更新日令和3(2021)年3月30日

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令和元年度柏市健康福祉審議会 第3回児童健康福祉専門分科会会議録

1 開催日時

令和元年10月15日(火曜日)午後2時から3時45分まで

2 開催場所

柏市柏下65-1 ウェルネス柏研修室

3 出席者

(1)委員(敬称略)

大木恵子、加藤民彌、川野優、鈴木美岐子、染谷正夫、寺本妙子、二瓶一嗣、平野準子、水野誠志、宮尾晃代

(2)事務局

髙木こども部長、恒岡子育て支援課長、三富こども福祉課長、沖本学童保育課長、関野保育整備課長、依田保育運営課長、黒須こども発達センター所長兼キッズルーム所長 その他14人

4 議題等

  • 第3期柏市ひとり親家庭等自立促進計画の策定について
  • 幼保連携型認定こども園、保育所及び地域型保育事業の設置の認可に係る意見聴取について

5 議事等(要旨)

午後2時、定刻になり開会

(1)第3期柏市ひとり親家庭等自立促進計画の策定について

事務局により資料1~3に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(加藤委員)今年度の10月から幼児教育・保育の無償化が始まっているが、無償化に伴い危惧していることはあるか。

(保育運営課長)公立保育園は国から補助を受けることができないため、財政負担は心配である。また、無償化であっても食材料費等は原則実費負担となるため、事業者、保護者に御理解をいただくよう説明していく。

(川野委員)相談事業を行っていると、父子家庭の来所が増えていると感じるが、手続きで窓口に来ることはあっても相談はないという印象がある。また、保育士の離職率が高いと聞いているが、柏市ではどうか。

(保育運営課長)離職率の数字は出していないが、各市で獲得競争となっており、自宅から近い、賃金がよいなど、条件が良い園に転職される状況はある。今後も保育士の確保には力を入れていきたい。

(水野委員)資料3の6ページに、「ひとり親サポートガイド」の記載があるが、各園にもひとり親の保護者はいるので、どのようなものが配付されているのか、ひとり親と接する機会のある事業者や団体にも周知してほしい。

(こども福祉課担当者)「ひとり親サポートガイド」は児童扶養手当支給決定の際に配付しているものであり、前回の児童健康福祉専門分科会でも、関連事業者や団体への周知が大切という御意見をいただいた。計画自体の周知に加え、「ひとり親サポートガイド」のような具体的な資料と合わせて周知していきたい。

(二瓶委員)資料1の基本理念にある「あんしんの環」という言葉は人と人との支え合い、つながりという意味を持っているということで、分かりやすくてよい表現だと思う。
資料3の各論では、保育サービスの充実が大事であると感じた。保護者は精神的にも肉体的にも限界まで耐えてしまうことが多く、限界を超えてしまうことで、虐待の糸口になってしまうこともある。そうなる前に利用するのが資料3の1~2ページに記載のある保育サービスであるため、周知をお願いしたい。また、子育て支援拠点事業において、保護者同士でお互いに助け合えることが理想であるが、保護者をつなぐための調整役が必要だと感じる。どのような方を配置しているのか。

(子育て支援課長)地域子育て支援拠点事業には、相談を受けるという役割がある。どの拠点にも、保育士や、研修を受けているスタッフを配置している。また、はぐはぐひろばという地域子育て支援拠点には、子育て支援アドバイザーという相談を専門とするスタッフも配置している。

(鈴木委員)保育士、学校の教員、地域のかたなどの、子どもやひとり親の周りで支えてくれる人の存在意義が大きいため、人と人とのつながりはとても大切である。一時預かりを行っている保育園もあるが、人員不足により預かりたくても預かることができない園があるのが現状であるため、そこは打開しなくてはならない。ファミリー・サポート・センター事業も柏市社会福祉協議会に委託しているが、提供会員と利用会員のバランスなど課題もあるため、幅を広げることはできないかと感じる。

(保育運営課長)一時預かり事業は公立保育園8園、私立認可保育園19園で実施しているが、本来の保育業務もあるため、大変厳しい状況の中行っていただいている。ニーズは認識しているため、安定的な受け入れを行うために、委員の意見も伺いながら実施していきたい。

(子育て支援課長)子育て支援を行政だけで行うのは限界があると考えている。ファミリー・サポート・センターの会員拡充に向けて、柏市社会福祉協議会と連携して考えていきたい。現在は利用も協力も行う両方会員を充実できないか検討している。

(大木委員)ひとり親の場合、病児・病後児保育を利用しなければならないこともあると思うが、柏市では2施設で十分に受け入れが可能な状態となっているか。ファミリー・サポート・センターも、病児・病後児保育とのバランスも考え、病後の子どもの体調が安定していれば預かりが可能など柔軟な対応ができるとよい。
また、学習支援事業の具体的な支援状況が知りたい。

(保育運営課長)病児・病後児保育は平成31年3月に1か所閉鎖し、2か所での実施となった。市からの委託事業であるが、病状の回復や、預け先の確保などによるキャンセルや、保育士の確保が難しいことが課題である。需要はあるため、今後も増設を検討していきたい。

(子育て支援課長)ファミリー・サポート・センター事業は、市民同士の支え合いの事業。病児・病後児を受け入れるとなると、医療知識が無いかたも病児を預かることとなる。子どもの安全、また、預かる側も感染症等から身を守るというところを第一に考えていることからできないこともあるが、風邪などであれば両者の話し合いでの対応も考えられる。

(こども福祉課担当者)学習支援事業は北部・中央・南部の3か所で放課後に実施している。子ども2人に対して大人1人を配置し、コミュニケーションを十分にとることで、家庭で不足している可能性のある関わりや、自己肯定感を高めることを目的とした取り組みをしている。現在は1会場で10人程度の参加人数であり、定員に余裕があるため、引き続き学校とも連携を取りながら事業を継続していきたい。

(平野委員)11月から開設される、柏駅西口の一時預かり事業はとてもよい取り組みであると感じた。今後の増設を期待したい。
地域子育て支援拠点事業について。子育てサロンや母と子のつどいでは共働きのかたが多く、ひとり親のかたが少ないように感じる。困っているかたは雰囲気から来所しにくいこともあるかと思うが、どのように考えているか。
また、子どもの就学資金は、借りると返済が厳しいと聞いている。ひとり親で学習意欲のあるかたは、返済不要の奨学金制度があればよい。

(子育て支援課長)地域子育て支援拠点は、つながりを求めるかただけでなく、つながりは求めずに子どもと出かけられる屋内の場所を求めているかたも来所する。「子どもを遊ばせるための場所」という視点で利用していただければ、来所の敷居も下がると考えている。そのようなかたをスタッフが遠くから見守ったり、帰る際に声をかけるなどの対応をし、産後の場合には保健所とも連携しながら対応している。

(こども福祉課担当者)消費税の増税に合わせ、国では高等教育の無償化を次年度からスタートする。これまでも給付型の奨学金はあったが、要件が高くて利用できる人が少なかった。既に各高校で説明を行っている。引き続き情報収集を行い、周知していきたい。

(こども部長)各種サービスに必要なかたをつなげることは、以前からの課題であった。ひとり親のかたに関しては、8月の児童扶養手当受給者の全数面談、また母子保健でも、母子手帳の交付、新生児訪問、8か月児相談、1歳6か月健診、3歳児健診と全数を対象としたものが以前と比べて増えている。医療面においても、たくさんの予防接種が増え、必然的に医療機関に行くシステムが構築されてきている。そのような場所で、よりよい相談窓口、よりよい支援につなげていけるよう、様々な立場のかたがつながり、困っているかたの情報を共有していけるようにしていきたい。

(宮尾委員)病児・病後児保育について。キャンセルが多いということは、治ったり、身近な人に見てもらえたりということなので、医師としては喜ばしいことであるが、施設の運営上問題があるようであれば考えなくてはならない。ひとり親家庭だけでなく、働く女性にとって必要な事業であると考えるため、増設をお願いしたい。

(2)幼保連携型認定こども園、保育所及び地域型保育事業の設置の認可に係る意見聴取について

事務局により資料4に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(水野委員)資料4の12ページ「(仮称)認定こども園第二ますお幼稚園」について。4・5歳児の利用定員が11人、9人となっているが、実際に利用が見込まれている人数であるのか。また、駐車場に関する規定があると思うが、記載が無い。どのようになっているか。

(保育整備課長)利用定員は、現在幼稚園としての利用者がおり、利用者と第二ますお幼稚園の意向を反映させた上で最終的に調整している。駐車場は、申請時の書類で30台分確保することを確認しており、充足すると認識している。

(鈴木委員)保育需要が増している中で、毎年複数の施設が誕生しているが、既に柏市で運営をしている事業者の質は問題ないか。また、子どもの数は現在も北部を中心に増加していると思うが、いずれは減少することとなる。今後の計画はどのようになっているか。

(保育整備課長)幼児教育・保育の無償化が始まり、保育の質は市としても大変重要と考えている。認可保育園・認可外保育園ともに指導監査の中で対応していきたい。園の整備については、子ども・子育て会議でも量の見込みを計画しているが、国の子育て安心プランや、北部の開発が進んでいることも考慮し、令和4年頃までは需要は伸びていくと想定している。その後については、需要に応じて整備数を考えていく。

(水野委員)資料4の19ページ「(仮称)柏の葉わんぱくの杜保育園」について。栄養士・調理員の記載が「連携施設から搬入」となっているが、給食を搬入するということでよいか。

(保育整備課担当者)連携施設の田中幼稚園で調理した給食を搬入するということで間違いない。

6 傍聴者

1名

7 次回開催予定

令和元年11月26日(火曜日)

8 資料

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所属課室:こども部子育て支援課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館3階)

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