ブックタイトル広報かしわ

概要

広報かしわ

70 古紙配合率70％再生紙と植物油インキを使用しています。また、見やすいユニバーサルデザインフォントを採用しています。※広報かしわに掲載する有料広告を随時募集しています。　詳しくは広告代理店「株式会社ホープ」（?092－716－1401）へ有料広告広 報417,579人（前月比285人増）●男　207,509人　　●女　210,070人　●世帯数　179,111世帯（ 前月比210世帯増）（28.11.1現在）※平成 27 年国勢調査確定値を基準に集計しています平成28年（2016年）11.158No.1517QRコード柏の情報をスマホで！無料宅配やメール配信サービスの申し込みも市内人口このコーナーでは市民の皆さんの活躍や季節の話題、笑顔が輝く市内の出来事などを取材、紹介しています第8 回ー前編ー地元柏に銅メダル獲得の喜びを報告車いすテニス齋田・国枝両選手に市民特別功労賞を贈呈県道柏印西線を東に向かって柳戸の集落を過ぎ信号を直進すると、左手に見えてくる五輪塔や十字架型の墓石が立ち並ぶ墓地。これは、戦国時代の終わりごろ、この地を支配した手賀原氏の墓地で、中央奥に胤たね親ちか・胤たね次つぐ・胤たね重しげといった原家代々の供養塔や墓塔が並んでいます。原氏は下総国を支配した千葉氏の重臣で、やがて主家をしのぐまでに成長しました。そして近世には、その一族である手賀原氏が、江戸町奉行所与力として活躍しました。墓地には、向かって左側に3基の角柱塔が並んでいて、その中央が「日本の更生保護の父」と称され、近代日本を代表する社会事業家・原胤昭の墓石です。正面の字を書いたのは首相を退いたばかりの近この衛え 文ふみ麿まろ公爵。胤昭が保護した、過去に刑罰を受けたことのあるかたの数は1万3～5千人に及ぶといわれ、墓石の背後には、彼によって救われた23人の墓塔8基が並びます。　前科者として社会はもとより、親兄弟からも見捨てられた者に寝食を用意して社会復帰を図り、最後は原一族の聖地である「お墓場」に一緒に埋葬した胤昭。彼の活動は、封建社会の名残が強く、人権意識が希薄であった当時においては、いっそう際立ち、先駆的であったといえます。次回は、放免された囚人を保護するといった社会事業に、彼を向かわせた手賀原氏の魂の原点に迫ります。次年度からプログラミング教育を導入プログラミング教育実証授業　リオデジャネイロパラリンピックの車いすテニス男子ダブルスで銅メダルを獲得した齋さい田た 悟さと司し 選手と国くに枝えだ慎しん吾ご 選手が、10月25日に柏市長を表敬訪問し、市からはその功績をたたえ市民特別功労賞を贈呈しました。過去のパラリンピックでのメダル獲得時にも贈呈してきた同賞の受賞は、齋田選手が3回目、国枝選手が4回目（最多）となる快挙。メダル獲得の喜びを、齋田選手は「地元柏の皆さんからの声援に励まされ勝つことができた」、国枝選手は「この1年はいろんな苦い思いがあったが、最後に銅メダルを取れて心が救われた」と振り返り、4年後の活躍に向けた意気込みも語ってくれました。　全国の小学校では、子どもたちのコンピュータープログラム技術への理解やプログラム作成を通した論理的な思考力向上のために、2020 年度からプログラミング教育が必修になる予定です。市では、これに先駆けて次年度から市内全ての小学校で導入するために、3 校で実証授業を実施しました。10 月14 日には、柏の葉小学校で4 年生を対象に授業が行われ、マウスで簡単に操作できるプログラミングソフト「スクラッチ」を利用して、キャラクターを動かすプログラム作りに挑戦！「足を動かす」「振り返る」などの指示で予想通りに動きだすと、子どもたちは「やったあ」「すごい」と目を輝かせていました。▲メダルを片手に笑顔を見せる国枝選手（左）と齋田選手（右）▲ITアドバイザーがプログラミングの仕組みを解説▲動きだすキャラクターに興味津々の子どもたち原はら 胤たね昭あき▲胤昭の墓石と8 基の墓塔▲出獄人とともに　戦国時代末期、手賀に城を築いた豪族・原氏の子孫として、江戸町奉行所の与力の家に生まれる。幕府崩壊後にキリスト教の洗礼を受け、刑務所で受刑者を教え諭す監獄教誨師（きょうかいし）となるが、その後刑期を終えて出獄した人たちのために保護所を設け、彼らの再出発を支援する活動に生涯を尽くす。与力…江戸町奉行などの支配下でこれを補佐する役の者嘉永6（1853）年～昭和17（1942）年　89歳没手賀原氏の誇りを胸に、出獄人保護に一生を捧げた社会事業家