更新日令和3(2021)年4月15日

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令和2年度第4回柏市文化振興審議会会議録

開催日時

令和3年3月29日(月曜日)午後2時30分から午後4時30分

開催場所

沼南庁舎5階大会議室

出席者

委員

飯森豊水委員(会長)、鈴木將勝委員(副会長)、中村眞知子委員、林久美子委員、亀岡浩美委員、

手塚ナツ子委員、堀良慶委員、香島ひで子委員、出浦真緒梨委員

事務局

河嶌貞教育長、宮島浩二生涯学習部長、吉田敬文化課長、野澤資子主幹、横山左千江副主幹、

大野和宏副主幹、山本遥主事補

内容

1.開会

2.教育長挨拶

3.会長挨拶

4.議題

(1)パブリックコメント結果及び第五次柏市芸術文化振興計画について(答申)

事務局より資料(1)に沿って報告

柏市文化振興審議会会長より教育長へ「第五次柏市芸術文化振興計画」の答申書の提出があり受領

5.報告事項

(1)令和2年度事業報告及び令和3年度事業予定について

事務局より資料(2)に沿って報告

6.その他

7.閉会

会議概要

(堀委員)事業報告項番9の柏de吹奏楽PARTY!♪について再生回数が19、000回と報告があったが、詳しく説明していただきたい。

(事務局)10月11日に開催された柏de吹奏楽PARTY!♪というイベントは、会場をアミュゼ柏に設け、無観客の状況で演奏していただき、生配信するという今年度ならではの方法で開催した。出演した団体は市立柏高校、酒井根中学校、開智国際大学の3校で、出演団体は少ないものの、約3時間の配信になった。年度の前半はイベントが市全体として中止になっていたことが多かったことから、皆さん興味深く観てくださったことと、実際にその場に来られなかった方、おばあちゃん、おじいちゃんなど遠方にいる方に観てもらえたなど、また、福祉施設の関係の皆様に御出演いただいたコーナーがあり、とても皆さん楽しんでいただき、その場に来られない方に実際に楽しんでいただけるという可能性みたいなものを直接感じた。特に福祉施設の方については普段、お出かけができない状況でいるため、車いすに乗ったり、いつも集まる食堂で動画配信を見ながら一緒に楽しんでいただいている様子も配信出来たので、これについて今後も検討できたらいいと思っている。

(飯森委員)ほかに御質問、御意見等あるか。本日が今期の最後の機会で、時間に余裕もあるので、もしあればどうぞ。

(堀委員)事業報告項番2のかしわミュージアムの閲覧回数が7、696回で、これは8月時点とあるが、こちらについても説明してもらいたい。

(事務局)最新の閲覧回数は9、762回。これは昨日(令和3年3月28日)までの数である。おそらくこのミュージアムを立ち上げた時に、新聞の記事に載せていただいたり、地域の雑誌のような媒体に取り上げていただいたということもあり、視聴回数としては、年度前半に偏っているのかと個人的には思っていたが、8月時点と現在と比べて、年度後半も皆さん観てくれたのかなと個人的には思っている。今後も文化芸術のみならず、文化財や歴史のコンテンツについても併せて発信していけたらと思っている。

(飯森委員)かしわミュージアムの予算はどれくらいつけているか。

(文化課長)かしわミュージアムの配信について予算は0である。これまで文化課がやってきた音楽イベントや歴史を含めて、ホームページはこのコロナ禍におうちで見ていただけるように、再編集したもの。それにプラスして新たなものも随時更新している。以前会長からいただいた感想の手作り感というのはそういうところに出てきているのではないかと思う。

(飯森委員)職員の中で担当されている方がいらっしゃるときはいいだろうが、人事異動がある中で続けていくのは困難ではないか。

(文化課長)誰か一人がページを作っている訳ではなくて、芸術文化の部門にいる担当者や、歴史の担当者がそこに入り、編集できるようになっているので、やり方は引き継がれていけると考えている。

(飯森委員)ほかの方はいかがか。

(鈴木委員)コロナの問題は全く文化芸術を遮断したというような、空気の一変という印象である。私は柏市文化連盟の責任者として、藝術鑑賞会と柏市文化連盟の60周年記念を、柏市文化連盟と教育委員会との共催というかたちで、御支援いただき、再三再四、会合を開いていたが、これは完全にリタイアし、本当に残念であった。文化連盟としてではない個人的なサークルで、絵画発表会や合唱コンクールを2団体やったが、この状況だからではあると思うが、人が集まり、逆にこういうときこそ、この文化というものは人を呼び寄せるということを本当に感じた。会のいろいろな考えがあり、観客の動員など努力をしたと思うが、アミュゼ柏でも密ではないが観客が満杯の状況で、コンクールをやったということがあった。場所が流山の方に移った時も、意外にも人気があった。最低ラインでできる範囲のことがあれば、やらなくてはいけないのではないか。結局これもだめ、あれもだめで、密はだめ、全部だめのこの状況の空気、モラルというのは、皆違うものを求めているのではないか、市民は何かを求めている、だから何かあれば顔を出してみようかという部分はみんなお持ちなのではないかというのが私の実感。来年度もコロナがどうなるかわからないが、7月11日に文化連盟の60周年記念と藝術鑑賞会というものを必ずやろうと一致団結して柏市文化連盟は日々前進している。各団体、ここに記載の予定のものについても、今度はある程度は見直して最低限のところはやらないといけないのではないか。スポーツ、例えば野球も最初はだめ。しかし今度は観客を半分は入れていい。観客やテレビで見るファンも喜びを味わっている状況なので、何か私たちも前進して、美術でも何でも、皆で協力してやったほうがいいのではないかと思う。

(手塚委員)4月11日に柏少年少女合唱団のコンサートを予定している。本当に苦労して、無観客でやるという意見も出たり、お母さん、お父さん達とZoom会議でずっとやるかやらないかを検討して、今でしょではないが、やはり今でないかと。5月に延期したらやれるか、8月に延期したらやれるかということもある。今回シンデレラをやるが、1年先では、役の子たちが卒団してしまう。今やれる合唱団員のこの時にという意見が出た。結果的には、市民文化会館の大ホールのステージに、全員が並べるかという問題もあったが、それもコロナ禍で団員が1番多い時で70人くらいいたが、今は半分近くになってしまった。やはり怖いという意見もあり、小さいお子さんたちはどっと辞めたりしたこともあり、ぎりぎりひな壇を使って並べるようになった。練習も密にならないように、扉も開けっ放しでやってきた。マスクをしたまま歌わなければならないので、どんなステージになるのか。これまでの練習時間の3分の1くらいしか練習できず、練習会場の時間が限られているので、大人も子供も精一杯やれることをとにかくやろうという状況だった。いつもは市長さんも招いているが、お呼びしていいのかも分からない状態だった。今回、全席座席指定で、誰がどこにお座りになったか、住所と氏名も全部教えていただいて、もし何かあった時は、すぐ連絡ができるように感染症対策を講じている。

(飯森委員)今の手塚委員のお話も先ほどの鈴木副会長のお話も、活動している方の現状を伝えていただくことで、お互いに参考になることや、励まされるところがあると思う。他の方で活動を予定している方がいれば、どういう状況かお話していただければありがたい。

(林委員)やはり昨年1年間は様子を見ながら、なるべく人が集まらないようなかたちでということで、毎年行っている定期演奏会も中止せざるを得ない状況だったが、お客様方は演奏会の実施を待っていると演奏する側として感じた。お客様が不安な状況にならないように、いろいろな状況を考えながら、昨年の秋に1回試しにコンサートを開き、お客様がこの日を待っていたという実感があった。今後も予定していたコンサートは続けていくつもりでいる。お客様の動員に関しては、スタッフ側が気を使いながら、皆さんが安心して演奏を聞いていただける状況を作っていくことができれば、また違った喜びができるのではないかと、前向きな気持ちで進んでいる。私個人も演奏活動しているが、昨年は1本も演奏の場がなく1年間過ごし、今年になり、市内ではなかったが、小さなところで演奏させていただき、そこでもお客様方がこの日を待っていたということで、生の演奏を楽しみにしている方がいることを肌で感じた。危険な状況にならないように対策を考えながら、何かしらのかたちで細々とでも活動を続けていくことが大事だと考えている。

(飯森委員)せっかくの機会ですから、御発言のない方、要望でもいい、近況報告でもいい、これからの予定でもいい、何か一言ずつでもいいのでお話いただけるとありがたい。

(香島委員)先ほど会長から事務局への配信に関する予算の質問に対して0という回答を聞き、大変びっくりした。これは大事なお仕事だし、担当の方の善意に頼ってやっているようだが、その方が他部署に異動したらどうするのかということについては、まわりに引き継いでくれる人がいるという回答を聞いたが、これは予算を取らないといけないことだと思う。趣味でやっている訳ではなく、市民にとっても大事な情報源であり、特にこういう時代になり、これからこういう部署の情報発信というのはとても大事になると思う。どんなことでも予算0でこれを広げようというのは無理があると思う。こういうときこそ情報発信が重大になると思うので、きちっと予算をいただけないものか。

(文化課長)予算が0と言っても、私どもの勤務時間内に給料をもらってやっているので、そういう意味では予算は0ではなく、今、文化芸術業務の中でも、情報発信業務というのは非常に大事な仕事の一つであり、情報発信という業務として文化課の仕事に携わっている。市のホームページは広報広聴課というところで管理していて、広報広聴課ではホームページを管理維持する予算がついている。その中に私どもが職員としてアクセスしてページを編集することができる権限をもらっているので、文化課に予算がついているものではなく、市全体のホームページ管理予算の中で、文化課の職員が文化課の業務として、情報発信を行っている。

(飯森委員)おそらく今はイベント関係は中止になったりして比較的に時間がとりやすい時であるからやりやすいと思うが、これからは数年前までのようにいろいろな仕事が入ってくると優先順位の問題になると思う。そういう中で情報発信というのは大事なものなので、場合によっては今までと優先順位を変えてでも、ぜひこれを維持していただければと思う。

(亀岡委員)情報発信業務は本当に大事だと思っている。事務局の御説明から、LINEでの配信のクオリティが下がって、それが視聴回数にも繋がっているという御認識と思うが、動画がマストな時代になっているので、そのクオリティも問われるはず。したがって、かしわミュージアムはすごくいいと思うが、情報は常に発信し続けないと、どんどん埋もれてしまうので、本腰を入れてやっていただきたい。そのためには皆様のお給料が出てるのは分かるが、本当にそれでできるのか。今年は旧手賀教会堂の改修もあり、オープンされると思うが、ホームページに掲載するだけではなく、動画でも紹介されたら行ってみようと思うのではないか。旧吉田邸も本当に素晴らしいところで、それもどうやったらその素晴らしさが伝わるか、時代に合わせて真剣に取り組んでいただけたらと思う。イベント系ではアートラインかしわを昨年どのようにやるか悩み、当初予定していた企画を全部変え、壁画を中心にやらせていただいた。髙島屋さんの3階エントランスのところでは高校生のワークショップを行い、多くの方がお声かけくださった。文化の力であり、皆さんこういうことを待ち望んでいると肌で感じた。市民は待ち望んでいるので何かしらやるという勇気を持つべきだと思う。今までは賑わいだとか、集客数で評価されたと思うが、コロナの時代はその場に何人集まったかという指標は使えない。どういうことで新しい賑わいの尺度があるのかを考えたが、一度に集まる人は少なくても、回数を多くし、場所を多くし、クオリティを上げて感動の深さを高めるというその三つの掛け算で今まで以上に文化の力を伝え、柏の魅力を発信できると思う。

(手塚委員)旧手賀教会堂の中に入れるのはいつか。休館はあるのか。

(文化課長)4月10日からリニューアルオープンを予定している。中には今までどおり入れる。従前、平日は休館していたが今後は月曜日を休館とし、それ以外は9時から15時まで開館する。これまで以上に見ていただける時間を増やしてのリニューアルオープンとなる。

(手塚委員)山下りんのイコンは。

(文化課長)山下りんのイコンも現地にあるが、旧手賀教会堂にあるのはレプリカになる。本物は宗教活動をしている新手賀教会堂で信仰の対象として飾られている。

(手塚委員)またみんなできれいになったら行きたいと思っている。

(文化課長)見学者の利便性を考え、トイレをきれいにしたり、駐車場も数台だが、近くにスペースを確保したので前より見ていただきやすくなっている。

(中村委員)皆さんのお話を聞いて、具体的な方法で会を開こうということがすごく参考になり、詩吟では諦めていたが、対策をすればできると思い、今度やってみようと思う。動画配信は文化会館やアミュゼ柏などで簡単にできるなら安全対策にもなるので取り入れたい。

(手塚委員)文化会館の方と動画配信のことで話し合った。柏少年少女合唱団の場合は、無観客でやろうかと思ったが、子どもたちが顔を出すことに不安に感じる方たちもたくさんいらっしゃって、それが止めた理由の一つになる。文化会館は動画配信する準備はあるが、まだやったことはないとのことで、私たちが1番乗りになりたいと思ったが、親御さんたちからの意向もあり、できなくなった。ホールの方からは業者さんと打合せしたいと言われた。業者さんはDVD制作をお願いできるところであれば大体よいだろう。

(中村委員)そういうことであれば用意できる。私たちの活動である詩吟もお子さんの写真を出したりする際は充分気を付けている。帰ったら理事会で話をしてみたい。

(飯森委員)業者さんを使えば立派なものができるが、お金はかかる。三脚でビデオをとって動画データにすれば、素人でもYouTubeに載せられる。おそらく事務局の方と相談すれば、内容にもよるが紹介で載せてもらえると個人的には思う。動画作成環境は整備されてきている。

(亀岡委員)ぜひ今後の情報発信として、文化課にそういったサポートをしてもらいたい。顔を出すのが難しい場合は音声だけではどうか。コーラスとか歌を聴かせるといったこと。

(飯森委員)被写体のピントをずらして声だけ聞こえる状況にするなどはいかがか。顔がクリアに写ってしまうと親御さんは不安になるのでは。

(亀岡委員)何らかの方法があると思うので、詳しい方に御相談されると良い。

(飯森委員)今のところかしわミュージアムに載っているのは市の主催のイベントだと思うので、今後人的余裕があれば、市内で活躍している方々の活動のリンクを貼るなど、将来的な計画として考えていただければ。YouTubeで動画作成自体は簡単。

(出浦委員)柏de吹奏楽PARTY!♪を動画配信で見たが、開智国際大学の演奏が興味深かった。教育学部の学生さんのアイディアで体操やダンスを取り入れた子供向けの曲が多くの人に受け入れられると感じた。YouTubeを見ている世代の方々の感覚に近いのかなと思った。ライブ配信だけでなく、加工して何回も見られるようにアップロードして、もっといろいろな人が見てくれていい動画だと思ったので、もったいない。学生さんなど、今のYouTubeを見ている世代の人のアイディアを取り入れて、いろいろな人が見るようなハッシュタグをつけるとか、動画の長さとか、ライブ配信したものを全て流すと、どこまで見たかわからなくなったり、見飽きたりするので、加工すると良い。サムネイルによっても再生回数が変わるので、そういう感覚や学生さんの意見を聞いたりすれば、もっと多くの人に知ってもらえると思った。

(飯森委員)動画を作ってアップするための勉強会をやってもいいかもしれない。

(鈴木委員)文化課は我々にとって行政の窓口なので、相談できないと言われようが、もう少し役所と密にしてやっていくのが良いのではないかと感じている。どうしたら人が集まってくれるか、どうやって発信したらよいか、アドバイスを求めて、役所におんぶに抱っこではないが、それくらいの気持ちで相談し、一歩前に進んでいいのではないかという気持ちを持っている。

(飯森委員)終了予定時間だが、これだけは何か言っておきたいということはあるか。

(亀岡委員)令和3年度の文化事業予定を拝見したが、大体、前年を踏襲しているが、ニーズとして、各団体のスキルを今風にブラッシュアップするような、新しい知識をインプットするようなかたちで、文化団体の維持、発展をサポートするというのも今の時代必要なのではないかと思っている。そういう視点でも今後の事業展開を考えていただけたら嬉しい。

(飯森委員)最後に文化課長に一言いただきたい。毎回出席されてきて、審議会で自由に皆様発言していただき、さらにこういうことを考えてほしいとか、事務局からの要望があれば。今日は一つの区切りなのでお話いただければ。

(文化課長)コロナ禍でのいろいろな文化事業は大変だというお話をいただいて、この3月の市議会でもコロナの中で、芸術文化の位置づけはどうかという質問が出て、芸術文化が不要不急なものと思われるのは、文化課としては耐え難いことなので、その中でも、できないから止めてしまうのではなくて、できる方法を少しでも考えながら続けていく。いつかコロナが明ける時に、芸術文化が廃れてしまったとならないように活動し続けなければならないと部長からの答弁があったが、そのとおりだと思っている。我々は文化課職員なので、文化活動をされている皆さんのためだけでなく、その先の市民生活の中に文化芸術がある柏市になってほしいとの思いで仕事をしているので、我々も足りない部分を努力していかなければならない。実際に文化活動をされている方が役所を頼りにするのではなく、みんなでやっていけるような、役所も応援し、バックアップできる関係を作り上げていけたらと思う。

(飯森委員)審議会の議題はこれですべて終了とする。

(文化課長)委員の皆様のおかげで第五次柏市芸術文化振興計画が完成したことを感謝申し上げる。

(生涯学習部長)無事答申をいただいたが、答申は出発となるもの。第五次柏市芸術文化振興計画を基にこれから具体的に何をやるのかというところが我々の腕の見せ所だと思う。ぜひ皆さんのお力をお借りしながら進めていきたい。しっかりと進行管理もしていかなければならないし、その中で、それ以外の委員の方にもまた御意見をいただきながらやっていきたいので、ぜひお力をお貸しいただきたい。文化課長からも話があったが、市議会でも文化芸術に関するエールがあった。しっかりやっていこう、不要不急ではないだろうということで、叱咤激励いただいた。そういったことをしっかり受け止め、こういうときだからこそ少し場面を転換してできることをやっていくということがあると思うのでしっかりやっていきたい。さらに、皆さんから要望を受けてやるのでなく、一緒にやりたいと伝えたい。私たちも頑張るし、皆さんもこういう場面だから少し変わっていただかなければならないところもあると思う。それを踏まえてぜひ一緒にやっていただきたい。

傍聴人

2人

関連ファイル

 


 

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