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概要

広報かしわ

70 古紙配合率70%再生紙と植物油インキを使用しています。また、見やすいユニバーサルデザインフォントを採用しています。 自分はいじめとは無関係であり、いじめが起こったとしても当事者でなければ自分には関係ない、なるべく関わりたくない、そういう気持ちを生徒たちが持っていたかもしれません。しかし、この授業を通して傍観者にもできることはあり、いじめに対する考え方や行動を生徒たちと一緒に学びました。 現代社会を生きる私たちにとって、今やインターネットやSNSは生活の一部であり、切っても切り離せません。そんなネット社会において、自分がネットいじめの加害者・被害者になるだけでなく、傍観者の立場になることは十分考えられます。いじめを未然に防ぐために、学校やクラスなどの集団全体において、いじめを許容しない雰囲気や集団作りを目指すことが大切であることを、この授業から学びました。?取材を終えて?4 第2号 平成29年(2017年)8月15日イマドキ授業を潜入レポート!? 先生の熱の入った言葉が子どもたちにも響いています 今年の4月から市立中学校の全1年生を対象に、ネットいじめに関する新たな授業「私たちの選択肢」が始まりました。この授業は、ネットをはじめとするいじめにおいて「脱傍観者」を目指した、全国でも類を見ない画期的な授業です。今回は、その様子をレポートします。学校教育課 ?7191-7367・7191-1212問い合わせ 生徒指導室 ?7191-7210・ 7191-1212 この授業は、ネットいじめの早期発見と抑止力を生み出すことを目的としたもので、いじめの当事者以外の存在である「傍観者」にフォーカスした新しい試みです。いじめの傍観者にとどまろうとする意識を変え、ネットいじめを止める行動につなげようとする内容は、全国を見ても例はありません。また、授業で使用する映像教材「私たちの選択肢」は、柏市教育委員会と千葉大学・敬愛大学が共同で開発した映像教材となっています。 1学期が始まった早い時期に、市立の全中学1年生を対象に実施されたこの授業。1学期は、各小学校から集まってきた新しい仲間たちと、親しいグループやクラスの雰囲気を作り始める大切な時期です。中学1年生のいじめの認知件数が多いこともあり、この時期に授業を行うことで、生徒一人一人がいじめに対する理解を深め、いじめを許さないクラスの雰囲気を作ることを期待して、実施しているとのことでした。 SNS上で起きたいじめに対し、自分がその目撃者(傍観者)になったら、どんな行動を選択するか。教材がストーリー仕立てになっているため、登場人物に自分を重ねやすく、考えやすいものになっています。生徒は用意された2つの選択肢のうちどちらかの立場を選び、どのように考えて選択をしたかについて、グループで意見交換を行いました。 授業の中で、ある生徒はこんな感想を話しました。「いじめはいけないと思ってはいるけれど、勇気を出していじめを止めるような言葉が掛けられない。実際に行動に移したら、今度は自分がいじめられてしまうのではと考えてしまう」。そのような葛藤がある生徒も多いだろうと思います。 そこで、柏市教育委員会では、いじめを止めたいと思う生徒が実際に行動に移せる1つの選択肢として、また、いじめを受けている生徒のセーフティネットとして、匿名で報告や相談ができるアプリを導入しました。授業の最後にはこのアプリを紹介し、生徒に利用を呼び掛けました。授業のここが画期的!なぜ1年生が対象?教材はストーリー仕立て子どもたちの選択肢を増やす? お互いの意見を出し合い、自分の考えを深めています 柏市教育委員会では、市立中学校に通う生徒であれば、誰でも匿名で報告や相談ができるスマートフォンアプリ「STOPit」を利用できる環境を整え、1学期に授業を通してお子さんにお知らせしました。 いじめを受けている、もしくは友達がいじめられているなどの状況にあり、先生や保護者の皆さんに相談したくてもできない場合の選択肢の一つとして認識いただくとともに、あらためてお子さんと学校での様子などを話すきっかけにしていただきたいと思います。STOPitが利用できます~市立中学校にお子さんが 通うご家庭の皆さんへ~ネットいじめ「脱傍観者」を目指した新たな授業がスタート!