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更新日令和5(2023)年11月24日

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市議会令和5年第4回定例会から

令和5年11月24日(金曜日)に開会した「市議会令和5年第4回定例会」において、次のとおり市政の主要な事項等について報告いたしました。

市議会令和5年第4回定例会市政報告

令和5年第4回定例会の開会にあたり、市政運営における主要な事項について、その概要を申し上げ、市民並びに議員の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

さて、この11月で、私が市政を預からせていただいてから2年が経過しました。就任当初から、新型コロナウイルス感染症への対応が求められてきましたが、コロナ禍においても、市民の生命と暮らしを守り、人にやさしいまちづくりを基本理念として、さまざまな政策を実行してまいりました。
その一方で、市政を預かることで、見えてきた市の課題や問題点もございます。日本全体としては、人口減少社会のなか、柏市では現在も人口が増加しております。令和2年度の国勢調査の結果を踏まえ本市で行った将来人口推計では、今後2035年までは本市の人口は増加することが見込まれています。この結果は、ポジティブなニュースではありますが、人口が増加しているこれからの10年間に、新たに柏の魅力を高める取り組みや有効な手立てを講じないと、街の活力が失われていくことになると、大きな危機感を持っております。
また、人口推計の年代構成では、子育て世代を含む生産年齢人口については2030年から減少傾向に入るとされ、一方、85歳以上のかたは現在の2倍に増える見込みとなっており、高齢化の進展による社会保障費の増加や公共施設の老朽化対策など、市の財政状況も厳しくなることが予想されます。
このような状況を踏まえ、現在の第五次総合計画の終期である令和7年度末を待たずに、今年度から、新しい時代に向けたまちづくりの指針となる次期総合計画の策定に着手しております。
未来を担う子どもたちのためにも、問題を先送りせず、市民の皆様とともに誇りに思えるような「暮らしやすい街・柏」を目指し、引き続き全力で市政運営に取り組んでまいります。

まずはじめに、本定例会に上程しております補正予算についてご報告いたします。

本定例会に上程しております補正予算の主要な事項として、市立小学校の体育館空調設備の整備に関する予算を計上いたしました。
令和5年第1回定例会において、部活動で体育館を利用する機会が多い中学校を先行して、体育館空調設備の整備を進め、小学校体育館についても検討を行っていくことをご報告しました。しかしながら、今年は最高気温が35度を超える猛暑日が例年より多く、熱中症の危険性が非常に高まったことを踏まえ、学校活動のみならず、災害時に指定避難所となる小学校体育館についても、至急空調設備を整備する必要があると判断いたしました。
空調設備の整備にあたっては、緊急防災・減災事業債を活用して資金を調達してまいります。このため、一時的に市債残高は増加することになりますが、未来を担う子どもたちが安心して学校生活を送れるようにするとともに、災害時の避難所機能の強化を図るため、整備を進めてまいります。

このほか、一般会計では、国・県支出金などを財源に、子ども医療費助成事業に係る扶助費を増額するほか、保育園の空調設備を更新する費用など、緊急性・優先度の高い事業の経費を計上しました。
特別会計では、介護保険事業特別会計及び学校給食センター事業特別会計で人事院勧告等を踏まえた職員人件費の見直しに伴い所要の額を計上するほか、柏都市計画事業北柏駅北口土地区画整理事業特別会計で事業費の減額、債務負担行為の廃止及び継続費の設定を行います。
企業会計では、水道事業会計で継続費の変更及び廃止を行うほか、下水道事業会計では工事の平準化のための債務負担行為の追加を行います。
引き続き、社会経済情勢を見極めながら、健全財政の維持とともに、気候変動や変化する社会状況のなかで、求められる社会要請にも柔軟に対応できる財政運営に努めてまいります。

続いて、前定例会以降の市政運営における主要な事項について、ご報告申し上げます。

まず、かしわコミュニティバスについてです。
以前から、柏駅から柏市役所やウェルネス柏への移動が困難であるという声をいただくなか、柏駅から周辺公共施設へのアクセス向上を目的として、11月20日から、コミュニティバス「ワニバース」の運行を開始しました。
このワニバースでは、柏駅から柏市役所本庁舎を経由して、ウェルネス柏へ向かうルートを設定しておりますが、ラコルタ柏や市民文化会館にも停留所を設け、市役所等に行政手続きにいらっしゃる場合だけでなく、各公共施設のアクセス向上につなげてまいります。

次に、低所得妊婦に対する初回産科受診料の助成についてです。
11月1日から、市民税非課税世帯、生活保護世帯にある妊婦のかたがたに、初回産科受診料を助成することといたしました。これは、国の政策でもあります「出産・子育て応援交付金」による伴走型相談支援事業と一体的に実施するもので、県内東葛地域においては、柏市が初めてとなります。
初回産科受診料を助成することで、妊娠・出産に係る経済的な負担の軽減を図るとともに、経済的な理由により産科受診を躊躇することなく、健康に安心して、妊娠から出産、子育てができるように支援してまいります。

次に、教育政策審議会の開催についてです。
教育政策を多面的に審議する附属機関として、新たに設置しました教育政策審議会について、今月22日にその第1回を開催いたしました。令和6年度末に策定を予定している「柏市未来につなぐ魅力ある学校づくり基本方針」について、策定の目的やスケジュール、市立学校を取り巻く現状及び課題について活発に議論いただきました。
今後、審議会において、望ましい学校の規模や配置のほか、小中一貫教育等の推進を含め、今後も市立学校における様々な教育課題の解消に向けて、子どもの教育環境最優先の視点で検討いただいてまいります。

次に、学校給食将来構想の改訂についてです。
学校給食の実施にあたっては、自校方式給食の維持に向けて、学校給食施設の現地調査を実施するとともに、学校関係者へのヒアリングを行い、学校ごとの施設整備の方向性をまとめた施設整備方針案を整理しました。
現在は、この施設整備方針案を踏まえて、「柏市学校給食将来構想」の改訂案をまとめており、今後は広く市民の皆様からもご意見をいただくため、令和6年1月上旬からパブリックコメントを実施いたします。皆様からいただくご意見も参考にしながら、今年度末を目途に柏市学校給食将来構想を改訂してまいります。

最後に、柏市清掃工場(北部クリーンセンター)の基幹的設備改良工事についてです。
平成3年に建設されてから30年以上が経過し、老朽化が進む北部クリーンセンターについて、令和6年度からの3か年で、施設の主要機器の更新や改修工事を行い、令和23年度までの18年間、安定稼働を行う予定です。
今回の改良工事では、ごみを焼却する際に発生する蒸気を有効活用することで、現在よりも発電量が増える見込みとなっております。発電された電力は北部クリーンセンターで活用し、余剰分は売電しておりますが、今後は、隣接する柏市老人福祉センター柏寿荘など、周辺公共施設での活用についても検討を進めてまいります。

以上、市政運営の主要な事項等についてその概要を申し上げましたが、今後も市政発展のため鋭意努力してまいる所存でありますので、議員各位の一層のご指導・ご鞭撻をお願い申し上げ、市政報告といたします。

関連ファイル

令和5年第4回定例会市政報告(PDF:214KB)(別ウィンドウで開きます)

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