更新日令和6(2024)年5月1日

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柏市総合計画審議会(第3回)会議録

1. 開催日時

令和6年3月26日(木曜日)午後5時から午後7時

2. 場所

市役所本庁舎第5・6委員会室

3. 出席者

(1)委員

〔対面〕岩田委員、大竹委員、川瀬委員、木村委員、椎野委員、二瓶委員、箱田委員、林委員、深井委員、藤井委員、松清委員、松倉委員、宮入委員、山上委員、吉田健一郎委員、

〔Web〕志村委員、野島委員、花里委員、吉田好邦委員

(19人/20人)

(2)市・事務局

小島企画部長、保木経営戦略課長、他9名

4. 議題等

(1) 次期総合計画における基本構想案について

 ・将来都市像について

 ・重点目標について

(2)その他

5. 配布資料

  • 次第
  • 座席表
  • 【資料1】基本構想の方向性
  • 【資料2】第3回会議参加方法及びグループ分け

6. 議事要旨

(1)議題1 基本構想における将来都市像・重点目標について

事務局より前回の振り返りにもとづき、今年度の審議会の進め方、現行の基本構想と基本計画、市が市民等と共有すべきビジョンについて補足し、今回議論いただきたいテーマとして、将来都市像および重点目標について説明した。

(宮入会長)

議論1では、2025年から始まる総合計画の中で、10年後に柏市がどのようになっているとよいかについて議論いただきたい。議論2では、10年後の将来像がそうなっているためには、どんなことが必要なのか、今後事務局でまとめてよりよいものにしていけるようアイディアをいただきたい。書記は事務局で行うので、学生も活発に発言してほしい。グループでの意見交換は全体で40分とし、議題1の将来像で時間をすべて使いきってもいいので、自由に発想いただきたい。

グループワーク報告

グループA

  • 大竹委員
  • 箱田委員
  • 林委員
  • 松清委員
  • 松倉委員
  • 個と全体のそれぞれのあり方について、どう連携するのかという議論が多かった
  • “自分らしく”というところが、自分勝手、個が強すぎると捉えられてしまうのではないか。将来都市像に、若者や外国人を含めたすべての人の個々の意見が尊重されていくことが必要ではないか
  • 今回提示された将来像の文章が、個人のあり方について書かれているものの、それを社会に提示しているというミスマッチがある。将来都市像というものが、パーソナルな個人に向けられたものなのか、社会に向けられたものなのかがわかりづらいことが、“自分らしく”という表現に曖昧さを生んでいるのではないか
  • 共創に焦点が当たっていることもあり、各々が応援しあえる、一緒にやっていける「つながりを作る仕組みづくり」が必要なのではないか
  • 重点目標のところでは、まず住みやすさ居心地のよさの向上というところでは、人の暮らしや幸せといったプラスアルファのところに注目するあまり、災害によって脅かされる安全に関する記述が、提示された文章には足りていないのではないか。都市インフラがだんだんと老朽化していく中で、自治体のみによって防災面が支えられていると、いざ震度7の地震が起きたときに、被災者となる地域の人、市民を支えるということができなくなってしまう
  • 地域資源に磨きをかけるという部分では、手賀沼とか沼南といったハードだけではなく、人や物といったソフトの埋もれているものも磨く、市にはがんセンターもあるので、そういった「人」というのが大きな資源になっていくのではないか
  • 新しい価値の創造というところでは、“広域的な拠点機能”という表現が理解しづらく、全国的に見て柏ならではの価値が生まれるというところを的確に伝えるために、より適切な表現を検討すべきではないかという意見が出た

グループB

  • 岩田委員
  • 川瀬委員
  • 椎野委員
  • 藤井委員
  • 深井委員
  • “訪れる人”という言葉が来訪者をイメージさせ、実際に商業活動を含めて働く人たちの活動状況が見えないといったことから、働く、学ぶ、住む、憩う、そして多様な環境・文化を楽しみ、守り、未来へつなぐまちというキーワードが出た
  • 都市の中で、多様な環境であり文化である地域資源、守らなければいけないもの、あるいは共創というキーワードがこの後出てくるが、全体像を支える仕組みの中で、それを柏市民、関わってくれる関係人口を含めて、楽しむというキーワードをもって、未来へつないでいく、こういった思いのもと都市が動いていかないと、都市の基本的な将来像にならないのではないか
  • 柏はどんなところに魅力があるかを話す中で、学生委員から「お手軽な田舎」というキーワードが出た。お手軽な田舎というのは、周りとの関係性から考えられており、田舎に行ってしまうと、かなり密着したコミュニティができている。
    柏はそこまで固くはないが、無関心でもない。そういった面では、文化もあれば自然もあれば、手賀沼といった大事な固有のものがある。そういったものを活用した中で楽しめる要素がたくさんある
  • スーパーシティに相当するような北部地域があり、自然環境豊かな住環境が整った南部地域があり、多面的な都市機能を楽しめるまちでもある。ただそれぞれの要素といったものを、市民も含めてみんなが理解していないということから、きちんと柏を知るということも含めて、環境を創造しながら、自分たちの次の目標へ広げていくというアプローチがとれるといいという話が出てきた。今の現状を、未来へどうやって繋いでいくのかというフレーズを、何とかこの都市の将来像に入れて欲しいという意見をまとめた

グループC

  • 木村委員
  • 二瓶委員
  • 山上委員
  • 吉田(健)委員
  • 住みたいまちというのがどんなまちかを考えた時に、楽しさやワクワク、安心感などいろいろ出てきたが、その中で「柏に来たら何とかなる感が漂っている」という文脈を都市の機能の中に持たせられると、ここは自分らしさみたいなところの言い換えにもなるのかではないか。この何とかなる感というのは、すごく多様になっているので、働きたい人は働けるし、遊べる人は遊べるし、困ってる人は助けられるといった、何とかなる感がこのまちの期待感としてあるといい
  • もし市長だったらどんな街にしたいかという切り口で、こういう都市像に必要な条件が何かというのを考えたところ、にぎわって楽しい方がいいという意見が多くあり、どの年代でもその人らしく生きられるというところがあるといいという意見もあった。さらに、地域の自然環境も生かしつつ、観光路線もしっかりとあった方がいいという意見とは軋轢も出てしまう部分もある。そういった意味で、柏といえばこれというものをやっぱり入れるとよく、どの年代の方でも、このまちの中で何かやりたいことがしっかりとある人たちにとって、すごく魅力的に映るまちというのがあるといい。何かしたい、動きたいとか、起業したいという人がたくさんいた方が経済的にもいいと考えると、やる気のある人たちを引きつけられるようなメッセージ性が出せるといい
  • 期待感をどう具体化していくのか、こんなことをやりたいと言った時に、すぐ誰かがどこかにつないでくれる環境を市の中に作れるといいのではないか。まちの理念の“つづくをつなぐ”というところにも関わってくるのだが、つながるまちということで、ここは冗談半分で、「つなごっ課」というような課を作ってはどうかと提案したい。本当に何かやる気のある人が、不動産屋に行く前に、つなごっ課に寄ってから行くとか、そういった流れができると、すごくいいのではないか。そうなると、おそらくシニアの方もここでなら動きやすくて何かしたい環境があるし、若い人は何か商売ができるし、もしくは遊べるし、そういった環境が整ってくると、そこがすごく魅力になってくるのではないかと思う。いろんな路線が通っているので、遠くから来てもいいし、どこよりも、すぐ誰かにつなげてくれるまちになる、周りの自治体に負けないような形でつなげられるというころが、資源として価値をつくり出していく上で、そういった人のつながりにやっぱり重要性を持たせていきたいという結論にまとまった

グループD

  • 志村委員
  • 花里委員
  • 野島委員
  • 吉田(好)委員
  • この将来都市像の中に、どこまで柏らしさを入れていけるのか、あるいは入れるべきなのかということがあり、議論2の方から先に説明すると、都市郊外の環境と融合が柏市の魅力なのではないか。都市としての利便性やにぎわいを楽しめるということと、安らぎと健康を得られるような、今のフレーズよりももう一段具体化して、柏市らしさが将来都市像の中に表現できるといいのではないか
  • キーワードとしては、ふるさとや地域愛、自分の住んでるまち柏に自信・プライドを持っていけるようなことを重視する、そういったことを様々な関係性の中で紡いでいくといいのではないか。あるいは、ハーモニーやシンパシー、あるいは文化的なものに言及してもいいのではないか
  • 流山は綺麗な印象があるが、柏は詰め込まれているとか、見ていて飽きないとか、あまり綺麗すぎず、ある一定のルーズな感じを持っているとか、ありのままだとか、そういうようなフレーズからも、柏らしさみたいなものを感じられるのではないか。それが若者や子育て世代を引きつけていくような方向性と、柏らしさがうまく当てはまらないか
  • “都市機能”という表現が出てくるが、都市の機能を追求するという考えは20世紀的な発想で、これからは豊かな生活を送れる、それは必ずしも機能的な言葉や表現で置き変わらない重要性みたいなものを意識していくとするのであれば、都市像という言葉を使うと逆効果ではないか。“広域的な拠点機能”というフレーズについても、東葛地域で存在感が表現できるようにだとか、心に残るところを目指すだとか、表現をもう少し工夫するといいのではないか
  • 都市と自然が融合するということから、先ほど「手頃な田舎」という意見もあったが、そのあたりが柏の重要な価値なのではないかというふうに考えていて、昨今のネイチャーポジティブだとか、プラネタリーバウンダリーの議論などもあるが、この都市の利便性を享受しながら、自然から得られる生活の豊かさみたいなものを最大化していく、そういったことが柏のようなところでしかなかなか実現できないという意味では、そんな都市像も検討していってもいいのではないか
  • “心的幸福感”という部分については、幸福感で心的でないものが逆にあるのかと考えると、事務局からも精神的な価値を目指したいという説明が最初にあったが、この辺り表現を工夫していってもいいのではないか

(宮入会長)

各グループからすばらしいアイディアが出てきた。ぜひこれを入れるべきだとか、他のグループの意見を聞いて、残したいことなどご意見いただきたい。

(藤井委員)

Bグループで、“自分らしく”というところが協調性の欠如につながるんじゃないかという議論があり、Aグループから出てきた提案に多様性を認め、つながる仕組みづくりというキーワードがあって、認めるというよりももっと一歩進めてとか、主体的にできるように、例えば、多様性を生かすつなげる仕組みづくりとか、まちが受動的ではなくて、能動的に動いてるよみたいなメッセージに広げていただけるとありがたいという思いで発言させてもらった。

(松倉委員)

地域資源を“磨く”という言葉に違和感があると話している時に、地域資源を“生かす”というような意見も出ていて、多様性を認めという言葉を使っていたのは、単なるつながる仕組みを作るだけではなくて外国人、貧困層も含むハンディキャップを持ってる人たちも含めて、価値感を認めて、つながる仕組みをちゃんと自分たちでも作っていきたい。その背景にあるのは、災害の時に自治会や町会が上手く機能していない中で、外国の人とか、ピックアップできない人たちとちゃんと別の形でつながっていければいいといった話も出ていたということを補足させていただきたい。

(宮入会長)

能登半島地震もあったので、高齢者に向けて「あなたをおぶって逃げてくれるまち」というだけでもだいぶ差別化できるのかもしれない。全体的に、つなぐをもっと具体的にイメージできるフレーズがよいという話があったが、ますます市の役割も変わっていくのかもしれない。昔、アメリカで個人の名刺をファイリングしていて、何かがあるとファイルから名刺を取り出し、この人のところに行くとよいと紹介してつないでくれる仕事があった。「つなごっ課」も市が何かしてあげるのではなく、何かしたいと言った時に叶えてくれる、というものを意図しているのではないか。

(花里委員)

議論の中で、若者を意識するのであれば、キーワードに横文字を使ってもよいのではないかとの意見も出た。

(宮入会長)

横文字があまり入りすぎるのもよくないと感じるが、簡単にイメージできるようなキーワードが入るとよいと思う。皆さんが共感するような目指す将来像が出てきて、それを実現するために何をするかを考えていけたらよい。今回のご意見を踏まえて、事務局にて検討いただく。そのため、追加のご意見などは個別に事務局に連絡いただきたい。

(花里委員)

提案だが、近隣の自治体などの将来都市像の例も見せていただけるとよい。とがっているとかありきたりとか見えると思う。そのうえで参考に議論したい。

(宮入会長)

15年ほど前に1万人以上の市町村の総合計画の将来都市像を調べたら、テンプレートでもあるのかと思うぐらいほとんど同じだった。参考にしながらも、自分たちのオリジナルなものを、例えフレーズが短いとしても、これってこういう思いが詰まっているんだよねと、より多くの方が語っていただけるようなものにしたい。

(吉田(健)委員)

今の重点目標3つだと、他市でもあてはまるものだと思う。主体性を応援するようなニュアンスを入れてほしい。流山市が、子育て世代とは書いてないが、実際そういうマーケティングをしているわけなので、柏市では主体性をもって動ける人をターゲットにするような表現を入れていただけるとよい。柏に動きたい人たちが集まってきたり、受け入れられる土壌ができると思う。

(宮入会長)

3つの重点目標は不動ではない。どこに向かうかによって、やることは違う。本日のご意見については、事務局の方で整理検討し次回審議会にお示しいただくということでお願いしたい。

(2)議題2 その他

次回以降の日程について事務局より説明した。第4回審議会は、5月16日木曜日の17時からを予定。第5回審議会は、6月25日の火曜日の17時からを予定。

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