2018年12月の全ての記事一覧
柏カフェガイド~NO.12~喫茶プリプリ
大晦日です
さて、今年の年越しソバはどうしようか?
30代の頃、オレは食にこだわりが無かったので
年越しソバ?そんなもんカップ麺でええじゃないか~!
なんてやってましたが、さすがに58才で年越しカップ麺は・・・
ええ、寂しいです、実に寂しいです
で、昨夜、柏駅構内をウロウロしてたら
カルディーで十割ソバをみつけたんです
おお、そば粉100%!コイツはイイぞ!健康にイイぞ!
そして値段を見ると一袋・・・きゅ?95円です!
安い!安すぎる!カップ麺より安いじゃね~か!
安すぎて不安だけど・・・大当たりの可能性だってある
この蕎麦との出会いを大事にしたい
よし、今夜はこれだ!95円で2018年を締めるぞッ!
味は来週、報告しますね
嗚呼!95円!
さて、オレは昔からカフェ~が大好きなんですけど
昭和な「喫茶店」って呼び方もありますよね
で、柏には昭和な喫茶店がたくさん残ってるんですよ
前回は西口の「うらら」に行きまして
古い喫茶店って面白い!と思ったんです
で、今回は東口の雄「喫茶プリプリ」に行ってきました
プリプリは1972年創業です
46年間、柏駅東口の真ん前で営業してるワケですね
で、何がすごいって従業員が変わってない!ってコトです
さてと・・・じゃあ突撃しますか
こんにちは~!お邪魔します~!
「はい~いらっしゃいませ~!」
と迎えてくれたのは小口さん(73才)です
もう46年、プリプリを切り盛りしているそうです
小口「家よりプリプリに居る時間のが全然長いの~」
と元気に仰っております、ええ、すごく元気です
たぶん柏市元気選手権・73才の部で優勝すると思います
厨房で忙しく働いているのは小口さんの義姉・鈴木さん(82才)
は・・・ハチジュウニ才!
鈴木さんは厨房でテキパキと動き続けています
これは82才の動きじゃない!どう見ても60才ぐらい、健康すぎる!
鈴木「働いてるから健康なのよぉ~フフフ」
ははぁ・・・仰るとおりでございます、あやかりたいです
2人とも50年以上、ここプリプリで働いております
じゃあ鈴木さんの作るフルーツパフェ、頂ッきま~す!
フルーツパフェ650円、美味しいです!
ほう・・・昔ながらのパフェですね、うん美味しい!
ペロペロ・・・うん、美味しいです鈴木さん!
これ太りそうだな・・・半分にしとこうかな・・・ペロペロ
いや~でも止まらんなぁ・・・ペロリペロリ
あああ・・・なんか全部食べちゃったよ、ごちそうさま!
美味しいけどさぁ、運動してカロリー消費しないとなぁ・・・
え~っと、ところでですよ、単刀直入に聞きますけど
プリプリの「売り」ってのは何なんでしょう?
小口さんは語り始めた
そ~ね、ウチはね、食べ物は全~部、手作りなのよ
カレーも、ドリアもね、冷凍なんて使わないの
ちなみに、そのパフェだって缶詰は使ってないのよ
ウチは全部、生ですからね、美味しいでしょ?
自然素材を使ってね、毎日、毎日、キチンと仕込む
ま、仕込みは店長の川津(68才)が大体やってるのよ
なんたって最年少ですからね、元気なのよね、フフフ
あ、彼女はね、苗字は違うけど妹なのね
それにしてもね~もう何十年もね~作り続けてるわね~
おかげさまでね、お客さんも一緒にトシをとってね
でね、みんなね、元気でお店にきてくれて、それがウレシイ
お店をやめる気?そんなの全然ないわよ~!
そうね、止める時は誰かが死んだら!そしたらやめるわね
だってね、2人じゃできないから、やめるしかないのよね
まあでも、まだまだ元気だからね
また来て下さいね!
左・鈴木さん82才 右・小口さん73才
お二人とも、ホントに元気
やっぱり働くことが活力につながるんですね
お仕事中に一緒に写真を撮ってもらいまして
「20才に見えるように加工してね~!」
と小口さん仰ってましたが・・・スミマセン、無理でした!
さてみなさん、2018年もこのブログを読んで頂いて
ありがとうございます!
寒いですけど、12月は寒いほうがイイんですよ
季節感があるでしょ?オレは好きですね
では来年もヨロシク!
(つづく・・・昭和喫茶、まだまだあります!)
柏市民の為の正月映画レビュー2019
パソコンで仕事をする
カタカタ・・・キーボードで作業をする
ふぅ疲れたな、でももう少し頑張ろう
カタカタ・・・Enter keyを・・・タ~ンッ!
うん今日は、はかどったぞ、カタ・・・ん?
カチカチ・・・あれ?バ・・・バカな!?
パ、パソコンが固まったぁぁぁ~!?
え~っとセーブしたかな・・・もう2時間してない
ちょっと待ってよ、このタイミングでフリーズ?
もうホント勘弁してよ・・・動け~パソコン~ッ!
動いてくれッ!アブダカダブラ!カタカタ・・・
カタカタ・・・カタカタカタカタカタカタァァァァッ!
ダメだ動かない・・・再起動するしかない・・・
オレの2時間が消える、消えてしまう・・・
もうイヤだぁぁぁぁぁっぁ!
そんなコトってあるでしょ?オレはあります
鼻の穴からエクトプラズムが出てんじゃない?
ってくらい脱力しますよね、ハンパない喪失感です
似たような喪失感、もうひとつあります
ハズレ映画です
エンディングが近づく・・・え?もう終わるの?
ここまで全然面白くなかったけど・・・終わるの?
ああ、終わったよ・・・見なければよかった
全身の毛穴から冷気が噴出してるんじゃない?
ってくらい体温が下がっていく・・・ああ喪失感
オレの2時間を・・・返してくれェェェェッ!!
そんなツライ思いを柏市民にして欲しくない
正月休みの貴重な時間、ハズレ映画に当たったら・・・
でも心配御無用!オレが皆にめぼしい映画を観て報告します
面白いかどうか?それなら安心でしょ?
早速、新作DVD借りてきます!
ふむ、新作5枚で1000円か、安い!
よ~し今年のクリスマスイブは映画三昧だ
誰にもオレの邪魔はさせねぇぜ!映画レビュースタート!
1、ミッションインポッシブル・フォールアウト
シリーズ6作目ですね
1作目から22年が経過してるんですけど
トムクルーズが56歳なのにカッコいい
いわゆる美魔女の男性版です
で、ハリポタシリーズみたいに主人公がどんどん成長して
最初の面影なし~なんて事態になってないのもイイ
アクションシーンは安定の描写です
でもストーリーはどんどん複雑化してます
裏の裏の裏の~また裏かぁ・・・みたいなね
最初のうちは誰が悪いヤツなんだよ!と脳が疲れます
ここは水戸黄門のように正々堂々と
単純明快なシナリオでお願いしたいです
オススメ度 75%
2、オリエント急行殺人事件
1934年アガサクリスティーの推理小説リメイクです
観る前から犯人わかってるのに面白いのか?
面白いんですよね、コレがね
推理モノってのは犯人探しだけじゃない
刑事コロンボだって犯人、最初からわかってますからね
まず舞台となる列車がイイ
ああ、こんな列車に乗って旅したいと思わせる
内装が喫茶うららのような飴色の木製で風情がある
昔の常磐線も、オレが幼稚園だった頃は木の床でした
子供だったオレは柏から上野まで一気に行けないんです
なぜなら乗り物酔いしちゃうんですよね
で、「靖夫ちゃんが真っ青だ!吐いちゃう~!」なんて大騒ぎ
仕方なく家族で三河島駅あたりで一度降ります
で、オレの回復を待ってから再び電車に乗ります
なので、上野に行くまで4~50分かかってましたね・・・
列車の旅は大変だな~なんて思わせる映画です
オススメ度95%
3、ハン・ソロ / STAR WARS STORY
スターウォーズ大好きなんですけどね
ローグワンとか、エピソード8とかは最高でしたけどね
この作品はスターウォーズファン「なら」観ておくべき・・・
ぐらいでしょうね、エエ
ファンじゃないと観ててツライですよ多分
まず暗い、画面がね、もうね、よく見えない
その状態でアクションシーンなので、さらに見えない
そして、シリーズで観てないと登場人物が把握できない
オレなんか全シリーズを完全に把握してるのに
イマイチ話が理解できなかった
フーテンの寅さんぐらい安定の登場人物でイイんですよ
でも・・・許します!STAR WARSですから!
オススメ度55%
4、インクレディブル・ファミリー
いや~ハズれが無いですね、PIXERアニメ
トイストーリー、ファインディング・ニモ、カーズ
モンスターズインク、レミーの美味しいレストラン
そしてインクレディブル、全部好きですね~
アニメなんてオタクの文化だ!
と言ってないで試しに観てみましょう!
オススメ度85%
以上、駆け足の映画レビューでした
今日はクリスマスイブですけど
一日中、部屋でDVDを観てましたよ~眠い~ッ!
ま、オレにクリスマスは関係ないので!ハッハッハッハ!
(つづく・・・ケーキは食べましたけどね)
柏カフェガイド~NO.11~うらら
1976年、柏駅西口ロータリー正面に
そりゃ~オシャレな喫茶店「うらら」がオープンしたんです
高校一年生だったオレは友人とドキドキしながら入りました
そりゃ~キレイなウエイトレスさんがおりまして
ご注文は?なんてオレの目を見て言うんです
「ホホホ・・・ホットください!」
大人のフリしてホット~なんて言うワケです
一杯250円だったかな?当時の相場はそれぐらいです
店内を見回すと内装がね、これまたオシャレでして
白木の格子が北欧風でね~キレイでね~
そして天井からはッ!球状の吊り下げスピーカーっす!
このスピーカー知ってるよ!ビクターの高いヤツだよ!
当時はオーディオブームなんてのもありまして
15才のオレと友人はスピーカーだけで大興奮ですよ
「お待たせしました、ホットコーヒーです」
フゥフゥ・・・ズズッ・・・ふぅ・・・これが大人の味か
ま、味なんて全ッ然、覚えてませんけどね
スピーカーからはアバのダンシングクイーンが流れてまして
まさに北欧風ってヤツで、オシャレな空間過ぎでしょ!
オレは感動しながら、時間よ止まれ!なんて思ったもんです
コレがオレの喫茶店の原体験なんですよね~
その「うらら」ですけど、まだ西口駅前で絶賛営業中なんです
最近、全然行ってないですね・・・
ってか、あれ以来42年間、行ってない
オレは東口のJAZZ喫茶・モンテローザ派になったんでね
よし、じゃあ久々に行ってみるか、うらら!
うん、イイですね
まず「うらら」のフォントがイイ!当時のまま!
あと蝋細工の見本もイイですね
最近のスカしたカフェには蝋細工の見本なんてないですから
さてと、まずはコーヒーでも注文するかなと・・・
え~っと・・・ギュエェェェェ~!コーヒー250円!
42年、お値段据え置き~!
物価の優等生と言えば、生卵とうらら、これ常識ですわ
ズズウゥゥ・・・うん美味しい
な、なんだアレは!?店内にデススターが浮いているぞ!
ルーク!フォースだ、フォースを使え!
いや待てよ、確かアレは2回も爆発したハズだけど
違う!よ~く見るとビクターの球状スピーカーだ!
当時のままじゃないかぁぁぁぁッ!
店内の奥、オレの頭上に見えるのがスピーカー
いやいや~スゴイな、まだ壊れずに動いている
これ、イスもテーブルも当時のままだな、たぶん
なんて物持ちがイイんだよ!
デススターも2回爆発しないで、うららを見習うべき
でも白木の格子枠は無くなったのかな・・・寂しいな
いや待てよ!あの木枠・・・白木が経年変化で飴色になったんだ!
元・白木だった飴色木枠です(店員さんに確認済)
ちょっと・・・白木の北欧家具も42年たつとこうなるのか
いや~すげぇ!すげぇよ!
うららを昭和・日本遺産に登録してもイイんじゃない?
わかった!オレが42年前に「時間よ止まれ!」なんて思ったから
あの日から何も変わってないんじゃない?
もしかしてオレ、42年前、このイスに座ったんじゃない?
いやいや、ロマンティックですな~
「君の名は」みたいにSF調で映画化するべきですよ
タイムスリップものでね、イイじゃないですか
だがしかし!あのスピーカーは実はデススターだった!
オレ「チューイッ!右上に敵機!気をつけろ!」
チューバッカ「ウォウオォ~!(了解!)」
みたいなね・・・
全然ロマンティックじゃないか
なんか興奮したらお腹すいてきた
じゃあオネーサン、うららライスっての下さい
名物なの?へぇ・・・ドリアとピザが合体した?へぇ・・・
美味しそうですな~中にパイナップルも?へぇ・・・
これか・・・イタダキマ~ス!
ごちそうさま~!
あれ?一瞬で食べ終わったよ!
すげぇ美味しかった記憶はあるのに・・・
どうやらタイムスリップしたようだな!ハッハッハ!
おあとがよろしいようで・・・
(つづく・・・喫茶ぷりぷりも行かないと!)
元気に食べよう秋の夜長~その10・ボンベイ柏マルイ店
制服って便利だなぁって思うんです
だって毎日、何を着るか悩む必要がないでしょ?
う~ん・・・これは昨日着たか・・・
これは・・・まてよ、最近こればっかりだなぁ・・・
とか、出かける前のプチストレスでして、へたすると
「やだ~あの人、昨日と同じ服着てるぅ・・・」
「課長、そのスーツしかないんですか?」
みたいなコト言われるワケで、ほんと大変です
男でコレですからオシャレ女子なんてもっと大変だと思いますよ
でね、服装だけじゃなく食べ物も同じなんですよ
毎日、毎日、何を食べよう?プチストレスです
でもいいじゃないですか・・・カレーを食べれば!
さあそんなワケで柏のカレーといえばボンベイです
で、最近、マルイ2Fのフードコートにも出店してるんですよね
オレ、これはど~なの?と思いました
カシミールと言えば激辛でハードな男のカレーですよ
でも、このフードコートはアイスとかクレープとか
女子学生が連日、ワーキャーする場所なんですよ
嗚呼、オレのボンベイの運命は如何にッ!?
ボンベイ柏マルイ店の開店当初、カシミールは販売してなかった
でも最近、通りかかったらメニューにあるじゃないですか
ええ~?フードコートでカシミール?ホントに?
コレはボンベイマニアとしてはチェックしないとイカン
オレは女子高生が居ない平日の昼間、マルイへ出向いた
お邪魔しますよ~こんにちは~
狭い店でカレーを作ってたのはネパール人のベイルさん(42才)
来日して9年だそうで、モウ日本語ペラペ~ラデスネェ!
カウンターで注文してオープンスペースで食べるシステム
じゃあカシミールを・・・ゲェ!700円!
本店より200円も安いですぅ~!
これで同じ味だったらオトクじゃないですか
作るのに時間がかかるから待っててくれ?OKOK!
5分もすると、ベイルさんがカレーを持ってきてくれた
優しいなベイルさん・・・
ほう・・・一見すると松屋のカレーのようだが・・・
もちろんカシミールだ!オレは香りですぐにわかるのさ
どれどれ、じゃあ早速イタダキマ~ス!パクッ!
モグモグ・・・ううう・・・なんて味なんや・・・
この香りのファンタジー!まさにカシミールだ!
ふぅ辛いな、やっぱり辛い・・・ハフハフッ
でもその辛さに隠れている香辛料のハーモニー
そして鶏肉の弾力も健在だ、モグモグ・・・うん美味しい
ハァハァ・・・辛いけどスプーンが止まらんッ!
ベイルさん!これは完璧なカシミールですよ、ウンウン
本店と全く同じですよ、寸分たがわぬ味ですよコレは
え?本店で作って持ってきてる?
なんだぁ・・・同じハズだわ・・・
じゃあ200円分オトクってことになるけど・・・
食後のコーヒーはナシなのね、なるほどね
いや~駅から徒歩1分の場所でカシミールが食べられる
こんなのって世界で柏だけですよね
ああ、美味しかったデス、ごちそうさま!
こんな感じのフリースペースで食べる形式でして
オレなんかコンビニのイートインとか大好きなので
これで全然OKです
むしろリラックスして食べられます
ま、午前中だったのでガラガラだったから
友人4人と和気あいあい、カレーとオシャベリを満喫です
ボンベイファンなら見逃せない!柏マルイ店
よし、おなか一杯になったので・・・
お隣の31アイスに突撃だ~ッ!
(つづく・・・なぜかテーブルに3芯電源あります)
黒くて熱いアイツと出合った日
こ、こ、これは何なのだ?オレの目の前に置かれたのは銀色で楕円形の器だった。コーヒーのような真っ黒い液体が器の中で波打っている。しかも表面にはギトギトの油が浮いている。これはカレーなのか?カレーなのに黄色じゃないのか?確かオレはカレーを注文したハズだ。いやいや、それ以前にこの液体は食べ物なのか?これじゃあテキサス油田に湧き出る燃える水じゃないか。どう見ても。誰が見ても。
オレは騙されたのか?まだ高校生だったオレは銀の器を運んできた店員のお姉さんの顔を見た。お姉さんはオレをチラッと見返してニコっと微笑んだ気がする。ふむ…この優しそうなお姉さんがオレを騙すと思えない。きっとコレは食べ物に違いない。その証拠にジャガイモが一切れ、黒い液体の中央に離れ小島のように無造作に置かれている。そしてそのジャガイモ島に寄り添うように鶏肉が二切れ、液体に浸っている。やっぱりこれは食べ物だ。そうだ、そうに違いない。そして器とライスを運び終わるとお姉さんは言った。
「お待たせしました!カシミールカレーで~す!」
今から41年前の1977年、オレが高校2年生だった頃、初めて柏ボンベイで注文したのがカシミールカレー。当時、高校の先輩が「あのな、河合な、ボンベイのカシミールは食べるべきだよ。美味いよ。簡単に言うと痛ウマイってヤツだよ」と言っていた。なるほど痛ウマイか…意味不明だ。オレは早速ボンベイでカシミールを注文。そして御対面だ。で、出てきたのが黒い液体ですから。オレは動揺した。でもね香りはイイんです。それは食べる前から感じてましたね。でも色が黒ですから。漫画「包丁人味平」に出てくる鼻田香作のブラックカレーかよッ!と思うでしょ?普通ね。鼻田香作は最終的に香辛料中毒になって行方知れずですよ…ほげんこつ恐ろしかコトですばい。
当時、ボンベイは開店して9年が経過していた。でもマスターが香辛料中毒になったとは聞いてない。ふむ、まあ大丈夫だろう。じゃあ早速カシミールをいただきますか。オレはルーをすくって御飯にかけた。スゥ…げぇぇ?なんてこった!このルーは、まるで水のような粘度!つまりルーが全て御飯にしみこんで御飯が隠れない。あのね、カレーってのはドロッとしてるもんでしょ?我が家のカレーはそうですよ。給食のカレーだってそうですよ。これじゃ黒い味噌汁ですよ。よし、もう一度かけるぞ。スゥ…やっぱりしみこむ。このカレーは…不良品だ!
ま、そう思うのも無理もないんですよ。当時、サラサラカレーなんて概念は無かったんです。何だよコレは…と、オレは半信半疑でカレーを口に運んだんです。パクッ…ん?パクッパクッ…おおおッ?パクパク!モグモグッ!ウオォォォ~!こいつはタダの黒い液体じゃないぞ!芳醇な香りに満ちているッ!いや、むしろ香りしか存在して無いと言える。だが…ウマイッ!こんなカレーが世の中に存在していたのか。オレが無知だった。お姉さんゴメンなさい。パクパクッ!美味しい。これは新世紀のカレーだ。オレの世界が変わった瞬間だ。パクパクッ!フンムゥ~!美味しい!もしアポロ11号のアームストロング船長がコレを食べたらこう言うだろう。
「このカレーは私にとって小さな一杯である。だが人類にとって偉大な一杯である」
う~んイマイチだな。まあでも関係ない。パクパクッ!美味しいんだからさぁ…でも辛いな…ホントに辛い…まだ半分しか食べてないのに…ハァハァ…キツイな…でも美味しいんだ…でも辛くて口の中が…痛い…でも美味いんだ…ハッ?これが先輩の言っていた「痛ウマイ」かッ!オレは汗ダラダラ、涙ポロポロでカシミールを食べ終わった。「辛かった?大丈夫?」お姉さんが優しかった。そして食後の熱いコーヒーが出てくる。フッフッ…ズズッ…ウギャ~!口の中のヒリヒリにコーヒーがしみる。でもコーヒーとカレーの残り香がプ~ンと心地よい。まさに香りのファンタジーだ。これがカレーの楽しみ方か。オレも大人になったな。ごちそうさま~!
あの日から41年。いまだに香りのファンタジーを堪能している。しかも今はボンベイだけじゃない。柏市内だけでも回りきれないほど多種多様のカレー屋がある。しかもまだ増えているとのコトで。もう柏市はカレータウンと名乗ってもいいのではないか?よ~し、今日もカレーを食べるぞ!え?ボンベイ柏マルイ店で最近は本店と同じカレー出してるの?カレーマスターのオレとしてはチェックしないとな。あ~忙しい忙しい!
(つづく・・・さ~て来週は
1、柏マルイの
2、ボンベイカレーは
3、どうなんだ?
の3本です!)