ふしぎな不思議なおはなし

  • でいだらぼっち(一)

    むかし、布施村の近くに、でいだらぼっちと呼ばれる大男が住んでいました。せいは3メートル近くありましたが、とてもやさしく、少しボーっとしたところもありました。子どもたちは、みんなこの大男が大好きで、いつもいっしょに遊んでいました。ある年、村に日照りが続きました。たんぼの水は干上り、畑にはほこりさえ舞っていました。

  • でいだらぼっち(二)

    むかし、むかし、大昔の話です。ダダ、ダダ、ダダ・・・・。ドド、ドド、ドド・・・・。さきほどから、不気味な音が遠くから聞こえてきて、地ひびきが続いています。

  • 底見ずの池

    ここは船戸代官所にほど近い、うっそうと木々が生い茂って、昼でもうす暗い不動明王の森。南側下には、水がれを知らないように満々と水をたたえた池があります。村の人たちはこの池を底見ずの池と呼んでいます。それは昔、ある夜おそくのことです。二人の村人が、しーんと静まり返ったこのあたりを通りかかりました。

  • 目つぶしの絵馬

    ずうっと昔、布施の弁天様の近くのお百姓さんたちは、たびたび何ものかに畑をあらされてたいそう困っておりました。荒らされた翌朝、畑に行ってみるときまって馬の足跡が残っているのでした。その足跡をたどって弁天様の近くまでくると、ぷっつりと足跡がなくなっているのです。

  • 北の森の光もの

    「あっ。今夜も光ってるだ。なんだんべ。」「きつねのよめ入りじゃねえのか。」「だけど、動かねえよ。こんどは青く光った。」「ほら、赤くなったど。」秋の夜でした。中新宿村の人たちは、谷津田(やつだ)の上の丘に立って、北に広がる深い森を見ていました。時々ぴかりと光るのです。青く光ったり赤く光ったりしました。