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更新日 2014年1月28日(火曜日)

全国でも柏市でしか栽培されていない野菜、根芋(ねいも)


今回は、全国でも柏市でしか栽培されていない珍しい野菜をご紹介します。

その名は「根芋(ねいも)」。

私も最近知りました!

根芋とは、秋に収穫する里芋の親芋から出る新芽の部分です。

里芋や八つ頭などの葉柄の部分は「ズイキ」と呼ばれ、
生や乾燥されたものが直売所などに並びますが、

「根芋」は「ズイキ」の若いものを指します。

日に当たらないように、もみ殻などの中に深く埋めて軟白栽培して収穫されます。

柏市民でも、目にしたことのある方は少ないかもしれません。
 

そこでさっそく、全国唯一の根芋出荷組合である、
JAちば東葛 柏マルカ出荷組合の組合長、石井一男さんの畑でお話を伺ってきました!



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こちらが、親芋です。
元々は、この周りに小さい子芋がついていて、

子芋の部分は里芋として出荷されますが、親芋は商品としては流通していません。

その親芋から発芽した芽の部分が根芋になります。

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こちらが掘ったばかりの根芋です。
下の部分が親芋で、そこから伸びている白い部分が芽の部分「根芋」です!
 

柏の農家では古くから栽培され、冬の間の貴重な食料として食べられてきました。




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畑の様子も、今までご紹介した野菜の畑とは違います!
根芋は、畑に穴を掘り、米ぬかをベースにした堆肥を敷き込み、

そこに親芋を並べて、もみ殻で保温して育てます。

つまり、堆肥の発酵熱を利用して親芋を発芽させるため、

温度管理がとても大切になります。

もみ殻から出ている棒状のものは、温度計です。

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昔ながらの発酵熱を利用するやり方で栽培が続けられている根芋。

根芋そのものはもちろん貴重ですが、先人の知恵と工夫が詰まった栽培方法に感激しました!



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腰の深さまでもみ殻を堀りすすめていくと、次第に真っ白な根芋が姿を現します。



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こちらは、親芋から切り離した根芋です。

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洗浄後、箱詰めされて出荷されていきます。

行き先は主に東京の市場が中心で、都内の料亭などで提供されるそうです。

見た目はウドに似ていますね!
 

味は、淡泊でクセがなく、シャキシャキとした食感が特徴です!
煮込むと、トロッとした食感に変わり、それもまた魅力です。

ただし、ズイキ同様、灰汁があるため生では食べることができません。

加熱するか、酢に漬けて灰汁抜きをしてから調理します。

石井さんのお宅では、昔から酢味噌あえやお味噌汁の具として食べているそうです。
クセがないため、さっと炒めたり、ナムルのようにごま油で和えても美味しい根芋。

柏市内では、なかなか手に入らないのが残念ですが、

まれに直売所に並ぶこともあるそうです。


 

今の時代、食材の種類は豊富で、野菜も多くの品種が開発されています。

流通も発達し、全国の食材が1年中手に入り食卓も豊かになる一方、

伝統的な野菜や、それを育てる為の技術や知識、調理や保存の方法という文化も失われつつあります。

全国で唯一の根芋生産組合の組合員は現在6軒となり、年々減少傾向にあります・・・
 

実際に携わる農家にとって、農業とは生活に直結する生業であり、
生産性の問題、商品価値としての問題など様々な角度から検証し、
栽培する作物を選択しなければなりません。

伝統や文化よりも、優先しなければならない事情があることは当然だと思います。

だとしたら、関心を持つ人たちが市民の立場で関わることはできないでしょうか。

例えば、消費者として買い支えるという選択、調理してお店で提供するという選択、

教育現場で子供達に伝えるという選択、家族や友達と根芋について話をするという選択。自分で育ててみることもできるかもしれません。

「農業」を農家だけの問題として傍観するのではなく、

自分のこととして眺めてみると、新しい発見があるかもしれません。

そんな意識が広がることで、伝統や文化が継承され、自分たちの生活も豊かになれば、

生業としての農業のあり方の選択肢も広がる可能性があるのではないでしょうか。
 

先ずは自分のできることから。
私は、「全国で柏だけ!」という貴重な根芋を、いろいろな場所で紹介していきます!
食べ方も研究して、ぜひ根芋の新たな魅力を発見したいと思います。

ちなみに、根芋の出荷は10月下旬から6月までとなり、

2月~3月が一番美味しい旬の季節になります!

みなさんも、ぜひ探してみてくださいね。
 

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更新日 2014年1月21日(火曜日)

柏市公設総合地方卸売市場 初競り

 

お正月の時期になると、築地をはじめ各地の市場で初競りの様子が紹介されているのを見かけます。

国産本マグロの卸値が話題になったりするアレです。

 

我らが柏市場でも毎年初競りが行われています。

そこで、今年は私も行ってきました、初競り!!

15日(日)水産、青果

16日(月)花き
の日程で行われました。
(花きの初競りは4日でしたが、恒例のセレモニーは6日に行われました)

 



 

先ずは、5日の様子からご紹介していきます!

 

水産部門の競りが行われるのは、朝の530分から。

この時期、外はまだ真っ暗ですが、市場の中はすでに活気に満ちています。

手書きの「新年のご挨拶」や、「初競り」の旗があちこちで見られ、新年特有の清々しさと期待感に包まれています
 

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秋山市長の挨拶から始まった恒例のセレモニーの後、いよいよ競りが始まります。

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なんど見学しても、水産部門の競りの独特の雰囲気には圧倒されます。!

 

続いて、青果部門は午前7時00分から初競りが行われます。

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こちらも、手書きの新年のご挨拶、カラーのイラスト付きです!

 

取引が行われる前の場内を見渡してみると、全国各地の産地から集まってきた様々な野菜や果物の段ボール箱が目に入ります。

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柏産のネギとほうれん草もあります。

 

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こちらは、メキシコ産らしく?なんとなく陽気な雰囲気です。

 

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話題のくまモンが目を引きます。

  

野菜の品質はもちろんですが、パッケージ一つとっても、そこに込められたメッセージがあり、それを読み解くのも興味深いです!



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続いて、花き部門です。
 

場内に一歩足を踏み入れると、様々な花の香りに包まれ、

一気に気分が高揚します。

香りをお伝えできないのが残念です!


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競りにかけられる前のお花が並んでいます。

これだけで、とても空気が明るく華やかになります!


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鑑賞用の植物は、必ずしも生活になくてはならないものではありませんが、

その存在に癒されたり、空気が華やいだり、心と生活を豊かにしてくれるのではないでしょうか。

「自ら声を発することはできないけれど、植物も生きもの。

綺麗に咲くことで、周りを楽しませてくれる。

そんな声なきものの声を聞く心は、
人間性を育むためにとても大切なこと」

第一花き 柏支社長 松本さんの言葉が、胸に響きました。

私の場合、先ずは部屋の観葉植物にお水を忘れずにあげることからやっていきたいと思います・・・

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改めて、2日間にわたり公設市場を見学してみると、本当に多種多様な職業の方々が働いていること、
そしてそれぞれがプロとして専門的な知識や経験を活かしてお仕事をされていることの価値を再認識しました。

 

「声なきものの声を聞く心」を育てるのと同様に、
「見えない繋がりによって支えられている、自らの生活に想いを馳せる想像力」を培って行きたいと思いました。

 

今年は機会をみて、公設市場で働く様々なプロの方々をご紹介していきたいと思います!



柏市公設総合地方卸売市場

柏市若柴69-1

04-7131-2620

更新日 2014年1月14日(火曜日)

柏のかぶソフトクリーム

みなさん、こんにちは!

今日は予定を少し変更して、今話題の「柏のかぶのソフトクリーム」の舞台裏をご紹介します。

月曜コーナーのパッパラー河合さんのブログでご紹介いただいたおかげで、

「食べたよ!」という声がたくさん届いおり、関わった者としては嬉しい限りです。
 

味を含めた評価は、みなさんの判断に委ねるとして、

一つの商品が形になるまでの見えない部分に、今日はあえてスポットを当ててみたいと思います!



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「柏市はかぶの生産量全国1位です!」とお伝えしてきた通り、

かぶは柏を代表する農産物の1つです。

全国1位の生産量を誇るまでには、多くの農家や関係者の努力の積み重ねがあり、

現在も日々それを支えている方々の存在があります。

 

柏市のかぶ栽培の歴史は、大正時代までさかのぼり、

豊四季周辺にて、東京下町の漬け物需要を満たすための換金作物として定着したと伝えられています。

(諸説ありますが、こちらが定説となっているようです)

*JAちば東葛、柏小かぶの歴史参照
 

現在、柏市では3つの農協の各生産部会が主となり、小かぶの生産に取り組んでいます。

○JAちば東葛 柏小かぶ共撰部会

○JA東葛ふたば 園芸連絡協議会

○JAいちかわ 田中園芸部かぶ部会
 

これらの農協や組合に所属していない農家の方もいらっしゃいますが、

生産量の多くは、これらの団体に所属する農家の方々により支えられています。

 

市内のかぶ農家では、8月を除くほぼ周年、かぶの生産が行われていますが、

以前もこのブログ内でご紹介した通り、その生産の過程では少なからず規格外品が発生し廃棄処分となっています。
今回は、その規格外品の新たな利用方法の一つとして、また、柏のかぶの知名度アップのため、「柏のかぶソフトクリーム」の開発が始まりました。
 

そして完成したのがこちらです!

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かぶの白い部分は、皮ごとペーストにしてミルクとあわせることにより、

かぶの風味をいかしました。

また、かぶの葉っぱを加熱して塩味を加え、乾燥してパウダー状にしたものをふりかけることにより、

見た目と味にアクセントを加えました。
さっぱりとした大人の味に仕上がっています!!



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柏が誇るアーティスト、パッパラー河合さんと、柏のご当地アイドル、コズミック☆倶楽部のなるみんさんです!
発売前に行われた試食会で、PRしてくださいました!
 

カブをモチーフにした帽子をカブり、手にはカブとカブソフト。
ポーズも仲良くカブってますね!!
もちろんこの後、お二人ともカブソフトにカブりつき。

コメントもカブってたような、カブってないような・・・


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やはり、有名人のお二人の注目度は高いですね!
ちなみに、なるみんさんは豊四季出身で、小学校の授業でかぶ栽培に取り組んだ経験の持ち主です。

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こちらは、パッパラー河合さんとなるみんさんを取材する記者の方々です。
普段、取材する側の記者さん達の様子を、あえてご紹介します。
記者のみなさん、油断大敵ですよ!
 

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13日(月)から発売となったソフトクリーム、

どんな味がするのか、ぜひご賞味ください。

今回、柏を代表する野菜であるカブを取り上げることができた陰には、
柏のかぶを全国1位にまで育て上げた生産者の方々、
それを支えてきた関係者の方々、
カブを提供して下さった方、加工を引き受けて下さった方、販売をして下さる方、
ポスターを制作して下さったデザイナーさん、試食してアドバイスを下さった方、

応援にかけつけて下さった河合さん、なるみんさん、

取材して記事にして下さった方、まだまだ書き切れないほど本当に多くの方の努力のお陰で、一つの商品が形になるということを改めて実感することができました。

まだまだ生まれたての「柏のかぶソフトクリーム」、
ここから先は、このブログをご覧のみなさんもぜひ一緒に育てて頂けないでしょうか?
 

このソフトクリームが、かぶのみならず、農業や食という問題に、
多くの方が関心を寄せる切っ掛けとなることを願いつつ、

私ももちろん、食べて応援します!

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最後に、
「河合さーん、大根には勝てないけれど、かぶはとってもステキな野菜です!
何より、地味なところが魅力です。
自己主張が少なく、蒸しても焼いても煮込んでも、油で揚げても、もちろん生でもよし、そして和洋中、スイーツにまで、相手の求める形に臨機応変に変身する適応能力は、並の野菜には決して真似できない技です。
味も、はっきり思い出せないほど印象が薄いけれど、
優しい甘さは、食べた人をホッとさせる力をもっています。まさに癒やし系野菜!
今度は、ぜに一緒に畑に行きましょう!!」

更新日 2014年1月7日(火曜日)

大根!

みなさん、明けましておめでとうございます!
今年も張り切って更新していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、新年の第一回目は、「大根」の収穫の様子をご紹介します。

以前もご紹介しましたが、大根の葉は、春の七草の一つである「すずしろ」です!

「もう食べた!」という方もいらっしゃるかもしれません。

七草がゆという文化は、すでに形骸化しつつあり残念な限りですが、実際に七草を摘むという環境は近くにはなく、小売店などでパッケージ化された商品を購入して食べるのが一般的となった現状を考えると、致し方ないことかもしれません。

とはいえ、大根は日本人が一般的に消費している野菜ランキングでは、常に上位をキープしている野菜です。

近年、キュウリやトマト、レタスといったサラダ用の野菜が台頭してきましたが、それでも大根は、古くから変わらず日本人の食卓には欠かせない存在です。

 

ちなみに、関東で有名な大根産地は、三浦大根の名で知られる神奈川県三浦半島です。柏市、さらには千葉県産の大根は、(市場出荷の場合)この三浦大根の出荷時期により価格に大きな影響を受けてしまうため、作付時期を調整して、三浦大根の最盛期と重ならないように工夫をしているそうです。

市場出荷がメインの場合は、この様に全国各地の産地との競争に晒されています。
一方、直売方式の場合はこの通りではなく、出荷時期や価格の決定権は生産者に委ねられています。

 


 

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綺麗に洗浄された大根です!

今回は、畑で収穫されるまでの様子をさかのぼって見てみましょう!



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畑で収穫された泥つきの大根は、いったん洗浄器にかけて大雑把に汚れをおとしていきます。 
 

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洗浄機にかけた後、手で綺麗に汚れを落とします。

水が冷たくなるこれからの季節、とても過酷な作業ですが、このプールに張られた水は井戸水のため、水道水よりも水温が高くむしろ水の中は温かく感じるそうです!
とはいえ、長時間の作業は決して楽な仕事ではありません・・・。



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大根の白い部分ですが、土から顔を出している部分は緑色になります。

葉っぱを上から眺めてみると、見事に放射線状に葉が広がっています。

太陽の光を効率良く取り込もうとする植物の本能ですね!



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こちらの機械は、発電機の役割も果たす優れもの。
重たい野菜も楽に畑の外まで運ぶことができます。

「伝導よしみ」、ネーミングもステキです!



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収穫された大根は、トラックに積まれます。
大根一本の重量はかなりのもので、運ぶ作業も重労働です。
この後、作業場に運ばれ、洗浄されて出荷されて
いきます。




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収穫したばかりの大根を、ワイルドに丸かじりする農家の大山さん。
「梨みたいだから、食べてみる?」と手渡され、恐るおそるかぶりつくと・・・・・梨!?
とまではいきませんが、想像以上の瑞々しさと甘さに驚きました!

大根のイメージが見事に覆りました!!



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実はこの日、私も大根の収穫作業のお手伝いをさせて頂きました。
体験してみると、一つ一つの作業にはどれもコツがあり、足手まといにならないようにとにかく必死で作業に没頭した結果、収穫中の肝心のコツの部分を写真におさめる余裕は全くありませんでした・・・。
またいつか、機会があればご紹介します!

収穫が終わり、ホッと一息ついて周囲を見渡すと、さえぎるもののない大きな空が広がっていて、何ともいえない爽快感に包まれました。
回私が体験させて頂いた作業は、大根農家の一連の流れからみればごくごく一部に過ぎず、更には沢山の工程の中でも収穫という最高のクライマックスの部分であり、決して大根について、農業について理解したとは言いがたいのですが、それでも実際に自分の目で見て触れてみることで感じた様々な感覚は、とても新鮮で感動の連続でした!

今年はこのブログを通じて、少しでも多くのリアルな感動をお届けする事を目標に頑張ります。

みなさん、今年も一年どうぞよろしくお願いいたします!!


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と、ここで爽やかに終わろうと思ったのですが、月曜コーナーのパッパラー河合さんのブログで話題にのぼっていた

「柏のかぶソフトクリーム」の件で一言。

「河合さん、かぶソフトクリーム楽しみにしていて下さいね~。

あこがれの柏市シャツペアルックで月曜日に登場できて光栄です!」

(「柏のかぶソフトクリーム」の一般発売は、道の駅しょうなんにて1月13日(月)の予定です)