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概要

広報かしわ

時=とき 所=場所 対=対象 定=定員 内=内容 講=講師 費=費用 持=持ち物 申=申込 交=交通 他=その他 問=問い合わせ2 広報      No.1512 平成28年(2016年)9月1日 1面からの続き「あなたならどっちの道路を直しますか?」 ???事後対策型から予防保全型への転換柏市道で沖縄まで行ける!? 道路には、高速自動車国道(高速道路)、一般国道、都道府県道、市町村道等の種類があります。柏市が管理している道路は市町村道で、住宅地周りや幹線道路につながる小規模な道路が多くあります。全ての柏市道を1本につなげると約1,480キロメートルとなり、柏から沖縄までと同じくらいの距離になります。柏市が管理する道路『柏市道』=約1,480キロメートル■ 長寿命化事業の効果(イメージ図)年間対策費現在経過年数50年後年間対策費現在経過年数50年後傷んでから直すこれまでの維持管理手法長寿命化させるため事後対策型 予防保全型 早い段階で修繕を実施傷んでから直すため費用増大維持管理費の増加損傷度がひどくなる前に修繕することで費用縮小修繕費の集中 これまでは、舗装の表面を削り取って新しい舗装にする「切削オーバーレイ」や「舗装の上から補修材を載せる」など、費用を安く抑えられる道路補修を実施してきました。しかし、これらの工法では補修工事後3年程度で再び舗装が傷んでしまう事例が出てきました。 多くの道路や橋・トンネルなどは、高度経済成長期に建設されたもので、設計から約40年が経過し老朽化が進んでいます。このまま放置すれば、修繕などが同時期に集中してしまい、莫大な費用が必要となったり修繕が追いつかない場所で重大な事故につながったりすることが予想されます。 そこで、傷んでから直す「事後対策型」から、早い段階で修繕する「予防保全型」へと維持管理の方法を転換します。早い段階に修繕することで、安全性を高めるだけでなく長寿命化にもつながります。また、13年後には事後対策型だと年間約15億円、予防保全型だと年間約11億円掛かる試算になり、修繕費用も抑えることができます。これまでの道路補修工法このままだと、年間約15億円が…道路維持管理の現状 補修や修繕が必要な道路は、主に職員によるパトロールや市民の皆さんからいただく通報などで発見しており、実際に職員が現場に行き、道路の状況を確認してから対応しています。 現地を確認した結果、緊急性が高いものについては、すぐに補修工事(緊急工事)を行い、「舗装が傷んでいる」「車が通る際の振動が大きい」などについては、原因を追求し修繕範囲・方法を検討した上で、修繕工事を行っています。市民の皆さんからの連絡道路の環境を確認し異常を発見!どのように修繕するかを判断職員によるパトロールトビリア 今回策定した道路維持管理計画の対象とならなかった道路の中には「舗装が傷んでいるのに修繕が必要なMCI値にならない」「舗装がきれいなのに車両通行時の振動が大きい」などの道路があります。このような道路の修繕については、定期的な道路下の損傷具合の調査や、市民の皆さんからの要望等を柔軟に取り込めるよう計画の見直しを行い、快適な柏市の道路を目指します。◎ 道路維持管理計画や修繕工法等の詳細は、市のホームページをご覧ください 市では、市道の中で生活の中心となる幹線道路とその他の主要な道路(約250キロメートル)について、平成27年度に劣化具合の調査を行い、約48キロメートルについて大規模修繕の必要があることが分かりました。これらの道路について「道路維持管理計画」を策定し、平成28?30年度までの3年間で、国からの補助金などを活用して大規模な修繕工事を実施します。 この計画では、道路がどれくらい劣化しているかを調べるために、路面性状測定車を使用。道路の「ひび割れ」「わだち掘れ」などを調査し、劣化具合を数値化(MCI値※)しました。高速道路や一般国道では、MCI値が3以下の場合に修繕が必要とされますが、市では3.5以下を修繕の対象としています。 また、対象となった道路を「バスが通る路線」「住宅近くの路線(用途地域)」などの状況を加味して優先順位を付け、整備していきます。※ MCI値…道路の維持管理指数。新しい舗装を10として、劣化するにつれ減っていく道路維持管理計画を策定今後の課題 市では昨年度、舗装を?がすことなく舗装下の損傷具合を調査し、現地の状況とコストから工法を検討することができる「FWD調査」を実施しました。この調査には費用が掛かりますが、長期的にみるとコスト減や耐久性の強化など、効果的な舗装が可能になります。高い安い ■ 修繕工法 ①「全層打換工」…薄い路盤を厚く構築し直す ②「路上路盤再生工」…路盤にセメントなどを混ぜて強化する(再生CAE路盤) ③「切削オーバーレイ」…表面を削りとって新しい舗装にする ④舗装の上から補修材を載せる※ 路盤とは、アスファルトの下に敷く砂利のことでクッションの役割を果たします。 路盤が薄いと、損傷の進行が早くなったり振動が抑えられなくなったりします再生CAE路盤表層・基層表層・基層表層・基層上層路盤上層路盤上層路盤下層路盤下層路盤下層路盤路床路床路床傷み具合に合わせた最適な工法を選択工事費工事中業者に修繕の依頼補修作業補修完了ご迷惑をおかけいたします