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更新日令和3(2021)年8月26日
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令和3年度第1回柏市子ども・子育て会議 会議録
開催日時
令和3年7月19日(月曜日)から
開催形式
書面会議
出席者
委員(敬称略)
稲田真実子、開地佳代、西藤尚子、髙山勝幸、寺本妙子、林恵子、原田圭子、福山荘子、水野誠志
議事等
- 第二期柏市子ども・子育て支援事業計画進捗状況の点検・評価について
- 柏市しこだ児童センター休館中の対応について
- 児童相談所基本計画策定について
- 柏市保育のあり方検討について
- 柏市における小学校就学前の子どもを対象とした多様な集団活動事業の利用支援事業について
- 産後ケア事業の移管について
- 特定不妊治療の助成拡充について
- 新生児聴覚検査費用の助成・早期治療、早期療養への支援強化について
- 多胎妊婦健康診査の助成について
議事等(要旨)
事務局より資料送付を行い、内容について質疑応答及び意見交換を行った。
(1)第二期柏市子ども・子育て支援事業計画進捗状況の点検・評価について
(西藤委員)
第2章、第3章の調査資料の数字がH30年までなのが気になりました。コロナが広がり、これを境に子育てや子どもの育ちへの負荷が更にかかっていることは明白です。計画的にはそれらの負荷にも対応したものとなっていると思いますが、その根拠をコロナ前の数字で検証していることは、これほどまでに変化した現実・現状を考えるといかがなものかと考えます。それらを反映させた数字を示すことが今の「柏市の「子ども・子育て」を取り巻く状況」を伝えるこの計画にあるとより良いかと思います。
第4章の相談体制の充実において「相談機関の連携強化を進めます。」とありますが、連携のスムーズな在りかたの構築を強化していただきたいです。それぞれがバラバラにつながるのではなく、ハブとなる機関につながることで情報の連携などができることなどです。支援や個々のケースの背景の多様性を踏まえると、それまでに蓄積された情報や支援の内容のスムーズな共有は必須です。ハブとなる機関に各機関がアクセスし情報を得られる環境は貴重なものであり、またそれは支援側の人的要因の変化(担当の変更など)にも対処できるものだと思います。また、施策2-(2)教育・保育の計画的整備・提供については、児童の定義である幅広い年齢層に対応した居場所の確保も必要だと思います。
施策3-(4)さまざまな環境にある子どもへの支援については、子どもの成長の土台である「食」に関する支援に積極的な対応をお願いしたいです。「フードドライブ/パントリー」など、行政の力を借りることでより大きな支援が可能です。「貧困」というキーワードだけでなく「食品ロスの減少」が「フードドライブ」につながることなど多様な視点・角度から見ていただければ関連する部署が増えると思います。
(子育て支援課)
第二期柏市子ども・子育て支援事業計画において、令和4年度が中間見直しの年になりますので、改めて社会情勢などを加味しながら、計画に反映していきたいと考えています。その他の施策への御意見についても、関係課と綿密に連携し進めていけるよう努めてまいります。
(寺本委員)
コロナ禍の中で、DVや虐待等の増加、外国につながる子育て家族の増加が指摘されていますが、柏市の現状及び対応について教えてください。
(子育て支援課)
柏市においても、御質問の家庭は増加傾向であると認識しています。こういった状況から柏市ではより一層の家庭状況等を考慮した対応が必要であると考えております。また、外国につながるこどもの実情を把握するとともに、それぞれのサービスが提供できるよう努めてまいります。
(林委員)
PDCAサイクルのような今、何が課題でどうするべきなのか、わかり易さが必要だと思います。見やすく誰もが理解できる表現をつかった項目ですが今後の課題と来年度の予定のところがわかりづらく感じました。
(子育て支援課)
施策の点検・評価については、見やすく理解できる表現で記載していきたいと考えております。第二期計画では課題や来年度の予定部分も含めて、検討いたします。
(2)柏市しこだ児童センター休館中の対応について
(原田委員)
しこだ児童センターの休館中、出張しこだ児童センター「ニコニコ」として事業を行うと書かれていますが、 6月22日のみ開館という理解で合っているのでしょうか。資料の表現についてはわかりやすくお願いします。
(子育て支援課)
今回、出張しこだ児童センター「ニコニコ」として開館するのは6月22日からで、工事の進捗状況により終了日が変動するという意味になります。出張しこだ児童センター「ニコニコ」が6月22日のみ開館ということではございません。文章の表現についても、わかりやすい表現となるよう努めてまいります。
(3)児童相談所基本計画策定について
(西藤委員)
新しく創設される「子ども家庭相談課」も縦割りではなく横断的な機関として連携の要としての役割を期待します。
(こども福祉課)
(仮称)子ども家庭総合支援センターは、子どもに対する支援を一元的に取り組むため、「支援体制の一体化」を目指しています。子ども家庭相談課においても、保健所の母子保健の機能である「乳幼児班」、教育委員会の機能である「学齢児班」、発達障害児への支援機能である「発達支援班」を設置し、組織横断的な体制を構築し、庁内外の関係機関との連携を重視し、切れ目のない支援を実施してまいります。
(稲田委員)
とても良い計画だと思います。子どもの保護と支援を積極的に行ってもらい、またその受け皿に関しても広く認知され、協力してもらえるならば情報を発信してほしいと思います。こども食堂など行っている知人は、続けるためにはもっと行政からの支援が必要だと言っています。虐待はもちろん、あらゆる格差による子どもたちへもっと目を向けてほしいと願います。
(こども福祉課)
(仮称)子ども家庭総合支援センターは、児童相談所の機能のみならず、子どもに関するあらゆる相談に対応し、支援が必要な児童の早期発見・早期支援に取り組みます。要保護児童対策地域協議会のネットワークをはじめ、民間団体等との連携を図りながら、地域全体で子どもたちを見守る環境づくりに努めてまいります。
(水野委員)
児童相談所の設置を検討されているようですが、家庭総合支援センターと言う名前ではなくもう少し親しみやすい名前を検討してほしいです。
(こども福祉課)
「柏市子ども家庭総合支援センター」は現段階においての仮称であります。今後開設までの間に、本施設に相応しい名称等を検討してまいります。
(寺本委員)
「4.市が目指す児童相談所」ポイント③に関して、教育、医療、福祉等の「関係機関との緊密な連携」を実現するための具体的方策について教えてください。また、「子どもの成長や発達段階に合わせ、一貫性のある支援を継続」とありますが、こちらの具体的方策についても教えてください。
(こども福祉課)
柏市では要保護児童対策地域協議会を設置し、行政のみならず、教育、医療、福祉等に関わる様々な団体等が日々子どもたちを見守り情報共有を図っています。(仮称)子ども家庭総合支援センター開設後は、保健所や教育委員会、発達支援等の支援体制の一体化や、相談対応窓口の明確化により、同協議会のみならず、子どもに関する様々な関係機関との一層緊密な連携を図ってまいります。
また、支援体制の一体化により、これまで市関係部署ごとに決定、管理されていた支援方針や児童の情報についても一元化を図ります。これにより、子どもの成長や就学によって支援者等が変更となる場合においても、児童に適切な支援を一貫性を持って継続的に提供してまいります。
(4)柏市保育のあり方検討について
(西藤委員)
子どもが減っていく中で、公立保育園としての役割、入園の受け入れ数や保育の質を安定して満たせるよう、目の前の採算にとらわれないゆとりを持った計画を立てていただきたいです。また、現在の課題にもある「医療的ケア児」の受け入れなど、採算性や様々な負担を考えると民間ではなかなか踏み込めないことへのチャレンジは率先して公立保育園に行ってもらいたいと思います。豊四季保育園では受入園児数が0となっています。これは「医療的ケア児」の入園の希望者がいらっしゃないということでよろしいでしょうか。「認可保育園、認定こども園及び幼稚園に対しての、受け入れに必要な経費の一部を補助する事業を実施」はどのような流れで実施されていますか。
(保育運営課)
今後の懇談会の中で委員よりご意見をいただきながら、公立と私立の役割、それぞれの強みを生かした保育のあり方や機能を整理していきます。また、医療的ケア児につきましては、入園希望者はいますが、年齢が要件に満たなかったり、その他の要件に折り合いがつかなかった結果、入園には至っていません。「特別な支援に関する事業」については、あくまでも児童がよりよい成長発達ができるよう環境を整えるための施設支援の一環で、児の障害等を判定するものではありません。そのため、保護者へ判定についてのお知らせはしておりません。流れとしては、施設から特別な支援が必要と考える児童についての課題を挙げていただき、専門機関による行動観察を踏まえ保育運営課で最終判定をしていくものです。
(水野委員)
資料4(1)イ・ウの年々増加する特別な保育を必要とする子ども及び保育士に対して早急な対策をお願いしたいです。保育需要の予測が困難ですが、建て替えの代替地も見つけづらい状況の中、特別な保育を必要とする施設に建て替えという案も考えていただきたいです。
(保育運営課)
人材確保及び保育整備の代替地確保につきましては、喫緊の課題と認識しており、引き続き検討してまいります。
(寺本委員)
「気になる子」を含む支援を要するお子さんへの対応として、専門家の配置(巡回の指導・支援も含む)は検討されているのでしょうか。また、現場の先生方に対して、どのような研修体制が組まれているのでしょうか。
(保育運営課)
特別な支援を要する児童に関しては、成長発達の課題に応じて加配職員の配置や専門機関と連携し、巡回支援等の実施をしております。また現場保育士に対しても毎年2回程度発達支援研修を行っています。
(原田委員)
医療的ケアの必要なお子さんの保育を豊四季保育園で実施と書かれていますが、ケアの必要なお子さんを受け入れるのは、公立保育園としての大事な役割のひとつだと思います。実際どんなケースの希望があり、どういう理由でお断りしたのでしょうか。
また、建物の老朽化も喫緊の課題ですが、人材確保も大きな問題だと思います。
(保育運営課)
柏市の保育園で医療的ケア児を受け入れるにあたり、安全にお預かりすることを第一と考え、集団生活の中で実施可能な医療的ケアの内容を決めてまいりました。その結果、お問い合わせがあっても入園につながる条件のお子様がいないのが現状です。実際のお問い合わせ事例といたしましては、酸素使用、経鼻経管栄養、導尿、気管カニューレの再挿入等になります。柏市で実施している医療的ケアの対象外の内容であったり、年齢を満たしていないお子様です。今後、受け入れ条件を見直していくことが必要と考えております。
人材確保につきましては、喫緊の課題と認識しており、現在柏市においては、処遇改善(給料に4万円を上乗せ)や家賃補助事業の実施、合同就職説明会の開催などの取り組みを行っています。柏市で働きたい、働き続けたいと思っていただけるよう、引き続き、各種事業に力を入れて取り組んでまいります。
次回開催予定
令和3年10月18日(月曜日)
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