「子育てサポーター養成講座~だれかの笑顔が見たいから~(全6回)」を実施しました

最終更新日 2019年10月28日

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子育てサポーター養成講座(全6回)を実施しました

  • 講座概要 子どもの保育をサポートする有償ボランティアの養成講座
  • 実施日 令和元年9月13日(金曜日)、9月20日(金曜日)、9月26日(木曜日)、10月3日(木曜日)、10月11日(金曜日)、10月18日(金曜日)午前9時45分~午前11時45分

【第1回】9月13日(金曜日) オリエンテーション-保育活動は自分育て 母親・女性の背景にあるものって?

  • 講師 国立女性教育会館 客員研究員 西山 恵美子氏
  • 参加者 15名
  • 講座内容

司会のオリエンテーションの後、西山恵美子さんは「変化の時代〜幼児を持つ母親の現状は〜」というテーマでお話しされました。現在、幼児を持つ母親たちは著しい少子・高齢化により労働力として社会から大きな期待を寄せられている一方、子どもの養育や高齢者の介護など家庭内での役割もまだ多くを担っており、そのことを個人の問題としてでなく社会全体の問題として捉え、皆で考えていく必要があるとお話されました。

特に子育てにおいては、社会全体が子どもに関わる経験が少なくなり、子どもの声を騒音と捉える人たちが増えたことが、母親たちに育てにくさを感じさせているとのことでした。ひと昔前は”公園デビュー”という言葉がありましたが、かつて賑わっていた公園も騒音問題や子どもを狙った犯行が度々ニュースになるなど、安心・安全な遊び場ではなくなり、子ども達が社会性を養う場、親同士の関係が作られる場が失われているそうです。そして、晩婚化・晩産化による母親の世代間の広がりは、些細なことを相談しあえるママ友を作ることを更に困難にしているとのことでした。

一方、父親たちは、長時間労働がネックとなり中々家事・育児参加はできていないものの、根強くある性別役割分業意識「男性は仕事、女性は家庭で家事育児」という固定的な考え方はおかしいという考えに少しずつ変わりつつあり、イクメンという言葉だけは、すっかり定着したように感じられるとのことでした。 

このような社会環境の中で「一時保育」は母親や子どもたちに学びの機会を与えるだけでなく、他者と関わる経験の支援になり、孤立感・閉塞感・焦燥感を軽減し、ゆとりある子育てを地域ぐるみで支援していくことにつながることが期待されます。

講座の後半は各テーブルで「母親たちが抱えている問題にはどのようなものがあるか」そして、それらを解決するための案などを出し合いました。各テーブルでは活発に意見交換がなされました。

最後に、子育てサポーターとして活動することは、社会で不利な立場、弱い立場に置かれている人たちに心を寄せた活動となり、自身のキャリアとしても素晴らしいものになるだろうとお話しいただき、子育てサポーター養成講座の第1回目として意義深い回となりました。

第1回子育てサポーター第1回子育てサポーター2.

【第2回】9月20日(金曜日) とらわれない育児-子育てに必要なジェンダーの視点って?

  • 講師 子育てコーディネーター NPO法人ネットワークBear理事長 古澤 里美氏
  • 参加者 15名
  • 講座内容

最初に「現代の母親の状況について」と「子育て環境で気になること」というテーマで、グループで意見を出し合い発表しました。現代の家庭は核家族の割合が高く、母親は子育てにおいて子どもと関わる時間が長く、多世代の交流が不足している。父親は仕事、母親は家庭という考えが根付いていて、子どもを取り巻く環境は、自身が子どもの頃とは大きく異なっている。また、情報が溢れている社会。子どもを狙った犯罪が多いなど、たくさんの意見が出ました。

子育ては誰がするのか? 社会のみんなで担うなど、たくさんの人に育てられる環境を作っていくことが大切ですと話されました。色々な考え方、年齢、様々な仕事をしている人がいる。子育てに正解は無いけれど、悩むことで次のステップに行くことができる。色々な声が子どもを育てていきます。子育て支援者はまずは安全な環境設定、子どもとの関係をつくる。課題を知る。支援する。振り返る、学ぶ。何か問題があった時はその場で解答を出すのはやめて、情報を提供することが大事だと話されました。

子どもと接する際、気をつける点として「自立」と「甘え」、甘えられない子どもは自立できない。安心できる人がいることが大切です。「主体性」と「協調性」人格否定はしてはいけない。こうした方がいいという行動は教えてあげると心が育ちます。「個性」と「わがまま」なぜわがままを言うのか、その背景にある理由を考えてあげる。

最後に、保育者として自分の価値観を押しつけ、男らしさ、女らしさ、国の違い、生活習慣などを理由に、こちらが決めつけるのではなく、個人として接する事、たとえば、おもちゃや絵本なども保育者が男の子、女の子で、好きだろうと決めつけて用意するのではなく、本人に選ばせてあげることの大切さについてお話頂きました。

第2回子育てサポーター第2回子育てサポーター2.

【第3回】9月26日(金曜日) 子どもの心と身体の発達1)-“イヤイヤ”は大切な自己主張

  • 講師 聖徳短期大学教授 永井 妙子氏
  • 参加者 12名
  • 講座内容

児童心理の専門家の視点から、前半は新生児から満2歳位までの子どもの発達について、いかに「人との関わり」が成長に必要かがわかる内容を話されました。特に、乳幼児の生得的な能力においては、スキンシップが安心感を得る原点であり、便利なベビー用品などによりスキンシップの機会が失われているということを意識し、応答的に子どもの思いを受け止め、共有・共感をする機会を作っていくことが大切であるとのことでした。

また、象徴機能(興味関心のある人の行動を真似してみる)が発達する1歳〜2歳児については、言葉のやりとりや物のやりとりを人とやることによって心の成長が大きく促されるそうです。そしてそれは、2歳〜3歳児”イヤイヤ期”へとつながり、自我の育ちにとても大切なことで、言うことを聞かない子を「困った子!」と思わずに、どうしたら上手くやれるか一緒に考えたり、上手に手を貸して出来たことを認めたり、出来なかったときには、甘えさせて、安心できる環境を作るなどしていくことがとても重要とのことでした。

講座の後半では子どもを取り巻く環境について「人的環境(友達関係含む)」「社会環境」「遊び方」「生活時間」「遊び場(空間)」「自然環境」「食と健康」などといった切り口からどのような課題があるか、各テーブルで話合って発表しました。

講座の1、2回目は母親の立場における課題の話し合いでしたが、今回は子どもの立場で課題を話し合い、子どもの居場所に関する課題がどのテーブルからも多く挙げられていました。また、世代間の交流が少ないことも多くの人が問題だと感じていることがわかりました。

第3回子育てサポーター第3回子育てサポーター2.

【第4回】10月3日(木曜日) 子どもの心と身体の発達2)-子どもは自立したい

  • 講師 聖徳大学教授 永井 妙子氏
  • 参加者 13 名
  • 講座内容

今回は3~5歳児の人との関わりと保育者の援助についてのお話です。人との関わりが育つ過程(発達)は個人差があり、行きつ、戻りつがあるという事を理解した上で年齢別に解説して頂きました。 

3歳児は身辺自立が進み、言葉でコミュニケーションができます。依存の欲求があり、必要に応じて甘えさせてあげることも大切。誰にも依存できないと子どもは自分の殻に引きこもってしまう。大人を試す行動などもよくみられるそうです。安心して自己発揮し充実感を味わえるようにする。身体を思いっきり動かし楽しさが共有できるよう、なるべく外に行く、同世代の子どもと触れ合うように働きかけてあげるようにします。

4歳児は言葉でのコミュニケーションが大切。いっぱいしゃべりたい欲求があるので聞き手に回り、会話が続くようにする。仲間と一緒に遊ぶことを好んだり、競争心、自意識が芽生える時期です。楽しい、嬉しい体験をさせてあげようと大人は先回りしてしまいがちですが、悔しい、つらい、悲しい体験も大切。遊び方を大人が決めずに、興味や関心が広がるようにすると好奇心が育ちます。

5歳児は運動機能が高まり、友達を思いやることができるようになります。集団の一員としての自覚が生まれ、責任感、自己肯定感が育つ時期です。日本の子どもは自己肯定感が低い傾向にあり、言われたことはできるが、自分から何か行動を起こすのが苦手な子どもが多いそうです。友だちに褒められる経験は大きな自信になり、様々な感情体験を通じて成長します。人との関りを広げられるようにして、心の成長の手助けをしてあげるような働きかけが大切ですと話されました。 

次に事例から考えるワークをしました。子育てしていたらよく起こりえる状況で、どのように子どもと接するか、わかりやすく解説して頂きました。保育者の受け止め方ひとつで、子どもの反応も変化します。まずは全て受け止めてあげる。その後で、受け入れるかどうか判断する。子どもの価値観を大切にする。子どもの想いに寄り添う。参加者の皆さんからとても参考になったとのお声が多数ありました。

第4回子育てサポーター第4回子育てサポーター2.

【第5回】10月11日(金曜日) 一時保育の実践・事例から学ぶ

  • 講師「柏市一時保育てくてく」の皆さん
  • 参加者15 名
  • 講座内容

第5回目の講座は、講師に柏市一時保育てくてくの西藤尚子さん、開市美佐子さん、山田實子さんをお招きし、「一時保育の実践・事例から学ぶ」というテーマで開催されました。

講座の前半では、西藤さんから「柏市一時保育てくてく」の成り立ちと活動内容について説明がありました。てくてくさんは、第1回及び第2回保育ボランティア養成講座修了生からなる市民団体で、現在12名が稼働しています。活動の概要は、男女共同参画センター主催の講座の保育、行政の他課より保育要請された子育て広場イベントの保育、町会会議での保育など多岐に渡っています。子どもが大好きで、子どもに関わることを通して一歩を踏み出したい、男の子らしく女の子らしくという先入観を持たず子どもの個性を大切に働きかけたいという想いが伝わってきました。

幼稚園に入る前3歳位までの乳幼児が多く、最初は泣いている子どもも。ここは安心できる場だとわかってくると徐々に遊びたい気持ちが出てきて、特に連続講座では最初と最後で子どもの様子が異なり成長がみられるそうです。お母さんがお子さんから離れるときには、講座が終了したら必ず迎えに来ることをきちんと伝えてもらっていて、泣いていてもお母さんが帰ってくるという経験を繰り返すことや、親が子に社会と積極的に関わる姿勢を見せてあげることが、結果的に親と子に良い効果をもたらしているのではないかとのことでした。

参加者の方から、今までの活動で苦労されている点について質問がありました。てくてくさんでは1歳位で、すごく泣いている子にはどうしたらいいかという相談が出たとき、メンバー全員で話し合い、どうすれば子ども達が快適に過ごせるのかを考え、子どもが安心できるものを持っていると落ち着くことから、いつも使っている抱っこひもやベビーカーを持ってきてもらうようになったことをお話しされました。

講座の後半では、講師の方々に子どもを対象にした遊び方を実際に教えてもらいました。エプロンシアターや手袋を使った歌遊び、絵本読み聞かせ、折り紙を使った工作などなど、子どもたちを楽しませるための工夫が満載でした。3歳児になったつもりで体験してくださいとの、講師の投げかけで参加者の皆さんは、3歳の気持ちになって楽しんでいました。

第5回子育てサポーター第5回子育てサポーター2.

【第6回】10月18日(金曜日)さあ!一歩踏み出そう-実践活動にむけて話し合い

  • 講師 「柏市一時保育てくてく」の皆さん
  • 参加者 9名
  • 講座内容

今までの研修を経て「柏市一時保育てくてく」の組織や保育の実践状況、活動費などの説明をうけて、受講者が今後、保育活動としてやっていけるかどうかを検討するための情報提供としてフォローアップの位置づけて開催しました。

はじめに西藤さんから「柏市一時保育てくてく」の会則について説明がありました。

次に、参加者の皆さんから学びを経ての感想を一言ずつ発言していただきました。

<感想>

○現在、子育て中です。講座で学んだことがとても勉強になり、これからは友人たちに少しおせっかいを焼いて、子どものためにもう少し頑張ろうよと声をかけていきたい。

○現在ベビーシッターの仕事をしている。母親と離れるとき、子どもから隠れて離れるのでなく、しっかり子どもに納得させて離れることが大事だということが一番参考になった。今後実践していきたいetc

柏市生涯現役促進協議会の担当者も参加され、シニアの方の就労やボランティアをサポートしていること。子どもと関わる内容では、保育園で無資格で働ける保育補助や、教習所で小さい子どもを預かるボランティアなどがあることを説明されました。また、かしわファミリー・サポート・センターの活動についても説明がありました。

最後に西藤さんから、保育について学んでいくことで、不安もでてくると思われますが、実践すると必ず充実感は増してくるので、恐がらず深めていってもらえたら嬉しいとお話されました。

第6回子育てサポーター

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地域づくり推進部協働推進課 男女共同参画センター

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