更新日令和6(2024)年3月12日

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令和5年度第2回柏市文化振興審議会会議録

開催日時

令和6年2月8日(木曜日)午後2時から午後4時

開催場所

ラコルタ柏4階集会室

出席者

委員

鈴木將勝委員(会長)、亀岡浩美委員(副会長)、中村眞知子委員、塘恵里委員、笹川浩一委員、安久津素子委員、福永明子委員、山田潤一委員、波木香里委員

事務局

宮島浩二生涯学習部長、田口大文化課長、黒須雅子副参事、大神美帆主査、西牟田嘉子主任、宮田瑠夏主事、花島礼奈主事

内容

  1. 開会
  2. 生涯学習部長挨拶
  3. 会長挨拶
  4. 報告事項
    令和5・6年度芸術文化事業について
  5. 協議事項
    今後の柏市の文化振興について
  6. その他
  7. 閉会

会議概要

(1) 報告事項 令和5年度事業報告及び令和6年度事業予定について

(事務局より資料1-1、1-2、資料2及び資料3に沿って報告)

〇鈴木会長 

 事務局からの報告を受けて、意見をいただきたい。

〇山田委員

 アウトリーチコンサートは定員は何名程度か。また、何名くらいの方が参加したのか。

〇事務局

 その会場の規模にもよるが、大体30名から50名ぐらいを募集することが多く、満席になることが多い。観覧者を入れ替えして、30分のコンサートを1日に2回行うので、参加人数としては定員数の倍の人数となる。12月にセブンパークアリオ柏で行ったクリスマスコンサートは、会場もかなり広かったということもあり、100人を優に超えて大勢の方に来ていたただいた。

〇山田委員

 満員となると、定員から溢れてしまい入れなかった、という方もいるかもしれないという状況か。

〇事務局

 キャンセル待ちがとても多いということはあまりなく、いつも定員に対してちょうどよくお申し込みをいただくことが多いが、受け付けられなかったという方はゼロではない。

〇笹川委員

 イベントが非常に盛り沢山で良いが、アーカイブについてはどうしているか。写真は今回の会議資料でも見ることができたが、例えば動画についてはどうか。

〇事務局

 資料3に掲載したとおり、ご指摘の内容は前回の審議会の時にも言及いただいた部分。かしわミュージアムという柏市のホームページを作っており、コロナ禍に開設したものであるが、少しずつ事業を再開するのと同時に、定期的な更新が出来ず令和4年度は更新が止まってしまっていた。今年度は、徐々にではあるがイベントなどのを動画を載せていくように動いている。コンサートの動画など、状況が伝わるようにアップしていきたい。

〇笹川委員

 動画はとても雰囲気が伝わりやすいため、そういったアーカイブがホームページなどで醸成されていくと、もっと参加しやすくなる。「これなら行きたい」「私も行っていいんだ」など、参加へのハードルを低くするものになると思うため、ぜひ積極的にお願いしたい。

〇亀岡委員

 審議会で出た意見も反映していただいて、新しい計画に入れ込んでいただいてありがたい。令和6年度の事業については、結構大きいものがある。まず2番の次期計画策定アンケートを作って実施することや、10番の美術アドバイスなど、とても大事だと思う。17番の柏市文化財保存活用地域計画については、具体的な細かなイベントというよりは、今後の見通しを立てて、計画を作っていくという重要なことがあると思う。令和6年度と令和5年度の事業数を比較すると、同じ項目数になっているが、6年度は新規事業が増えているはず。何か、5年度と比べて減った事業があるのか。JOBANアートライン協議会の事業はどうか。

〇事務局

 大きく減らしたという事業はない。例えば、アウトリーチコンサートは令和5年度報告では、6回実施のため6項目に分けて記載しているが、令和6年度の予算の方にはまとめて1事業として記載しているので、減ってしまったように見えている。

〇文化課長

 令和5年度に行ったJOBANアートライン協議会の事業も含めて、なくなるものは基本的にない。5年度の事業をベースにそれをどう拡大していくか、予定の方で新規項目とした新たな内容をどのように6年度取り組んでいくかということで、前回の審議会のご意見を含めて取り入れたものである。

〇亀岡委員

 事業の数は変わらず、さらに、新規事業もとても大事な内容だと思うので、大いに期待している。

〇鈴木会長

 議長からの質問で申し訳ないが、令和6年度の事業予定に、柏市文化祭のところに充実と書いてある。このことについて、どのような内容を考えているか。

〇事務局

 令和5年度の文化祭では、学生の方が参加した「ミライ芸術展」を開催できた。以前は中学生だけを対象にしていたが、今回は高校生の方にも参加していただくことができ、見栄えも大変良かった。パレット柏入口の外のガラス張りからちょうど見える形で展示し、良いPRにもなったと思っている。次回も、引き続き出ていただいた学校には声掛けをし、そこから知り合いの先生なども探しつつ、参加していただけるように積極的な呼びかけは行っていく。また、資料に記載のとおり、文化祭の参加申し込み方法についても、オンライン申し込みがあれば平日に何回も行かなくていいというご意見もいただいているので改善したい。今回、一般参加の方で、舞台のダンスなどに初めて参加された方もいらしたため、そういった方がもし今回不便を感じていたとしたら、来年度はそこを改善したというのがきちんと伝わるようにアピールしていきたい。

〇文化課長

 文化祭については柏市文化連盟の皆様に多大なるご協力をいただいている。そして、一般参加としての皆様にどう参加していただくかというのが大きな課題であり、説明のように、申し込みの提出方法をオンラインと対面を合わせて取り扱いしやすくしたい。また、ここ数ヶ月の問い合わせで、来年度の文化祭に参加したいという内容がかなり増えている。コロナ禍が明けて、自分たちの活動を始めた方々が発表の場を求めているということを感じる。そういった機会をより充実させて文化連盟の皆様と一緒に文化祭を盛り上げていきたいというのが事務局の思いであり、充実という表記とした。今後、開催予定の文化祭の実行委員会の場で改めて詳細をご協議いただくような形で考えており、引き続きお願いしたい。

〇鈴木会長

 現在柏市文化連盟は後継者育成という、文化の継続に全力で取り組んでいる。かつては市からの予算が限られていたため、賛助会員制というものを私が作り、後継者育成を訴えてきたところ、多くの支援金が今届いている。このこともあり、文化連盟としてできる範囲内での支援は、文化課と話し合いながら行っていきたい。ぜひ今後とも小学生や中学生、高校生の作品を出展するということは推進していただきたい。

〇亀岡委員

 17番の柏市文化財保存活用地域計画について、具体的には旧吉田邸の土間コンサートと染谷家住宅でのコンサートとのこと。これは国から降りてきた計画を具体化していくという事業ということか。柏市の中にいろいろと文化財があるが、今は文化課の事業としてはあまり表に出てないようにも思える。観光プロダクションさんと文化課と共同で、文化課のガイドをもとにツアーをやったりしてすごく人気だと聞いている。私自身も参加した経験があり、とてもいい事業だと思う。そういうことをもっとやっていただいて、柏の文化財をもっとアピールしたらどうかなと思うがいかがか。

〇文化課長

 柏市文化財保存活用地域計画自体は、国の認定を受けるが、柏市が独自で市内にある文化財をどのように保存し、市民の皆様に対してどう活用していくかというところを定めた計画。ちょうど昨日、地域計画の推進協議会を立ち上げたところ。この計画の進捗管理、自己評価を行っていくことになるが、メンバーとしては、商工会議所、観光協会、観光プロダクション、手賀沼アグリの農政課、商工振興課、経済部の関係の部署。またそういったツアーも含めた活動されている方々、NPOなど委員の皆様9名の方々の会である。来年度、文化財を活用してどのように事業を進めていくかということについて、まさに昨日キックオフしたところである。文化財である染谷家住宅にて今年度秋に行ったコンサートは、まだ改修工事の途中ではあったが、文化課の文化財担当と文化担当の協力ということで試行的に実施したところ、地元の皆さんも含めて大変ご好評いただいた。もっと柔軟に音楽や美術を含めて複合的に展開していきたい、ということをまさに昨日話し合いを始めたところである。より柏市の魅力を発信していけるような事業展開をしたい。

〇亀岡委員

 すごく良いことだと思うので、ぜひ予算が付いてほしいと思う。染谷家住宅や旧吉田邸だけでなく鷲野谷の方にすごく彫刻が立派な神社などもある。そういうところではイベントはできないかもしれないがツアーで訪れれば、参加者は自分のまちの柏ってこんなところなんだと気づく。まだまだ知らないことが多すぎると思う。ホームページを活用するのもよいし、ツアーや他のやり方でもよいが、ぜひ力を入れてもらいたい。

(2) 協議事項 今後の柏市の文化振興について

 (事務局より資料4-1及び4-2に沿って報告)

〇鈴木会長

 資料4-1-1「次期の計画策定に向けた準備について」に関して、ご意見いただきたい。文化課の事業は柏市芸術文化振興計画に基づき実行されているので、次期計画は次の5年間の事業を考える上での指針となる。多くのご意見を頂戴できればと思う。

〇塘委員

 現在育休中である私自身の話だが、学生時代に吹奏楽に所属しており、社会人になってからは楽器に触れる機会もなくなったが、去年頃にママさんブラスチームを見つけ所属している。柏市ではないが流山市のママさんブラスの団体で、気軽に行けるというのと子どもを連れて練習ができるという状況。学生時代よりも、正直すごく楽しく演奏ができていて、流山おおたかの森の駅前で演奏したり、いろんなイベントに呼ばれて演奏に出る。学生の時、一生懸命やっていても大人になってからは全然触れなくなってしまっていたが、また自分で実際やるとすごく楽しく、もっと音楽を聴きたいとかいろんな意欲も出てくるようになった。きっと柏市にもママさんブラスの団体はきっとあるとは思うが、楽器を一度経験したことがあるが今やる機会がない方とか、楽団に入るにしても子どもを連れてはいけないなどいろんな問題があって気軽にできない人が、参加できる場みたいのがあるといいのかなと思う。そういったことや、参加できない理由ということが計画策定アンケートでどのぐらいかわかると良い。自身のことで言えば、子育てでできなかったが、何となく気軽にできる場があって、少し文化に触れることが今できている。いろんなママさんに聞いても昔やっていたが今は全然やっておらず、演奏も聴きに行きたいという人も結構おり、実はやりたいという人がいるのではないか。楽器を眠らせている人がまた楽しめるというのは良いと思う。また、小学生に向けての体験を増やすということもすごく良い。やはり聴くだけよりも、実際自分でやってみるともっと楽しめるし理解もできる。

〇鈴木会長

 今のご意見はなるほどと感じた。柏市文化連盟の音楽協会もあるが、こういう時代で高齢化も進んでおり、今のお話を柏市文化連盟としても受け止めて、そのような方がいたら場所の提供などはできる。音楽協会の責任者とも今回のことを役員会議で話して、流山もそうだが柏も一生懸命支援を考えていきたい。柏市もそのような団体を作って文化祭やその他の機会で発表していただきたいといった気持ちになり、非常に参考になった。

〇文化課長

 塘委員のご意見は、まさに事務局として聞きたい本音の部分で、それがアンケートでどう回答いただけるかということを考えている。また、こういうことを答えたい、という逆に答える側の立場として、このように問われればこういった自分の言いたいことが言えるというところを、もしご意見があれば、日を改めてでも事務局の方にご連絡いただければありがたい。

〇中村委員

 アンケート、ほとんど変えないでやるということはよく理解している。柏市文化連盟では、子どもたちの育成ということに今力を入れている。柏市文化祭でも、中高生への周知や、それから文化連盟に属してる浅野先生のアート教室の子どもたちのアート作品というのものすごく評判が良く、皆が子どもたちの作品を興味深く見ておられるので、子どもたちの育成というのはとても大事なことだと思う。このアンケートはあくまでも大人対象のアンケートで、子どもたちが一体どういうことを望んで、どういうことをやりたいと思ってるのか、そういうことが全くわからない状況。だから、その方法としてはやはりアウトリーチコンサートで、それをあらゆる部門でアウトリーチコンサートを開いてみて、子どもたちはやりたいとかやりたくないではなく、やってみればそこで初めて自分がやりたいものが見つかる。そういうことが多いと思うので、あらゆる分野のものをそのコンサートで盛り込んでいくというのも一つの方法。大人向けのアンケートの中にもし自分の子どもたちにやらせたいものがあったら何をやらせたいかとか、子どもたちはどういうものを興味を持っていると思うのかとか、そういう子どもたちと接してる親たちに意見を聞くというのも一つの方法じゃないかなと思う。やはり子どもたちの育成ということをまず念頭に置きながらも、この文化の振興をしていきたいと思う。

〇事務局

 当アンケートについて、今ご覧いただいているアンケートは大人の方の向けであり、16歳以上の市民の方にお配りする予定。それと別途、今柏市の小中学生が全員タブレットを持っているため、タブレット端末を使って子ども向けのアンケートも実施する方向で考えている。その内容までは現段階ではできていないが、併せて考えている。

〇波木委員

 アンケートについて、子どもたちに対してはタブレットでアンケートを行うということだが、大人についてはどういった方法でアンケートを行う予定か。

〇事務局

 アンケートの対象者が16歳以上の市民の方だが、それを無作為抽出をする関係で、どうしても住所で拾わざるを得ないため、郵便で送る形にはなる。回答方法としては、紙だけでなくネット上での回答ができるかどうかを検討中である。

〇波木委員

 アンケートを返してくださる方は、きっと芸術文化に関心の高い方に限られる。今回の協議事項に盛られているのは、芸術文化にあまり接することはない方についてアンケートを実施したいということだが、本当に芸術文化に関心のない方々は、アンケートに回答する時間や手間が惜しいと感じる方がほとんどではないか。よって、芸術文化に関心の低い方々は回答しないのではないかと思う。芸術文化に関心のない方々の回答を得るためには、アンケートの集計方法をかなり工夫する必要がある。また、アンケート内容問 29 の「柏市の芸術文化についてさかんだと思う活動は何ですか。」については、項目が古典的で古いというのが正直な率直な感想。このようなオーソドックスな活動もあるが、今は本当に文化が進んでいて、無料アプリなどを駆使して2Dモデリングを作り、Vtuberのように発信している子どももいる。そういう時代にも対応できるように、もう少し項目をアップデートした方がいいのではないか。今の項目だと子どもたちに見向きもされない場合も大いにありそうだ。我々大人たちも子どもたちに寄り添って、新しい芸術文化のあり方について学ぶ必要がある。私自身もデザイナーとして活動しているため、様々な展覧会に足を運んでいるが、昨今はメディアアート作品を発表しているアーティストも多く見かける。また、ロゴのデザイン一つにしても、静止画のデザインはもちろん、ロゴを動画作品にしてTikTokで発信しているデザイナーもいる。そういったメディアアートやアニメーションなどの現代美術も盛り込むような視点もあってもいいのではないかと思う。

〇鈴木会長

 アンケートの方法について貴重なご質問があったがどうか。

〇生涯学習部長

 確かにこのアンケートもこれまでとの比較をするために、あまり項目を変えずにといういわゆるオーソドックスなやり方を踏襲しているということは多分にある。それは一定程度その経過を見るために必要だというところはあるが、波木委員がおっしゃったように、例えば項目一つをとっても、あまり現状にそぐわないのではないかっていうところが確かにあり、これを見て全くピンと来ないとなってしまうとそもそもアンケートそのものが効果的にできるのかという疑問になってしまう。行政としてやる文化と固めに捉えると、なかなかアンケートの展開がしづらいところもあるが、今いただいたご意見も念頭に置きながら、少し柔軟な形でアンケートの実施ができないか、この後検討したい。

〇鈴木会長

 アンケートというのは簡単なようで、一般の方にアンケートを実施するというのは、私もいろんな事業をやっているが非常に難しい面もある。その辺りを踏まえてよろしくお願いしたい。

〇笹川委員

 このアンケートについて、いくつか伺いたい。一般の16歳以上に対し4000部を配布するということだが、アンケートシートを見ると芸術文化については設問番号が28から41となっていることから、全体的な市のアンケートの中の文化部門ということで全体の設問数としては2桁ぐらいになるのか。

〇事務局

 市の全体というよりは、今回は教育委員会主体のアンケートであり、生涯学習分野と学校教育分野を中心としたアンケートとなる。項目としては50ぐらいとなる。

〇笹川委員

 小学生と中学生に関してはデジタルで実施するということだが、住所で無作為に検索して、それで基本郵送とのことだが、4000サンプルを、一般の方ももっと増やせると思う。それはホームページIDとパスワードを渡して、こういう書類だとすごく大変だが、やはり家で暇な時間に入力してできるアンケートのやり方も絶対必要だと思うので、その辺はこれから事業者のプロポーザルをやると思うが、ぜひその点を考慮してちょっとサンプル数を増やしてもらいたい。SNSを使ってサンプル数を増やしていくということをぜひやっていただきたいことと、それから先ほどと同じくデジタル系のアートを今若い子を中心に盛んになっているので、ぜひそこのところはもっと注力していただきたい。また、アンケートの設問の最後にその他という選択肢を入れていただくと助かる。そこにいろんなヒントが返ってくると思われる。ちなみに5年前に実施した際も4000サンプル程度だったのか。回収率はどのくらいだったか。

〇事務局

 概ね同じ程度である。回収率は45%程度であった。

〇笹川委員

 それは郵送だったということか。やはりデジタルを使えばもう少し分母を増やせると思う。できるだけ多い方がより良いご意見を伺えると思う。

〇鈴木会長

 資料4-1-2「芸術文化の活動の場づくりについて」に関して、柏市が今後のまちづくりを行っていく上で、芸術文化をどのように位置付けにしていくべきかということで、委員の皆様ご自身がやっておられるご経験や事例、取り組みなどご紹介いただけると意見も出しやすくなるとは思うので、忌憚のないご意見をお願いしたい。

〇福永委員

 前回の審議会で出たお話で、そごうの跡地についてはどのようになったのか気になっている。

〇生涯学習部長

 皆様方も報道である程度情報は聞いていらっしゃると思う。動いている最中の部分もあるが、旧そごう本館の部分に関しては、柏市が土地を購入するということで、柏市長が表明をしている。そういった状況で、当然購入するということになれば、今現在権利を持っている方との交渉をしていくということになり、今それを進めているというようなところ。購入するということは、その後何かしらのプランを持って当たるのだろうということには当然なるが、今お示しさせていただいてる内容として大きな構想としては、東口全体のまちづくりについて。ダブルデッキができてからもう随分時間が経っているので、そごうだけでなく全体的に老朽化した東口について、具体的に言えばそごうスカイプラザや、今はマルイが入っている柏駅前第一商業協同組合のビルなどをどうするのかというような、ダブルデッキを囲んだ全体のプランとしての制度設計をしていくべきじゃないかというような議論がされているというところである。その全体の制度設計の中で、そごう本館を買った後に具体的には後に何を持ってくるということや、何が入るということまでは今のところはまだ決まっていない状況。

〇福永委員

 美術館、ミュージアムができることをすごく願っている。それをするにあたっての、誰がどのようにということが何より重要で、他の市区町村を見ていてもやはり専門家が入っていることが重要なのだと思う。その委託にあたっては、それが実際なされるのには数年かかると思うことからも同時並行で動いたほうがよい。去年6月末に審議会があった後、文化課に行き人材を紹介するということで知り合いのデザイナーを連れて行った。そういう柔軟な人材がいっぱいいると思う。いろんな分野でできる能力を持っている人がいるので、そのつなぎ役ができたらなと思うし、協力は惜しまない。また、ウェブについても前回提案したが、専門の人がやったほうがよいと思うし、例えば鑑賞会とか演奏会の動画をアップするにしても、何かクリックしたくなるような仕組みのある魅力的なサイトを作ったほうがよい。もう1点、中学生の話が出たが、波木委員が言ったように今どんどん時代が変わっていて、教えている絵画教室でもタブレットで描いている。中学生や小学生がタブレットで描いて、それをアップロードして公開して、そうするとなんと依頼が来ることもある。中学生が絵を描くとなると、紙に絵の具を使って描くというのをしないことが多い。そのぐらい時代がどんどん変化していく中でこのアンケート見たときに、やっぱり少し考えなければいけない。ジャンル分けにしても、例えば音楽の歌謡曲というのはもう死語ではないか。歌謡曲って何と聞かれてしまうくらい、恐らく高校生もそのような感じなので、高校生は16歳以上の枠に入ってしまうから、もっと柔軟にしたほうがいい。高校生・大学生だけは別枠のアンケートにしてもいいと思っているぐらい時代が動いている。お子さんに聞いてみるとか、若い子が何を考えているかを吸い上げる機会があるといいと思う。

〇生涯学習部長

 アンケートのアップデートについては先ほど波木委員の答えで申し上げたところで、できる限り努力していきたいが、他部門との共同アンケートを実施するという関係もあって、若干制約があるのは事実。その中で、芸術文化の部分についてはそういった工夫をしてやっていきたい。また駅前のまちづくりの関係は今動きが出ているので、ご意見のとおり専門家を入れてというのは当然のことだと思う。段階があるので、例えば大きな都市のプランを作るときの専門家、またその次の段階として個別のテナントをどうするのかっていうところの議論になればそこに見合う専門家を入れていく。専門家については、柏市にも人材も豊富で多様な人材が揃っているので、活用させていただきたい。先ほど6年度の事業の中でもご案内したが、ほんの少しではあるが取っ掛かりとして美術アドバイザーの相談事業というのを入れて、いろいろなところでプロの方の知恵を借りながら、自分たちも勉強させてもらおうというようなことも始めている。行政とそれ以外というような変な区分けはせず、芸術文化なので一体となって良いものを作っていけるような取り組みを進めていきたい。

〇安久津委員

 柏少年少女合唱団の中で活動している。対象学年は、幼稚園の年長年中から上が大学生と幅広い世代の人たちが入っている団体だが、この頃は合唱だけではなく、最近だとトーランスの方たちとの交流会の中でのよさこい祭りや、そういったイベントの中で歌ったり、オペラの中で少し歌ったり、そういうことに呼ばれることが多くて、合唱という括りの中から出ることも結構多いということをすごく実感している。その中で、小さい子たちは小さい子なりにオペラの中で舞台芸術だったりとか、大学生にしてもそこから音楽の方に進むというよりは美術の方に行ったりとか、そういったことも結構あるようだ。先ほど波木委員がおっしゃったように、デジタルのほうに行く方も多かったりするので、私としてはその合唱という括りだけでなく、芸術全般も一緒にできるようなもののイベントがよいのではないか。今は合唱祭とか美術館とか、絵画の何かということで括られているが、融合したものがもう少しあれば子どもたちのこのアンケートの中から拾える意見だけでなく、自分たちでチョイスする幅が広がるのではないかと思う。

〇山田委員

 吹奏楽の顧問をずっとしていた。市立柏高校の大変な時期にも経験したが、高校の現場から言うと今どんどん大きな活動から生徒が離れている。吹奏楽部が成り立たない学校が非常に多く、半分もいっていない。部活は、部員の人数が1桁というのがほとんど。小さな集団を作ってその人たちで、ある意味では群れるという形が今の主流になっている。一番大きな活動が今は何か。どの高校でも最大の部活、それは吹奏楽ではなくダンス部となっていて、ほとんどの学校でダンス部が最大だが、例えば5人のグループが20個あるという感じで全体では100人ぐらい。その人たちと、例えば吹奏楽が、先ほど安久津委員が言われたようにコラボレーションというのがこれからは大事だと思う。オープンに垣根を取り払っていろんなことをやってみる。私は流山おおたかの森駅を通ることが多いが、非常に悔しいくらいの良い状況。すてきな広場があって毎週必ず何か大道芸をやっていたり、ダンスをやっていたり、そこに人がいっぱい集まってくるというのがすてきだなと思うので柏市のぜひ東口のところでやってほしい。しかも上から見られる設計なので、そうするとみんなが見ていく。見たら、ちょっと降りていこうかというふうになっている。オープンで、サステナブルということが必要だと思うので、アウトリーチもすごくすてきなコンサートで活動も素晴らしいが、そういったよくやっているというような催しがあれば、もっともっと人が集まるかと思う。高校も、声掛けを待っている。私もバイオリンを弾いているクラブの顧問をしているが、保育所や老人ホームで演歌などもやるのでどこでも行ける。

〇中村委員

 文化連盟の方で広報委員会に入っているが、広報委員会では1月と9月に柏の樹という機関誌を発行している。その記事として、亀岡副会長のおっしゃったように柏市にある文化財についてのPRがもし足りなければ、その機関紙に柏市の文化財を紹介するスペースを作ることも可能。もしそこに載せるとなれば、資料の提供は可能か。

〇文化課長

 とてもありがたいこと。旧吉田家や染谷家や布施弁天など、少し名の通ったところというのは限られており、まだまだ眠っている文化財をこれからどうやって市民の方に知っていただいて、そこで楽しんでいただけるかっていうところを、先ほど申し上げたように考え始めたところ。もしそのような機会があればぜひお願いしたい。

〇中村委員

 以前に柏の七福神を記事にした時にすごく好評だった。皆さんが知らないような文化財がもしあればそういう欄を作ってまた少しPRできたらいいかと思う。

〇生涯学習部長

 課長が説明したとおり、文化財保存活用地域計画を作ったが、まさにそういう取り組みが保存と活用という二つの歯車を回して循環させていくという取り組みになるので、ご協力いただけると本当にありがたい。

〇亀岡委員

 安久津委員や山田委員などからも出てきた垣根を越えた融合性というのは、本当に今のトレンドで、これからの時代に避けて通れないことだと思っている。美術館を作ろうという動きもあるようだが、今までのように収集してそれを展示する、あるいは巡回展を展示するような美術館はもう違ってくると思う。柏市の税金を使うわけになるので、皆の賛同が得られないものはもうSNSの時代には叩かれるし、支持されないと思う。だから、これからそういった新しいアートの拠点というものを作らなければいけない。今まで文化祭などいろいろやってきていただいているが、やはり小さな点が分散しているように見える。その分散では、柏市は文化芸術が盛んなまちというのは皆さんになかなか伝わりづらく、何かそういう融合されてこれからの時代に求められているものの拠点がこれから必要ではないか。それは簡単にできるものではないということも承知しているが、東口の再開発のほかに、今後どうしても人口減少の時代になってしまうのでその時に小学校を始めとする施設が空いてくるはず。それをどう使うか、そこが文化課の出番だと本当に思っている。今現在柏市が所有している絵画や発掘調査とか歴史調査、図書館の資料などが収蔵庫いっぱいだと聞くが、それをどうするのか真剣に考えなければいけない。何でもかんでも残すのか、またはちゃんと選別して、残すべきものをどういう形で残すのか。そこには専門家の知識が必要だと思うので、これからワーキンググループといったものを作って長期に渡る柏の文化行政の方向を定めていくというのはどうかと強く思う。その時に廃校になった場所やいろいろなところを活用する考え方も出てくる。演劇は総合芸術で、音楽、舞台装置、美術、彫刻もいろいろなものが入っている。だがそういうものをトータルでできるような場所もなく練習する場所もないと聞いているので、そういうことができる場所を作ったら良い。壮大な考え方になってしまうので、芸術系の大学でもアートコミュニケーションの部門が研究が進んでいるので、そういうところの先生や卒業した若い意欲に溢れる子達を巻き込みながら柏スタイルを作っていけたらいい。そういったシンポジウムなども行って市民にもムーブメントを広げる、そういう空気感を作っていくっていうことも大事だと思う。今後、5年くらいではないと思うので、その次の計画かと思うが、長期にわたってちゃんと考えてやる時代になっている、柏市もそのぐらい成長したと思うので、ぜひお願いしたい。

〇生涯学習部長

 特に最後の、ムーブメントを起こして巻き込んでやっていくというのは本当にその通り。先ほど担当が説明した芸術文化の活動の場づくりに関しても、まちづくりにどのように芸術文化が貢献できるのかっていう観点が大事になってくる。箱ものをまた新たに作るということだけではなくて、何のために作っていくのか、そこで何が生み出されていくのかというものがないと難しいというふうには思っている。先ほど学校の話があったが、今のところ柏市で廃校という方針は出していないが、現実的にご承知の通り柏中の学区において、義務教育学校を作るということは正式に表明しているものの一つ。柏中、柏一小、旭東小を義務教育学校としていきたいと考えているという表明をして説明をしているところ。それ以外に今、柏市全体の学校の方針として、魅力ある学校づくりの基本方針というのを教育委員会で議論をしている最中なので、学校の活用方法、方向性としてどんなものがあるかということが議論の俎上に乗ってくるはず。そういったところでもしっかりと意見を言えるように、皆さんの方の意見もお聞きしながら進めていきたい。

〇亀岡委員

 学校だけでなく近隣センターなども随分見直しが言われている。ちょうど変わる時期だと思うのでぜひ頑張ってほしい。

〇鈴木会長

 議長としてあまり意見は言えない立場だが個人的な意見を述べたい。部長からも話があったが、箱物の目的ということは何だろうと言われればそれまでではあるが、やはり40万人を超えている都市で美術館のないまちというのは非常に寂しい。美術館があることによってステータスが高まる。私も去年ある議員にもお願いしたが、それほど感じてくれない。行政というものはいろんなことを考えると、私たち委員の中にも溶け込みそうで溶け込まないポジションがある。失礼な言い方だが、議会の方からは、お金はかかる、そこに置く人間がかかるという議員の方もいる。だから、文化振興審議会のこのメンバーで美術館を作ろうということで、仮に失礼だが、私が仮の作ろう委員会の会長にでもなって、少し中心的な、小さなものでもいいから我々だけで作って、それで議員さんにもお願いするというようなことが必要なのではないだろうか。いろいろなところに所属しているが、商工会議所の中で聞いた話だと、ずっと先の話かもしれないが、今の市長としては今度作るものは人の住む場所じゃなくて人の集まるものを作りたいという考えのようだ。市が買ったとしても、それは何年かかるかわからないが人が集まるアートの場所とか、そういったものを考えているようだ。それが美術館や人が集まる文化会館みたいなものかはわからないが、そういう方向性だということを、商工会議所の役員等には伝えていると言うことを聞いた。文化関係でいろいろ付き合いのある中で、市川や、信州の方に行くと立派な美術館がある。柏市にもたくさんの眠っているすごい作品がある。飾るものがないのではなくて、考えればいろんな美術作品が柏市にも眠っている。そういうようなものをこれから我らが中心になって話し合いをして小さな団体だとしてもでも発起人としてやって、それを大きくしていかないとまとまらないのではないかという感じを受ける。文化課や生涯学習部ではなく、私たちはこういう意見だということを、審議会の委員でもありながら市民なので言う立場はいくらでもある。こういうことを前向きに考えていくべき。堅苦しい話ばかりでなく、やれることはこのメンバーで話し合ってやるべきじゃないか、というように会長として思う。そして吹奏楽の件については、私はライオンズクラブに在籍して約40年になるが、ずっと市柏さんを応援してきた。そういった学校のぐっと惹きつけるものがあっても、やっぱり市民全員がこのまちは吹奏楽のまちだという形で、何かの大きなアドバルーンを上げて、そのアドバルーンだけでもその学生たちはその気になる。そういうようなまちを作っていかないと、やっぱり吹奏楽の柏と言っても、有名ブランドだけでは寂しい。至るところの小学生中学生までがみんな吹奏楽ならば輝けるまちにしていきたいという個人的な願望を持っている。また、自身の長女の話だが小さい時からダンスをやっていて、今浦和に住んでいるが、先日流山おおたかの森にダンスのために来ていた。なぜかというとおおたかの森はダンスが盛んだから浦和のチームを引き連れてわざわざ踊りにきたということだった。そういう匂いをかぐと、とんでもないところからそのまちに芸術文化を求めて舞い込む。これは事実の話で、流山のおおたかの森近辺で盛んだからそこ行って踊りたいんだということで、わざわざ浦和から来た。芸術文化というものは公的なものじゃなくて、大きなアドバルーンを上げることによって人が集まる。文化の継承について苦労のある話が亀岡副会長からのお話でもあったが、そういうことをみんなで考えていったほうがいいと思っている。

〇文化課長

 文化振興審議会として、柏市の文化施策、芸術施策についてご意見いただくっていうこの場を来年度以降も大切にしながら、文化課としてもご提案できるだけのたたき台をしっかりと考えて事業を進めていきたい。引き続きよろしくお願いしたい。

〇生涯学習部長

 活発なご議論をいただいた。また最後、会長の方から力強い発言もいただいた。私共としてもいろんなご意見をいただいてここでの議論をここだけで終わらせるのではなく、市全体にまた市民全体に向けてしっかり発信して、それをできるだけ反映させていけるようにしたい。ありがとうございました。

〇鈴木会長

 これにて本日の審議事項をすべて終了とする。

傍聴人

1人

関連ファイル

令和5年度第2回審議会次第(PDF:43KB)

(資料1-1)令和5年度芸術文化事業報告(PDF:229KB)

(資料1-2)令和5年度芸術文化事業報告(ビジュアル編)(PDF:1,893KB)

(資料2)令和6年度芸術文化事業予定(PDF:1,105KB)

(資料3)課題の進捗状況(PDF:128KB)

(資料4-1)協議事項(PDF:95KB)

(資料4-2)令和6年度 計画策定に向けた市民アンケート(案)(PDF:215KB)

 

 

お問い合わせ先

所属課室:生涯学習部文化課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

電話番号:

お問い合わせフォーム