更新日令和4(2022)年7月13日

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令和4年度第1回柏市文化振興審議会会議録

開催日時

令和4年5月19日(木曜日)午後2時30分から午後4時30分

開催場所

沼南庁舎5階501会議室

出席者

  • 委員

鈴木將勝委員(会長)、香島ひで子委員(副会長)、手塚ナツ子委員、

中村眞知子委員、亀岡浩美委員、堀良慶委員、波木香里委員、熊谷珠紀委員

  • 事務局

宮島浩二生涯学習部長、田口大文化課長、黒須雅子副参事、大野和宏副主幹、

西牟田嘉子主任、髙橋彩友李主任、花島礼奈主事補

内容

  1. 開会
  2. 生涯学習部長挨拶
  3. 会長挨拶
  4. 事務局新規職員紹介
  5. 各委員からの近況報告
  6. 議事
    1. 報告事項
      • 令和3年度芸術文化事業報告について
      • 令和4年度芸術文化事業について
        • 事務局より、資料(1)、(2)及び(4)に沿って報告
    2. 協議事項
      • 今後の柏市の文化振興について
        • 事務局より、資料(3)、第五次柏市芸術文化振興計画に基づき説明
  7. その他
  8. 閉会

会議概要

(鈴木委員)

昨年度の報告、それから今後の協議事項について今事務局の方から説明があった。このことについて、皆様の御意見をお聞きしたい。

(香島委員)

今この場にいての率直な意見が、事業報告とか今年度の事業予定は資料としてすでに受け取っていて、皆さん十分それを読んだ上でこの席に来ている。せっかくこんな数少ない機会なのだから、できるだけ説明は省略してもらいたい。作った苦労に申し訳ないが、時間がもったいない。

このホームページにも使ってる写真、例えばこの高島野十郎展だが、実際の会場に行ってみるとものすごい人が見ているのに、この写真からはそれが何も伝わってこない。むしろ担当者の記録事項としてやった、というならわかるが、一般の市民の方にアピールするには、展覧会の様子が全く伝わってこなくて、舞台裏みたいなところを見せている。実際の会場はすごかったのだから、それがメインで出てないと、何これってなる。視覚から来るものはとても大事であると思う。

それから芹沢銈介展にしても、作品が並んでるのは綺麗だが、市民がいかに参加したかっていうのが一番にならないと説得力に欠けてしまうと感じた。記録として残すのではなく、やっぱり多くの人に賛同・興味を持ってもらうような画面づくりを考えて欲しい。

(文化課長)

御指摘はもっともである。確かに記録という形での見せ方になってしまっていると思う。真摯に反省として受け止める。また、ホームページにアップする形となると、かなり制約があるが、少なくともこの審議会で説明するには、ご指摘の通りである。以後修正していきたい。

(鈴木委員)

私も高島野十郎の絵を見て、やはりろうそくの火、ろうそくの絵に感動した。そういう大きなポイントっていうのは、やはり人の心を打つので、工夫して欲しいと思う。

(堀委員)

「あーと・わの会」でホームページを作っていて、どのようなところにアクセスし、どのような点に興味を持っているのかを、20年ぐらいかけて、工夫している。皆さんに配付したこの表では、月のヒット数や1日当たりのアクセス件数が書いてある。1日当たりのアクセス数というが、初めのうちは100件もあればよかったが、現在では1,111件と、ものすごく増えている。どういったところにアクセスしてくるのかというと、100件以上のものが、例えばこの前パレット柏でやった名品展である。この時は10万件ぐらいのアクセスがあった。なぜかというのは、中止になってみんな見たかったからである。それから、コラムのところが大体200件以上になっている。これらに共通することは、一つは画像である。それからもう一つが略歴といった形式知。これはどういう作家がどういうふうに書いたか。それから三つ目はコメント。暗黙知というのがあるが、形式知に比べて、これはいいよという暗黙知。先ほど野十郎のろうそくがいいと言ったように、目玉はこれである、というようなコメントを載せる。この三つがそろうものは大体100件以上となる。だから、市でもホームページを作る時には、この三つをそろえた場合アクセス数が増えるというのが、非常によくわかるため、参考として欲しい。

今作家辞典を作っていて、ホームページにアップしている。これも初めは1,000名だったが、現在6,000名に入っている。5,000名を掲載した途端に、158件というように増えてきている。市でも、そういうベースになるようなもの、芹沢銈介でもいいし、早川義孝や、野田哲也というような、目玉になるものを集中的に掲載するとそこにアクセスがくると思う。

(文化課長)

まさに具体的であり、非常に参考になる。本来は市がやるべき分析であると反省している。それを踏まえて、今後取り組んでいきたいと思う。

(鈴木委員)

堀委員には表を作っていただき、ありがとうございます。何事もポイントが重要である、というような指摘があった。

(波木委員)

今ウェブサイトのお話があったので、私も感じたことをお話しする。

そもそも何でアクセス数を増やしたいというところが指標になるのか。必ずしもアクセス数が多くなくてもいいのではないか。まず、どういう形で運用していきたいかで運用方法を考え、その結果として皆様に見てもらいたいからアクセス数をふやそうというのか、そうじゃないのかということを検討した方がいい。

貴重な資料をアップされてると思うので、アーカイブとして運用するという方法もあると思う。アーカイブとして運用するのであれば、例えば、研究者の方に作品を紹介するときにウェブサイトを見てもらい、そういった方に、何か案内する用のものとして運用するんであれば別にそんなにアクセス数はこだわらなくて、淡々と作品をアップしていったとしても問題ないのかなと思う。

ウェブサイトの方を拝見したが、まずあの状態だと、検索に引っかかってこないと思う。例えば芹沢銈介の作品を検索する場合、作品名とかは覚えてないと思うので、芹沢銈介のあの作品は何だったんだろう、という形で調べようとした時に、青い作品だったとか、丸いモチーフが書いてあったとか、さくらんぼのモチーフだったとか、そういうのを検索ワードとして打ち込んで、その作品を探していく。文章である程度そういったワードが入るような説明が入ってこないと検索エンジンに引っかかってこないので、アクセスされないだろうというのが、一つある。そのため、作品に対しての説明をきちんと入れることによって、徐々に除々にアクセス数が伸びていくと考えられる。ただそれはすごく手間のかかる、骨の折れる作業だと思うので、運用面を考え、アーカイブとして、画像だけアップしておけば大丈夫ということであれば、もうその辺りは切り捨てて運用するとか。もっと多くの人に見てもらいたいということであれば、コンテンツの制作にも手をかけてやっていくとか、その辺りの判断が求められるのかと思う。

(文化課長)

文化課としての仕事として、世間一般で言われるようなバズればいいのかというところを日々悩んでいる。アクセス数をより増やすというか、広く市民に知られるという意味での一つの指標として、やはり、今の時代、そういう形が求められている。委員の言うとおり、文化課の仕事として、果たしてそれが本来すべき仕事なのかというところは、葛藤の中でもある。専門的な、やはり行政としてカバーしていくべき部分と、広く一般の市民に知って欲しいというところがあるのため、そのような点は、御指摘のあった運用のあり方を根本から考えていくことが必要なのかというのを改めて考えさせられた。引き続き、アドバイスをいただければありがたいと思う。

(鈴木委員)

私たち審議委員というのは、柏の文化振興審議ということに、文化芸術の発展のためのことである。時間の許す限り意見を言って欲しい。

(亀岡委員)

ウェブサイトについて、「かしわミュージアム」の試みはすごくいいと思う。しかし、あのサイトが驚異的にバズるってことはまずないと思う。

まず柏市のホームページをいつ見るかというと、柏市のことを調べたいときに、柏ってどんなとこなのかなとか、そういうことで調べると思う。行政的には今、都市間競争が激しいことからも、柏市を住む場所に選ぼうかとする時にどんな場所なのか調べるのに見ると思う。その時に、文化的な面も出ていれば、柏って商業の町、商売の町、若者の町だけじゃなくて、こういう面もあるんだなという、柏市の奥行きの深さとかを伝えられて、そういう意味では住民獲得で住民税も獲得できて、大いに意味があるのではないか。だから安易に数が伸びないからといって、止めないで欲しいと思う。ただ、更新されてないところもいっぱいあるので、そこはもう少し頑張っていただきたい。柏市が力を入れて事業する展示などは、もっと多くの人に知って欲しいと思う。そういう時、若い人に訴求するとしたならば、インフルエンサーを使ったり、「柏人への道」というサイトやパッパラー河合さんとかそういう方の力を借りる等、広く展示に来てもらいたいときは、お力を借りるというのもあるのではないかと思っている。

芹沢銈介さん、私大好きなんですが、駅前のパレット柏でやったときは行きやすくて、人数も伸びて、みんないいと思ったんだと思うが、こちらの郷土資料展示室でやってる場合は、わざわざここまで来るほどの代り映えがない。ダイレクトで失礼な言い方になるが、芹沢銈介のイメージが湧いてしまう。だから何かそこで新しい切り口があるのかどうなのか。いわば常設展みたいな感じになってるので、常設展はそんなに数見ないと思うところがある。

ワークショップの音楽に関して、音楽の街を訴求するという文化振興計画があるが、例えば芹沢銈介であれば染めなので、染めのワークショップとかを取り入れたり、そういうのを興味ありそうな学生に何か訴求するとか、高校の文化部系の子たちに訴求するようなこともしてもいいのか。それと重ねて小学生っていうのは反抗期前なので、割と素直に来てくれやすいので、何か重要な展示があるときは、学校行事としてとり入れてもらえないのか。なかなか引率していくのは、大変な面があると思うが、そういうものは事前にわかってることなので、年間計画の中に組み入れて、小学生をどんどん来させるようなことができないかということを、検討してもらいたい。

(鈴木委員)

展示、芸術から少し離れるが、私自身も大きな組織である文化連盟の組織を持っている。今各団体は、芸術継承といって、柏市の芸術伝統文化、いろんな芸術、総合的な音楽を若い世代にどのように継承していくか、それは絵の方も同じでしょうし、やはりグループではやっているけれども、その世代交代が非常に見えてこない。それをどのような形でやるのか。これからの市は、我らは、どのように若い世代をエスコートして引っ張っていくか、繋いでいくか、手塚委員にその辺のところのお気持ちをお聞きしたい。

(手塚委員)

私も継続して柏少年少女合唱団を繋いでもらうため、70歳になったら、もう若い人にと思い、次の人を一生懸命育てた。70歳ですぐには代われなかったが、継続は力なので、次を育てて、私は後援会を作って、少しでも金銭的な援助とかをやってあげたいと思っている。

それで、ここに楽器の方のワークショップ、音楽系のワークショップがあるが、こういうものの中に、コーラスとかはできないか。千葉県の連盟の方でも、そういう合唱のワークショップがあり、各地域で行い、呼び起こしたいっていうのがあった。そういうことも考えてもらえたらみんなで楽しめると思う。喉は楽器が要らないので、いつでも持ってこれるので、ぜひ考えて欲しい。小さい子から大人までどんどんふやしていきたいと思う。

(文化課長)

ワークショップがまだ検討が十分ではなくて今回は提示できなかったが、やはり、コロナの状況がどうなるかというリスクはあるが、何とかやりたい、というところである。時期的にはいきなり合唱というのはハードルがかなり高いかなとは思う。ただ、その一つとして、今回は、子供向け芸術鑑賞教室もそうですし、ワークショップについても従来は大人向けという形でしたが、もう少し多世代が一緒になれるようなワークショップのあり方というのができないかという点を検討のポイントに持っていきたいと思っている。

(鈴木委員)

やはり、これから私たちが願望するところは、柏市内も、やはり教育委員会と一体になるようなところが数多くなければ、若い世代の引き込みというのがこれから重要になるというのを個人的にも思っている。よろしくお願いしたい。

(中村委員)

アウトリーチコンサート、これを読んだときに興味があった。やはり私達の分野である邦楽などは特にこういうことをしない限りは進んでいかないと思う。ですから、これをもっと具体的にいろんな分野で扱ってくれるように発展していただきたいと思う。

(文化課長)

アウトリーチコンサートについては、今のイメージではかなり若手の演者の方を対象にしようと考えている。気軽に来れるような形でやはり演者のコネクションというのが必要になってくる点と、今の邦楽等でいうと、小学生向けの教室の中で、今回2校という形でとらえているが、そのうちの一つは邦楽系の協力をいただきながら、そういったものを試行的にアプローチをしていきたいと思っているので、今後相談させてもらいたいと思う。

(熊谷委員)

私も実はアウトリーチコンサートに興味を持っていて、ここに書いてある既存の公共施設に固執しないで、地域の企業や福祉施設を活用する、こちらは大賛成である。やっぱり近くで行きやすい環境、まず参加するためのハードルを下げてもらう。地域に密着して、試験的にやっていくということで種まきの時期かもしれないが、それがどんどん成長していくと、今後は大きな林となり、森となり、大きくなっていくんではないか。あとは、ただ開催するだけでなく、例えばテーマを設けてみるのもいいと思う。

旧吉田家の土間コンサートも急遽開催だったのに、反響が大きかったのは、やっぱり皆さん生の音楽を求めているんだと思う。ウェブの生配信、YouTube等でおうちで最前列がメリットで見れたとして、それももちろんあるけど、やっぱり生で、音を浴びて全身で目と耳と身体で浴びる、体感するというのを、私は結構求めている。あの感動はやっぱり生で観たいところなので、こういう機会を開催してもらえればと思う。また、開催日も年間通して早々と決めた方が、この日は都合がつかなくても、この日だったらはいけるとかあるかと。あとテーマがあれば面白い。例えば、癒しとか、クラシックとか、テーマはいろいろあると思うので、そういうのも決めてやってもらえたらと思う。

(文化課長)

2月のコンサートも先日の土間コンサートも、人数は少ないが、参加された方の満足度というのはかなり高いというのは認識している。いっぺんに大人数で盛り上がるというのも音楽の一つの楽しみ方だろうし、またコロナ禍で身近に感じる機会が今後必要になっていくのかと思う。それを進めるために今回、計画の中にもしっかり位置付けて、取り組んでいければと思っている。

(亀岡委員)

一つ言い忘れたことがあって、文化財の活用を積極的にするのはすごくいいと思うが、ただ同じものを何回も見に行くかとなると、なかなかそれは難しい。いろいろと制約があると思うが、何かそこの空間全体を使ったインスタレーションとして、アートな表現をしてもらえると、それを観に行きたいとか、話題性にもなるので検討してもらえたら嬉しい。

(堀委員)

手塚委員から、先ほど若い人を育てるには、一つは後継者を育てる。それから、継続すること。それから、後援会を作って応援すること、これは経済面だろうと思うが、この3つについて、会長の方ではどのように考えているか。「アート・わの会」でも同じようなことを悩んでいるところであり、今の3点、非常に参考になるが、会長の方でお気づきになったことがあれば教えていただきたい。

(鈴木委員)

柏市文化連盟でもこの間役員会、理事会を開催した。これは私のスローガンだが、市民と一体になって文化活動を行うということが12年前に挙げた私の気持ちである。各団体でも、高齢化になってきて、若い人が非常に少なくなっている。これは申し訳ないが、教育委員会にも話しかけ、そして各学校の方や文化祭での一席でもいいから、小中学校の生徒さんたちを入れれば、親たちも一緒に鑑賞してくれる。急にはできないが、このような姿勢を何とか持っていこうという気持ちでいる。少し話が外れるが、私が思ってたことだが、この委員は非常に少ない。ですから、他の委員のとこで発表会がある場合には、みんなでそこへ行き、何日にこんなことやるとか、ネットでも分かると思うが、分らないようなときは手紙でも電話でもいいからお知らせし、それでこの委員会の委員が行って、気持ちを一体にする。

これからどうすべきか、私たちは市の委員ですから、そういう横の繋がりを持って後半を過ごせたら、これは非常に有意義であると思う。この横の繋がり、文化振興審議委員会の絆というものをもう少し後半、話し合い、そして助け合い、そして市のため、そして若い世代を呼び込むような姿勢を、各自が持たなければ、市の芸術発展はないと思っています。

時間となりました。

本当に皆様の御協力まことにありがとうございました。今日はこれで終わらせていただきます。

(文化課長)

本日、報告事項の際の御指摘、申し訳ございません。9月の会議ではしっかり意識して進めて参ります。

本日、皆様御準備いただいていた御意見等がありましたら、この後も、個別に、メールなり、手紙なりで、御連絡いただければ、今年度の事業の執行にあたり、しっかりと肝に銘じて進めて参りたいと思います。引き続き、委員の皆様方の御協力をいただければと思います。

本日はありがとうございました。

傍聴人

2人

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