の数を把握したい。ろう学校は高等部の子どもが少なくなっており、一般の高校に聴覚障害の方も通っているケースが増えている。車椅子の方も含め、一般の学校に通っている子どもの数が知りたい。また、職場の中で、例えばトイレや廊下などにおいて、バリアフリーがどのくらい進んでいるのか知りたい。

(事務局:障害福祉課)
職場のバリアフリーについて、実数は把握していないが、例えば肢体不自由の方が通っている企業であれば、多機能トイレを設置したり等の取組が行われている。個々の企業にいる障害者の障害特性等によって、様々な配慮が必要となる。

(事務局:障害福祉課)
3月末時点の支給決定者数のデータでは、就学前の児童発達支援サービスの利用者は約600人、小学生で放課後等デイサービスの利用者は935人である。全体の通所給付の人数は1,766人で、若干重複があるため実数は下がる。

(松井会長)
この数字は障害福祉サービスを利用している人の数である。文部科学省は全国調査の結果、発達障害の可能性のある児童生徒は6.5%(事務局補足:2012年に文部科学省が実施した調査の結果に基づき、人数(割合)を修正)であるとし、学校での特別支援教育の必要性を10年前から謳っている。

(松井会長)
本日の議事について、基本的な考え方については了承を得たと理解し、次のステップである具体的な調査に入っていただければと思う。その他細かい部分について、意見がある委員があれば、事務局まで申し出ていただきたい。

(事務局)
事務都合上、8日(金曜日)までに意見提出いただきたい。(事務局補足:意見提出者なし)

その他

委託相談支援事業所相談実績報告及び自立支援協議会の手引きについて

事務局より、配布資料の確認をお願いした。

(室山委員)
自立支援協議会運営会議や地域生活支援拠点運営協議会の中で松井会長から意見があった、生活介護事業所が参加できる部会がないことについては、はたらく部会で検討するということでよいか。

(松井会長)
それでお願いしたい。

(平山委員)
生活介護事業所の参加が難しいという点について、くらし部会でも検討している。生活介護の現状からすると、豊かな暮らし、社会参加、リハビリ、健康の維持がメインである。そのひとつの活動の中に作業が取り入れられている事業所が多い。工賃向上を目的として、はたらく部会となると壁があるように思う。日中の過ごし方等も検討しているくらし部会で扱った方がいいのではないかという意見が出ている。

(松井会長)
青葉会では工賃向上を目指している。事業所によって違うと思う。くらし部会とはたらく部会で相談をお願いしたい。両方でも構わないので生活介護事業所が参加できる形にしてほしい。

(中野委員)
市民向けアンケートについて、一般の方の障害者に対する印象など生の声が聞こえるのではないかと期待している。学校での障害理解の取組などもあり、若い人は障害があっても一人の人と受け止める人が増えているように思う。電車やバスなどで席を譲ってくれるなど感心することがある。一方で、高齢の方の中には、「障害者=できない人」といった従来のイメージを持っている人もいる。アンケート調査は地域や年齢のバランスも考慮して調査票を配布いただけるのか。

(事務局:障害福祉課)
無作為抽出のため、期待値としてはバランス良く出るはずである。

お問い合わせ先

所属課室:福祉部障害福祉課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館2階)

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